15位:内田篤人と仲良し

世界各国から選手が集うイングランド・プレミアリーグで最高のサイドバックは誰か? フットボールチャンネル編集部では、各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたプレミアリーグ所属選手のランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
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DF:セアド・コラシナツ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表/アーセナル)
生年月日:1993年6月20日(27歳)
市場価格:1600万ユーロ(約19.2億円)
今季リーグ戦成績:26試合出場/0得点2アシスト

 様々なタイプの左サイドバックがいるが、コラシナツの特徴はフィジカルにある。183cmの身体はタンク(戦車)という愛称が似合い、「スピード」を活かして左サイドを上下動する。サイドバックが本職の選手としては「空中戦」にも強く、セットプレーではターゲットとしても活躍する。

 ドイツ生まれのセアド・コラシナツは、8歳のときにカールスルーエの下部組織に加入した。ホッフェンハイム、シュトゥットガルトを経てシャルケでトップチームに昇格。チームメイトだった内田篤人とは仲が良く、ともにサイドバックの主力として活躍した時期もあった。

 ブンデスリーガを代表する左サイドバックに成長したコラシナツは、17年の夏に契約満了となったシャルケからアーセナルに移籍。アーセナルでは絶対的な存在ではないものの、今季は3バックの左やウイングバックでも起用され、フィジカル面の特徴を発揮している。

14位:無所属から2年でプレミア制覇

DF:オレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1996年12月15日(23歳)
市場価格:2400万ユーロ(約28.8億円)
今季リーグ戦成績:19試合出場/0得点0アシスト

 将来を嘱望されたウクライナ出身の攻撃的MFは、マンチェスター・シティの左サイドバックに居場所を築いている。鋭い「ドリブル」や左足から放たれるキックの精度は、シティの攻撃に厚みをもたらしている。

 ウクライナの名門、シャフタール・ドネツクでトップチーム昇格を目前に控えていたオレクサンドル・ジンチェンコに困難が訪れた。悪化の一途をたどるウクライナ情勢の影響はサッカーにも及び、ジンチェンコは一家でロシアへの移住を決断。しかし、シャフタールとの契約を残していたため、ウファに加入するまでは半年以上無所属の状態が続いた。

 ロシアリーグで1年半プレーした後にシティへ移籍。PSVへの期限付き移籍を経て復帰したシティでは、本職の中盤ではなく左サイドバックに抜擢された。怪我の影響もあり、3シーズンで68試合の出場に留まっているが、持ち前の戦術理解度の高さで左サイドバックをこなしている。

13位:元“悪童”

DF:セルジュ・オーリエ(コートジボワール代表/トッテナム)
生年月日:1992年12月24日(27歳)
市場価格:1600万ユーロ(約19.2億円)
今季リーグ戦成績:33試合出場/1得点5アシスト

 マンチェスター・シティに移籍したカイル・ウォーカーの後釜として、セルジュ・オーリエは17年夏にトッテナムに加入した。コートジボワール出身のオーリエはリーグアンでキャリアを築き、パリ・サンジェルマンでは3シーズンで81試合に出場している。

 トッテナムではキーラン・トリッピアーの後塵に拝す時期もあり、18/19シーズンはグロインペインやハムストリンの負傷でリーグ戦は8試合の出場に留まった。しかし、トリッピアーが抜けた3年目の今季はキャリアハイの33試合に出場し、5アシストをマークしている。

「テクニック」と「フィジカル」を兼ね備えたサイドバックで、右サイドを絶えず上下動する。「スピード」を活かしたオーバーラップから上げるクロスはチャンスに直結する。PSG時代はピッチ外での言動により「悪童」と評されたが、トッテナムではマウリシオ・ポチェッティーノやジョゼ・モウリーニョの指導もあり、改善を見せているようだ。

12位:親子3代スペイン代表

DF:マルコス・アロンソ(スペイン代表/チェルシー)
生年月日:1990年12月28日(29歳)
市場価格:1800万ユーロ(約21.6億円)
今季リーグ戦成績:18試合出場/4得点3アシスト

 マルコス・アロンソはスペイン人にしては珍しい、大柄な左サイドバックだ。188cmの体格を活かした空中戦の強さは武器で、左足から放たれるクロスの精度は高い。チェルシーでは左サイドバックや左ウイングバックで起用され、セットプレーではターゲットとキッカーの両方で活躍する。

 マルコス・アロンソは、09/10シーズンにレアル・マドリードでトップチームデビューを飾っている。その後はボルトン、フィオレンティーナ、サンダーランドを経て、16年夏にチェルシーに移籍。18年3月にはスペイン代表で初出場を飾り、祖父、父に続き3代でのスペイン代表でのプレーを果たしている。

 チェルシーでは加入から2シーズンでリーグ戦64試合に出場し、13得点を挙げる活躍を見せた。フランク・ランパード監督が就任した今季はベンチを外れる時期もあったが、最終的には定位置を奪い返している。

11位:タックル王

DF:アーロン・ワン=ビサカ(イングランド/マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1997年11月26日(22歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
今季リーグ戦成績:35試合出場/0得点4アシスト

 どんなに優れたアタッカーでも、マンチェスター・ユナイテッド戦の左サイドでプレーしたときだけは存在感が薄れてしまう。ユナイテッドの右サイドバック、アーロン・ワン=ビサカは抜群の「スピード」とボール奪取力を武器に、多士済々のタレントがひしめくプレミアリーグで存在感を放っている。

 元々は右ウイングだったが、右サイドバックでその才能を開花させた。18年2月にクリスタル・パレスでプレミアリーグデビューを飾ると、翌シーズンは35試合に出場。チームを残留に導く活躍を見せたワン=ビサカに対し、ユナイテッドは5000万ポンド(約68億8000万円)の移籍金をクリスタル・パレスに支払って獲得している。

 加入1年目の今季は、プレミアリーグトップのタックル数を記録。無尽蔵のスタミナで右サイドを上下動し、対人守備では無類の強さを誇った。9月にはイングランド代表にも初めて召集されている。

【了】