GK

プレミアリーグ3連覇を逃したマンチェスター・シティは、覇権奪回を目指して新シーズンに挑む。レロイ・ザネやクラブの功労者であるダビド・シルバが退団した一方で、ナタン・アケやフェラン・トーレスといった有望な選手が加入している。今回は、プレミアリーグ開幕を前に、20/21シーズンのレギュラーが予想される11人を基本フォーメーションとともに紹介する。
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エデルソン(ブラジル代表/背番号31)
生年月日:1993年8月17日(27歳)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/28失点

 FWにピンポイントで合わせるパントキックやプレッシャーをかけられても動じない足下の技術は変わらず。広範囲をカバーする反応の良さと1対1の局面で見せるエデルソンの超人的なファインセーブは、今季もシティのサッカーを最後方から支えるだろう。

 昨季、2番手GKとして公式戦17試合に出場したクラウディオ・ブラーボは、契約満了に伴いレアル・ベティスに移籍。代役を獲得する可能性はあるが、現時点では35歳のスコット・カーソンが2番手となるだろう。ダービーから期限付き移籍で加入したカーソンは移籍期間を今季終了まで延長した。イングランド代表歴もあるベテランがエデルソンをバックアップする。

DF

カイル・ウォーカー(イングランド代表/背番号2)
生年月日:1990年5月28日(30歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/1得点4アシスト

 カイル・ウォーカーは昨季も大きな怪我なく、シーズンを通して活躍した。昨年11月のアタランタ戦ではエデルソンが負傷、途中出場のブラーボが退場でGKが不在となるピンチに、GKとして出場してチームの窮地を救っている。

 トッテナムからやってきたウォーカーはシティでの4シーズン目を迎える。来夏で切れる予定だった契約は、ちょうど1年前に24年まで延長。今年5月には30歳となり、キャリアの円熟期に達している。自慢のスプリント能力は健在で、今季も中心選手としての活躍が期待される。

フェルナンジーニョ(ブラジル代表/背番号25)
生年月日:1985年5月4日(35歳)
19/20リーグ戦成績:30試合出場/0得点1アシスト

 ロドリの加入により出場機会を減らすとみられていたフェルナンジーニョは、ジョン・ストーンズやエメリック・ラポルテの負傷もあり、最終ラインに欠かせない存在になっていた。昨季のプレミアリーグではチーム5位の出場時間をマークしている。

 昨季終盤に台頭したエリック・ガルシアはバルセロナ移籍の可能性があり、ストーンズやニコラス・オタメンディにレギュラーを任せるのは難しい。ともに左利きのラポルテと新加入のナタン・アケが同時に起用されることも考えられるが、ラポルテがシーズン通してプレーできるかどうかはわからない。今季もフェルナンジーニョが最終ラインとアンカーでフル稼働することが予想される。

エメリック・ラポルテ(フランス/背番号14)
生年月日:1994年5月27日(26歳)
19/20リーグ戦成績:15試合出場/1得点0アシスト

 リバプールに独走優勝を許した要因の一つに、ラポルテの不在があったかもしれない。昨年9月に膝の手術を受けたラポルテは1月に一度は復帰したが、2月に再び離脱。リーグ戦の出場は15試合に留まった。チームはラポルテが欠場した23試合で7敗を喫し、多くの勝ち点を失っている。

 ポジショニングの良さから導かれるカバーリングの巧さで、カウンターのピンチを未然に防いでいる。DFらしからぬラポルテの配球能力と視野の広さは、ボール保持を基本に戦うシティに欠かせない。

 今季はシーズン通しての活躍が期待されるが、21日に行われる開幕戦に出場できるかは不透明だ。シティは9月7日に出した声明で、ラポルテに新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを発表している。

バンジャマン・メンディ(フランス代表/背番号22)
生年月日:1994年7月17日(26歳)
19/20リーグ戦成績:19試合出場/0得点2アシスト

 18年11月に左膝を手術したバンジャマン・メンディは昨年4月に復帰したが、再び膝を負傷した。昨シーズンは開幕に間に合わず、リーグ戦の出場は19試合に留まっている。

 昨季の後半にライプツィヒに期限付き移籍したアンヘリーニョは、今季もライプツィヒでプレーすることが濃厚。今季はアレクサンドル・ジンチェンコに加え、新加入のアケとも出場機会を争うことになりそうだ。

 ボーンマスから加入したアケの本職はセンターバックだが、左サイドバックでもプレーが可能。ラポルテに大きなアクシデントがなければ、メンディにとっては強力なライバルが増えることになるだろう。

MF

ロドリ(スペイン代表/背番号16)
生年月日:1996年6月22日(24歳)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/3得点2アシスト

 ロドリはリーグ連覇を成し遂げたシティのアンカーに定着した。加入当初に見せていた不安定さは試合を経るごとに改善され、シティの生命線であるパスワークの起点になった。昨季のプレミアリーグで記録した2579本のパス成功数は、フィルジル・ファン・ダイクに次ぐリーグ2位の数字だった。

 持ち前のディフェンス能力を活かして、センターバックの人員が不足した昨季は最終ラインでもプレーしている。2年目となる今季は、ロドリが経験していないプレミア制覇や、クラブとしての悲願である欧州制覇へ導く活躍が期待される。

ケビン・デブライネ(ベルギー代表/背番号17)
生年月日:1991年6月28日(29歳)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/13得点20アシスト

 キャリアハイの成績を残したケビン・デブライネは昨季のMVPに輝いた。シティ加入後初めて得点を2ケタに乗せ、ティエリ・アンリが持っていたプレミアリーグ記録に並ぶ20アシストをマークしている。

 昨季はキャプテンマークを巻く試合も増え、シティを悩ませていたPKキッカーの重役も担った。これまで指摘されてきた精神的な未熟さもなくなり、30歳を間近にキャリアのピークを迎えている。

イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表/背番号8)
生年月日:1990年10月24日(29歳)
19/20リーグ戦成績:31試合出場/2得点1アシスト

 ダビド・シルバが去った今季も、インサイドハーフは激しいポジション争いが繰り広げられるだろう。創造性をもたらすベルナルド・シウバやフィル・フォーデンとともに、イルカイ・ギュンドアンも指揮官から高く評価されている。

 怪我に苦しんだ16/17シーズンを除いて、ギュンドアンは毎シーズン50試合近くの公式戦に出場している。指揮官は積極的にターンオーバーを敷く中で、UEFAチャンピオンズリーグやプレミアのビッグクラブとの対戦では必ずギュンドアンを起用している。リンクマンとして機能するギュンドアンは、今季も欠かせない存在としてピッチでいぶし銀の活躍を見せるだろう。

FW

リヤド・マフレズ(アルジェリア代表/背番号26)
生年月日:1991年2月21日(29歳)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/11得点9アシスト

 昨季はリヤド・マフレズが右ウイングでは最も多くのプレータイムを獲得したが、今季も激しいポジション争いになるだろう。インサイドハーフを兼務するフォーデンとベルナルド・シウバに加えてバレンシアからフェラン・トーレスが加入している。

 マフレズの最大の特徴であるドリブルに加え、オフ・ザ・ボールでの動きも年々改善が見られ、昨季のパフォーマンスを見る限りはシティのフットボールに完全にフィットしたと言っていい。今季もコンスタントに出場機会を得られれば、レスターを優勝に導いた15/16シーズンにマークした公式戦18ゴールの更新も射程圏内になるだろう。

セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表/背番号10)
生年月日:1988年6月2日(32歳)
19/20リーグ戦成績:24試合出場/16得点3アシスト

 昨シーズンのセルヒオ・アグエロは開幕から好調で、6試合で10得点をたたき出した。しかし、11月に太ももを痛め、6月には左膝を手術。リーグ戦の出場は24試合に留まり、得点数は加入以来2番目に少ない16得点に終わっている。

 6月には32歳になったが、コンディションさえ万全なら今季も活躍してくれるだろう。9月に入ってからはボールを使った練習を再開しており、シーズン序盤の復帰が予想されている。クラブ最多得点のレコードをどこまで更新できるかにも注目が集まる。

ラヒーム・スターリング(イングランド代表/背番号7)
生年月日:1994年12月8日(25歳)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/20得点1アシスト

 レロイ・ザネが前十字靭帯の断裂でシーズンを棒に振ったこともあり、昨シーズンのラヒーム・スターリングは左サイドにほぼ固定された。そのザネはバイエルンに移籍、新加入のフェラン・トーレスはバレンシアで主に右サイドでプレーしていたことを考えると、スターリングは今季も左でのプレーが多くなるだろう。

 3シーズン連続2ケタアシストこそ逃したものの、昨季は自己最多の20得点をマークした。ザネとダビド・シルバが抜け、トーレスが加わった攻撃陣で、スターリングはどのようなプレーを見せるだろうか。

フォーメーション

▽GK
エデルソン

▽DF
カイル・ウォーカー
フェルナンジーニョ
エメリック・ラポルテ
バンジャマン・メンディ

▽MF
ロドリ
ケビン・デブライネ
イルカイ・ギュンドアン

▽FW
リヤド・マフレズ
セルヒオ・アグエロ
ラヒーム・スターリング

【了】