20位:生粋のドリブラー

 リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。※成績は7月20日時点

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FW:アラン・サン=マクシマン(フランス/ニューカッスル)
生年月日:1997年3月12日(23歳)
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
今季リーグ戦成績:24試合出場/3得点5アシスト

 20位にランクインしたのは23歳のフランス人アタッカーだ。サンテティエンヌでプロデビュー以降、なかなか芽が出なかった同選手であるが、2017/18シーズンより所属したニースでブレイク。世界にその名を轟かせた。そして、今季には移籍金1800万ユーロ(約21億5000万円)でニューカッスルに加入。新天地1年目ながら背番号10を身に付けており、7月20日時点でリーグ戦3得点5アシストという成績を収めている。

 アラン・サン=マクシマンは生粋のドリブラーである。ボールを受けると迷わず仕掛けに行く姿勢を貫くことができる選手で、ボディフェイク、足裏、高速シザースなど多彩な技術を駆使して相手を無力化する。ボールを持ちすぎてしまう癖があるのは難点だが、サイドから作り出す違いはピカイチだと言えるだろう。あとは決定力を伸ばしていきたいところだ。

 もちろん「スピード」もワールドクラス。ニューカッスルを率いるスティーブ・ブルース監督もサン=マクシマンの速さを大きく評価していた。また、今季のプレミアリーグ第16節のサウサンプトン戦では、驚異的なスプリント力を発揮し、時速36.8キロという圧巻の記録も残していたという。そのランニングの影響で同選手は約1ヶ月間の離脱を強いられてしまったのだが…。

19位:バルセロナで戦力になれず…

FW:ウスマン・デンベレ(フランス代表/バルセロナ)
生年月日:1997年5月15日(23歳)
市場価格:5600万ユーロ(約67.2億円)
今季リーグ戦成績:5試合出場/1得点0アシスト

 レンヌでプロデビューを果たし、ボルシア・ドルトムントでの活躍を受け世界から注目を浴びるようになったフランス人アタッカーは、2017年に1億500万ユーロ(約136億円)という移籍金でバルセロナに加入している。しかし、スペイン上陸以降はなかなか定位置を掴むことができず、苦戦。とにかく怪我が多く、今季もそうした影響でリーグ戦出場はわずか5試合に留まっている。

 バルセロナ移籍以降、評価を落としてしまっているウスマン・デンベレであるが、能力の高い選手であることも確かだ。左右両足の精度がピカイチであり、相手に読まれづらい仕掛けでサイドからチャンスを作ることが可能。バルセロナのスタイルには不可欠なパスセンスに関しては凡庸なものの、滑らかな「ドリブル」は常に相手の脅威となっている。

 また、裏へ抜ける「スピード」も抜群で、一切敵を寄せ付けずにゴール前まで侵入することができるのもデンベレの強み。チームメイトのDFジョルディ・アルバも「彼は本当に速い。何かテストしたわけではないが、彼は僕より速いだろうね」とフランス人FWを高く評価していた。実力がある選手なだけに、早く万全な状態を取り戻してほしいところだ。

18位:愛称は「チャッキー」

FW:イルビング・ロサーノ(メキシコ代表/ナポリ)
生年月日:1995年7月30日(24歳)
市場価格:2800万ユーロ(約33.6億円)
今季リーグ戦成績:23試合出場/4得点1アシスト

 18位にランクインしたのはメキシコ代表のイルビング・ロサーノだ。24歳のアタッカーは2018年のロシアワールドカップでドイツ代表から決勝ゴールを奪うなど世界を驚かせ、PSVでも不動のエースとして活躍していた選手。そのパフォーマンスを高く評価され、今季よりナポリでプレーしている。しかし、イタリアの地では苦戦を強いられており、ここまでリーグ戦ではわずか4得点。1年での退団も噂されている。

「チャッキー」の愛称で知られるロサーノの「スピード」はセリエAでもトップクラスのものがあり、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督もその速さを「クレイジー」と評価していた。また、ロシアワールドカップでは最高時速33.3キロを記録していたという。これはスペイン代表DFのダニエル・カルバハルらと同じ数値であり、同大会7位タイの成績となっている。

 そして、「ドリブル」の鋭さもあるのがロサーノの特徴。トップギアを維持したままボールを運ぶことが可能なため、簡単に失うことがない。また、今季は4得点と少ないが、フィニッシュワークの上手さやシュートの威力も十分なレベルにあることは確か。今シーズンの残り試合は少ないが、なんとかアピールしてほしいところである。

17位:ブンデス史上最速の男

DF:アルフォンソ・デイビス(カナダ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:2000年11月2日(19歳)
市場価格:4500万ユーロ(約54億円)
今季リーグ戦成績:29試合出場/3得点4アシスト

 17位にランクインしたのはカナダ代表のアルフォンソ・デイビスだ。もともとウイングを主戦場としていた同選手であるが、今季はサイドバックにコンバートされると、秘めたる才能が完全開花。幾度となく左サイドを活性化させ、瞬く間にレギュラーの座を掴み取った。まだまだ雑なプレーも見られるのは事実であるが、デイビスは現在19歳。今後の成長が非常に楽しみだ。

 そんなデイビス最大のストロングポイントはやはり「スピード」だ。とにかく加速力が申し分なく、ぐんぐんとギアを上げて次々と相手を置き去りにしていく。まるで映像を早送りしているかのようだ。また、デイビスは今季のブンデスリーガ第32節のブレーメン戦で最高時速36.51キロを記録。これはアシュラフ・ハキミの36.48キロを上回り、ブンデスリーガ最速記録となった。

 その速さを活かした「ドリブル」もまた凄まじく、ボールを大きく蹴り出して一気に前進する。オーバーラップの迫力なども満点だ。また、サイドバックにコンバートされたことで「守備力」も向上。ポジショニングなど細かな部分はまだまだ改善が必要であるが、脚力を活かした背後のケアなどはさすが。バイエルンにとってこの男の台頭は、今季最大の収穫と言えるのかもしれない。

16位:アーセナル不動の点取り屋

FW:ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表/アーセナル)
生年月日:1989年6月18日(31歳)
市場価格:7000万ユーロ(約84億円)
今季リーグ戦成績:34試合出場/20得点2アシスト

 ガボンが生んだスーパースターであるピエール=エメリク・オーバメヤンが16位にランクインした。アーセナル不動の点取り屋は、昨季リーグ戦22得点をマークし得点王を獲得。今季もすでに20得点越えを果たしているなど、低迷しているチームに希望の光を差し込んでいる。ここ最近は移籍の噂も絶えないが、アーセナルにはまだまだ必要な選手であることは確かだ。

 オーバメヤンの速さはすでに世界中に知れ渡っている。過去には30m走であればあのウサイン・ボルト氏にでも勝てるのではないかと言われたほどだ。また、スペイン紙『アス』が発表したオーバメヤンの最高時速は35.05キロとなっている。これまで数々のDFを無力化してきたストライカーであるが、この数字を見せられればそれも納得がいくと言えるだろう。

 それに加え身体能力の高さと確かな得点感覚が備わっているのがオーバメヤンの恐ろしいところ。対峙する選手からすると厄介で仕方がないだろう。アーセナルのエースは今年で31歳とベテランの域に差し掛かってきたが、当然ながらまだ衰えは一切感じない。やはり世界最高峰のストライカーである。