GK

リーズ・ユナイテッドは昨季のチャンピオンシップを制覇し、17年ぶりとなるプレミアリーグの舞台に戻ってきた。開幕戦では3度のビハインドを追いつき、王者リバプールを苦しめている。マルセロ・ビエルサ監督率いるチームはこの夏にバレンシアのロドリゴやドイツ代表のロビン・コッホを獲得。今回は、20/21シーズンのレギュラーが予想される11人を基本フォーメーションとともに紹介する。
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イラン・メリエ(フランス/背番号1)
生年月日:2000年3月2日(20歳)
19/20リーグ戦成績:10試合出場/4失点

 17シーズンぶりとなるプレミアリーグの舞台で、開幕戦にGKとして起用されたのは20歳のイラン・メリエだった。昨季は、リーグアンのロリアンから期限付きで加入し、今夏から完全移籍へスイッチ。196cmの長身を活かしたセービングと、足下の技術の高さには定評があり、フランスの世代別代表でもプレーしている。

 開幕戦でプレーすることはなかったが、キコ・カシージャは昨シーズンのチャンピオンシップで46試合中36試合に出場している。かつてはエスパニョールの正GKとして活躍し、19年1月にリーズ・ユナイテッドに加入。正GKとして活躍していたが、昨年9月の試合中に相手選手に発した言葉が問題となり、FA(イングランドサッカー協会)から8試合の出場停止を言い渡されていた。

 カシージャが欠場していた間に代役を務めたメリエは10試合で7試合のクリーンシート(無失点)を達成してアピールに成功した。 経験豊富なベテランと将来を嘱望される若手によるポジション争いは、チーム力の底上げにつながるだろう。

DF

ルーク・エイリング(イングランド/背番号2)
生年月日:1991年8月25日(29歳)
19/20リーグ戦成績:37試合出場/4得点4アシスト

 アーセナルの下部組織出身のルーク・エイリングはリーズ在籍5年目を迎えた。加入以来、右サイドバックのレギュラーを張り、チャンピオンシップでの出場数はキャリア通算で220試合にも及ぶが、プレミアリーグはこれが初挑戦となる。

 リーズでは副キャプテンを務め、4バックのサイドバック、3バックの右のセンターバックを主戦場としている。攻撃時はインサイドで攻撃の起点となり、優れた足元の技術で最終ラインからゲームメイクを担う。

ロビン・コッホ(ドイツ代表/背番号5)
生年月日:1996年7月17日(24歳)
19/20リーグ戦成績:32試合出場/1得点0アシスト(フライブルク)

 全46試合に出場したベン・ホワイトが保有元のブライトンに復帰。リーズは代役として、ドイツのフライブルクからロビン・コッホを1300万ユーロ(約15.6億円)で獲得している。

 24歳ながらブンデスリーガで82試合に出場しており、昨年にはドイツ代表でもデビューを飾っている。フライブルクではセンターバックとボランチで併用され、3バックと4バックの両方を経験済み。ベン・ホワイトの穴埋めを期待されているが、初の国外移籍でどのようなプレーを見せるのか楽しみだ。

リアム・クーパー(スコットランド代表/背番号6)
生年月日:1991年8月30日(29歳)
19/20リーグ戦成績:38試合出場/2得点0アシスト

 リアム・クーパーは今季で在籍7年目を迎える。リーズでの公式戦200試合出場を間近に控え、昨季は念願のスコットランド代表でもデビュー。ハル・シティでプレーした09/10シーズンぶりとなるプレミアリーグの舞台に戻ってきた。スコットランド代表としてプレーした試合でふくらはぎを痛めて開幕戦は欠場。キャプテンを欠いたリーズは4失点を喫してリバプールに敗れている。

 昨季はPFA(イングランドプロサッカー選手協会)が選ぶ年間ベストイレブンに選出。ピッチ上ではキャプテンシーを発揮し、献身的にチームに貢献する姿勢はビエルサ監督からも高く評価されている。

スチュアート・ダラス(北アイルランド代表/背番号15)
生年月日:1991年4月19日(29歳)
19/20リーグ戦成績:45試合出場/5得点3アシスト

 昨季のリーズで最も固定できなかったのが左サイドバックのポジションだった。当初はバリー・ダグラスに先発の機会が与えられたが、その後はエズジャン・アリオスキとスチュアート・ダラスが出場機会を分け合っている。

 背番号10を背負うアリオスキはもともとサイドアタッカーだったが、最近は左サイドバックがメインになっている。在籍6年目のダラスは北アイルランド代表での経験も豊富で、両サイドバックや2列目のポジションをこなせるユーティリティープレーヤーとして重宝されている。

MF

カルバン・フィリップス(イングランド代表/背番号23)
生年月日:1995年12月2日(24歳)
19/20リーグ戦成績:37試合出場/2得点2アシスト

 14歳からリーズ一筋でプレーするカルバン・フィリップスは昨シーズン、PFAが選ぶチャンピオンシップのベストイレブンに選出され、イングランド代表デビューも飾っている。プレミアリーグのクラブからの関心は絶えないが、昨年9月には24年夏までの契約延長にサイン。オファーを断って自らプレミアリーグ挑戦の切符を掴んだ。

 リバプールとの開幕戦では自身のロングパスからジャック・ハリソンのゴールをアシスト。広大なスペースをカバーするモビリティと展開力はプレミアリーグでも通用するだけのポテンシャルを秘めている。

マテウシュ・クリヒ(ポーランド代表/背番号43)
生年月日:1990年6月13日(30歳)
19/20リーグ戦成績:45試合出場/6得点5アシスト

 マテウシュ・クリヒは17/18シーズンにリーズに加入したものの、出場機会を得られずに後半戦は期限付き移籍を経験している。しかし、ビエルサ監督の就任とともに状況が一変。昨季は不動のレギュラーとしてチャンピオンシップ制覇の原動力となっている。

 豊富な運動量でチームにダイナミズムをもたらす。ビエルサのサッカーはフィジカル面の負荷が大きいにもかかわらず、2シーズンで先発を外れたのはわずか1試合。身体の強さもクリヒの魅力の一つとなっている。

パブロ・エルナンデス(元スペイン代表/背番号19)
生年月日:1985年4月11日(35歳)
19/20リーグ戦成績:36試合出場/9得点9アシスト

 バレンシアで長くプレーしたパブロ・エルナンデスは、チャンピオンシップを舞台に16/17シーズンからリーズでプレーしている。4月には35歳になったが、昨季はチーム2位の9得点、トップの9アシストで攻撃陣を牽引している。

 縦への推進力がテーマになるリーズのハイテンポなサッカーでも、エルナンデスの判断と技術が狂わない。シーズン終盤は先発を譲り、試合途中から流れを変える役割を託された。しかし、プレミアリーグの舞台を経験している選手が少ないチームの中で、エルナンデスは今季も重要な存在となるだろう。

FW

エルデル・コスタ(元ポルトガル代表/背番号17)
生年月日:1994年1月12日(26歳)
19/20リーグ戦成績:43試合出場/4得点4アシスト

 エルデル・コスタはウォルバーハンプトンの昇格に貢献すると、18/19シーズンはプレミアリーグで25試合に出場し、ポルトガル代表ではデビュー戦でゴールを決めている。期限付き移籍でリーズに加わった昨季は4得点4アシストの結果を残し、今季からは完全移籍に切り替わっている。

 細かいタッチのドリブルが得意なポルトガル人らしいウインガーだ。逆足となる右ウイングで起用されているが、カットインだけでなく縦への突破からもチャンスにつなげている。

ロドリゴ(スペイン代表/背番号20)
生年月日:1991年3月6日(29歳)
19/20リーグ戦成績:27試合出場/4得点9アシスト(バレンシア)

 17シーズンぶりにプレミアリーグを戦うリーズに、実績十分のストライカーが加わった。ロドリゴ獲得に要した移籍金は、2000年にリオ・ファーディナンドを獲得した際のクラブレコードを上回る2600万ポンド(約36億円)と言われている。

 総合力が高いストライカーで、ゴールバリエーションも多い。左足から放たれるシュートは強烈で、味方を活かすプレーも得意だ。縦に速いビエルサのサッカーにフィットするタイプのフォワードと言えるだろう。

 昨季はパトリック・バンフォードがチーム最多の16得点を決めた。かつてはチェルシーにも在籍した才能あるストライカーは幾度となくプレミアリーグの壁に阻まれているが、開幕戦でゴールを挙げて起用に応えた。ロドリゴとポジションを争うことになるが、昨季のようなパフォーマンスが見せられれば、チームにとっては大きなプラスになるだろう。

ジャック・ハリソン(イングランド/背番号22)
生年月日:1996年11月20日(23歳)
19/20リーグ戦成績:46試合出場/6得点8アシスト

 マンチェスター・シティから期限付き移籍で加入したジャック・ハリソンは、移籍期間を延長して自身初となるプレミアリーグの舞台に臨む。昨季は全46試合に出場し、左ウイングの絶対的存在となっていた。

 マンチェスター・ユナイテッドの下部組織でプレー経験があり、将来を嘱望されていた。しかし、14歳で渡米すると、ニューヨーク・シティを経て18年1月にマンチェスター・シティに加入。その後はチャンピオンシップで経験を積み、リーズでのプレーは今季で3年目となる。プレミアリーグで昨季のような活躍ができれば、シティ復帰への道も開けてくるかもしれない。ハリソンにとっては勝負のシーズンとなりそうだ。

【了】