セビージャの予想先発メンバー

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)は、いよいよ決勝戦を迎える。タイトルを争うのはセビージャとインテルだ。シュタディオン・ケルンで行われる試合は、果たしてどんな展開になるだろうか。両クラブの現状や、先発出場メンバーを占う。

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システム:4-3-3

▽GK
ボノ

▽DF
ヘスス・ナバス
ジュル・クンデ
ジエゴ・カルロス
セルヒオ・レギロン

▽MF
フェルナンド
ジョアン・ジョルダン
エベル・バネガ

▽FW
スソ
ルーカス・オカンポス
ユセフ・エン=ネシリ

 フレン・ロペテギ監督率いるセビージャは、ローマ、ウォルバーハンプトンら各国の難敵を次々と退けてきた。準決勝では、今季プレミアリーグを3位で終えたマンチェスター・ユナイテッドを2-1で撃破。指揮官の交対策が的中した見事な逆転勝利であった。

 前身のUEFAカップ時代も含め、セビージャはこれで6回目のファイナル進出ということになった。もちろん、6回という数字は大会単独トップ。まさにヨーロッパリーグ(EL)の“王様”と言えるだろう。頂点に立ったのは2015/16シーズンが最後となっているが、果たしてインテルを破ってトロフィーを掲げることができるだろうか。

 決勝戦の予想先発メンバーは上記の通り。システムは4-3-3となるだろう。

 ユナイテッド戦で途中交代となったルーカス・オカンポスはやや膝に痛みを抱えているようだが、トレーニングには通常ペースで参加しているようで、大きな問題がなければピッチに立つだろう。その他に負傷者はいないため、ファイナルという重要な舞台でもベストメンバーを組むことができそうだ。

 また、決勝進出の立役者となったルーク・デ・ヨングやムニル・エル・ハッダディ、フランコ・バスケスなど控え選手の質も高い。彼らの活躍も優勝に向けては非常に重要となりそうだ。

インテルの予想先発メンバー

システム:3-5-2

▽GK
サミール・ハンダノビッチ

▽DF
ディエゴ・ゴディン
ステファン・デ・フライ
アレッサンドロ・バストーニ

▽MF
ダニーロ・ダンブロージオ
ニコロ・バレッラ
マルセロ・ブロゾビッチ
ロベルト・ガリアルディーニ
アシュリー・ヤング

▽FW
ロメル・ルカク
ラウタロ・マルティネス

 チャンピオンズリーグ(CL)からヨーロッパリーグ(EL)に回ってきた今季のインテルは、ルドゴレツ・ラズグラド、ヘタフェ、レバークーゼンらを退けてきた。準決勝ではウクライナの強豪シャフタール・ドネツクをまったく寄せ付けず、5-0と大勝。ファイナルに向けての勢いは十分とみてよさそうだ。

 インテルがこの大会(UEFAカップ時代も含む)で決勝進出を果たしたのは1997/98シーズン以来。タイトル獲得となれば、2010/11シーズンのコッパ・イタリア制覇以来ということになる。もちろん、名門復活を象徴するためにも優勝へ懸ける想いは強いだろう。アントニオ・コンテ監督も「我々は勝利してイタリアにトロフィーを持ち帰りたいという気持ちを持ってプレーしなければならない。そしてインテルにトロフィーを持ち帰るためにね」とコメントしている。

 決勝戦の予想先発メンバーは上記の通り。システムは3-5-2になるだろう。

 セビージャ同様、現状のベストメンバーを組むことができそうだ。ロメル・ルカクとラウタロ・マルティネスは好調で、ステファン・デ・フライを中心とした守備陣もパフォーマンスは悪くない。また、シャフタール戦ではステファノ・センシが復帰。これも優勝へ向けての追い風となりそうだ。

 また、負傷の影響でシャフタール戦を欠場したアレクシス・サンチェスは、セビージャとの重要なゲームに出場するべく準備を進めている模様。スタメン起用の可能性は低いが、途中からピッチに立つことができるか注目だ。

マッチプレビュー

 セビージャとインテルは過去に公式戦で顔を合わせたことがなく、今回が初対戦となる。セビージャはイタリア勢との成績が6勝2分5敗であり、決勝でイタリアのチームと対戦したのは2007年、ミランとのUEFAスーパーカップ以来。一方のインテルは過去に決勝で2度スペイン勢と顔を合わせており、1勝1敗の成績である。

 セビージャはここまで11試合を戦ってきたが、失点数はわずか「5」という堅守を誇っている。ともに今季加入のジエゴ・カルロスとジュル・クンデのCBコンビは鉄壁で、本来はセカンドGKのボノもファインセーブを連発するなどゴールマウスにカギをかけている。インテル戦でも守備の強度を保っていきたい。

 セビージャはボールを保持する戦い方もできるが、ファイナルではより手数をかけない質の高いカウンターを繰り出せるかがキーとなるだろう。インテルは守備時に5バックとなるため、遅攻だとなかなか崩すのは難しくなる。ヘスス・ナバスとセルヒオ・レギロンの両サイドバックも積極的に絡み、相手の陣形が整う前に攻め切るのが理想だ。

 注目選手はエベル・バネガだ。32歳のベテランMFは豊富な運動量を活かしたハードワークを怠らず、ボール奪取後の展開力にも長けるなど中盤で幅広いタスクをこなすことができる。過去にはセビージャのEL連覇に貢献するなど、こうした大舞台での経験値も豊富。何よりインテルは古巣であり、モチベーションも高いだろう。

 対するインテルは攻撃陣が好調で、ELではここまで全試合で複数得点を挙げてきた。ロメル・ルカクとラウタロ・マルティネスのコンビは破壊力抜群で、とくに前者はEL新記録となる10試合連続得点を達成するなど勢いが止まらない。堅守を誇るD・カルロス&クンデのCBコンビとのマッチアップは大きな注目ポイントである。

 インテルは最終ラインから丁寧なビルドアップをみせてくるはずだ。そこで相手のプレスを引き付け、一気に最前線のルカクやL・マルティネスを活かす攻撃は今季も何度か披露してきた。ただ、セビージャのハイプレスはかなり強度が高い。これまで多くのクラブが犠牲となってきたが、中盤で捕まると失点の可能性というのは当然ながら大きくなる。「ボールの失い方」は非常に重要となってきそうだ。

 注目選手はL・マルティネスだ。ここ最近はパフォーマンスレベルがなかなか上がってこない印象が強かったが、準決勝のシャフタール戦では2ゴール1アシストと爆発。重要なファイナルを前に勢いがついたのはチームとしても好材料だ。当然セビージャは警戒してくるはずだが、その中でどれだけ力を示すことができるか。