5位:マンCのスプリンター

世界各国から選手が集うイングランド・プレミアリーグで最高のサイドバックは誰か? フットボールチャンネル編集部では、各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたプレミアリーグ所属選手のランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
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DF:カイル・ウォーカー(イングランド代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1990年5月28日(30歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
今季リーグ戦成績:29試合出場/1得点4アシスト

 17年夏にマンチェスター・シティに加入したカイル・ウォーカーは、3シーズンで6つのタイトル獲得に貢献した。身体能力と戦術理解力を兼ね備えた右サイドバックは、シティに欠かせない存在として輝いている。

 トッテナムには19歳のときに加入した。他クラブでの武者修行を経て、11/12シーズンにリーグ戦37試合に出場して定位置を確保。以降はトッテナムの中心選手として活躍し、イングランド代表でもこれまで48試合に出場している。

 ウォーカーの最大の魅力は「スピード」だ。90分間、右サイドを上下動できるスタミナと、当たり負けしない「フィジカル」を搭載し、1対1では無類の強さを誇る。ペップ・グアルディオラ監督の下ではポジショニングが飛躍的に向上し、ビルドアップや攻撃参加でも高いパフォーマンスを見せている。

4位:FKのスペシャリスト

DF:リュカ・ディーニュ(フランス代表/エバートン)
生年月日:1993年7月20日(27歳)
市場価格:2800万ユーロ(約33.6億円)
今季リーグ戦成績:35試合出場/0得点7アシスト

 リールのトップチームに昇格した11/12シーズンの後半戦にレギュラーに定着。パリ・サンジェルマンやバルセロナといったビッグクラブでは活躍できなかったが、18年夏に移籍したエバートンでは不動の左サイドバックとしてプレーしている。

 今季限りで現役を退いたレイトン・ベインズに代わって、エバートンの左サイドバックに定着。スピードやパワーのあるFWにも負けないディフェンスを見せ、「スピード」を活かしたオーバーラップでエバートンの攻撃にアクセントを加えている。

 これまで在籍したチームには絶対的なプレースキッカーがいたため目立たなかったが、FKのスペシャリストとしての一面も持つ。18/19シーズンのバーンリー戦ではFKとミドルシュートから2得点。今季のリーグ戦ではゴールがなかったが、リーグカップで直接FKを決めた。左足から放たれるキックの精度は高く、DFとしてはリバプールの両サイドバックに次ぐ7アシストをマークしている。

3位:攻守に優れる右SB

DF:リカルド・ペレイラ(ポルトガル代表/レスター)
生年月日:1993年10月6日(26歳)
市場価格:3200万ユーロ(約38.4億円)
今季リーグ戦成績:28試合出場/3得点2アシスト

 18年夏にポルトからレスターに完全移籍したリカルド・ペレイラは、昨季のチームのMVPに選ばれる活躍を見せた。今季も躍進したレスターの中心選手として躍動したが、3月に前十字靭帯を損傷。20/21シーズンの開幕をレスターはペレイラ不在で迎えることになりそうだ。

 世代別のポルトガル代表の常連で、ギマラエスからポルトにステップアップした。フランスのニースへの期限付き移籍を経て17/18シーズンにポルトに復帰すると、右サイドのファーストチョイスとなっている。

 ボールを奪う能力が高く、今季はリーグ3位となる119回のタックルを成功させている。抜群の「スピード」で右サイドを駆け上がり、チャンスに絡む。プレミアリーグにはアシストを量産するトレント・アレクサンダー=アーノルドと鉄壁のディフェンスを誇るアーロン・ワン=ビサカという右サイドバックのタレントがいるが、総合力では両者に勝るとも劣らないパフォーマンスを見せている。

2位:驚異の右足

DF:トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/リバプール)
生年月日:1998年10月7日(21歳)
市場価格:1億1000万ユーロ(約132億円)
今季リーグ戦成績:38試合出場/4得点13アシスト

 6歳からリバプールでプレーするトレント・アレクサンダー=アーノルドは、21歳にしてクラブの象徴的存在になりつつある。2シーズン続けてプレミアリーグのDFとして最多アシストをマーク。昨季はUEFAチャンピオンズリーグ、今季はプレミアリーグ制覇に貢献している。

 ユース年代では中盤でプレーしていたが、ユルゲン・クロップ監督はアレクサンダー=アーノルドを右サイドバックに抜擢した。「空中戦」や「フィジカル」という弱点を残しているものの、対人守備は年を追うごとに改善の跡が見られている。

 最大の武器は右足から放たれるキックにある。デイビッド・ベッカムを彷彿とさせるクロスやロングパスは寸分の狂いもなく味方に届く。プレースキッカーも任されており、直接FKからもゴールを重ねている。攻撃面での貢献という点においては、世界でもトップクラスの実力を誇っている。

1位:上下動し続けるリバプールの片翼

DF:アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表/リバプール)
生年月日:1994年5月11日(26歳)
市場価格:6400万ユーロ(約76.8億円)
今季リーグ戦成績:36試合出場/2得点12アシスト

 右サイドの相棒を上回ってトップに立ったのは、リバプールの左サイドバックだった。2シーズン連続で2ケタアシストをマークするアンドリュー・ロバートソンは、リバプールの攻守に替えの利かない存在となっている。

 スコットランドのグラスゴーに生まれたロバートソンは、14/15シーズンにハルシティに加入した。3シーズンで降格と昇格を経験し、17年夏にリバプールに移籍。当初はジェームズ・ミルナーに定位置を譲っていたが、開幕から4か月を経てレギュラーに定着している。

 豊富な運動量と優れた対人守備でボールを奪うと、勢いそのままスプリントして攻め上がっていく。左足のキックの精度も高く、GKとDFの間に入れるアーリークロスで幾度となくゴールをアシストしている。今季からはコスタス・ツィミカスというライバルが加入したが、ロバートソンの立場は揺るがないだろう。

【了】