GK

2シーズン連続2位という結果に終わったボルシア・ドルトムントは、大型補強を敢行した昨夏とは対照的にピンポイントの補強に留めている。ゴールを量産し続けるアーリング・ハーランドや、残留を決めたジェイドン・サンチョら有望な若い選手がひしめく中で、2人の17歳がレギュラーの座を狙っている。今回は20/21シーズンのレギュラーが予想される11人を基本フォーメーションとともに紹介する。
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ロマン・ビュルキ(スイス代表/背番号1)
生年月日:1990年11月14日(29歳)
19/20リーグ戦成績:31試合出場/40失点

 かつてロマン・ヴァイデンフェラーからポジションを奪ったロマン・ビュルキは、ドルトムントでの6年目のシーズンを迎える。昨季終盤にはクラブとの契約を2023年まで延長。まもなく30歳になるが、キャリアのピークをドルトムントで全うことになるだろう。

 ブンデスリーガ開幕を目前に臀部を痛めたため、ビュルキは14日に行われたDFBポカール1回戦を欠場している。しかし、代役を務めたマルヴィン・ヒッツが完封勝利に貢献。ドルトムントは守護神不在を感じさせない戦いで、幸先の良いシーズンのスタートを切っている。

DF

エムレ・ジャン(ドイツ代表/背番号23)
生年月日:1994年1月12日(26歳)
19/20リーグ戦成績:12試合出場/2得点0アシスト

 昨季、ユベントスでUEFAチャンピオンズリーグの登録から外されたエムレ・ジャンは、冬にドルトムントに出場機会を求めた。13/14シーズンぶりとなるブンデスリーガの舞台で活躍し、後半戦の復調を支えている。

 昨季はボランチでの起用が多かったが、昨季も何度かプレーした最終ラインが今季の定位置になる模様。プレシーズンで主にセンターバックで起用されているジャンは、今季限りで現役を引退するウカシュ・ピシュチェクやマヌエル・アカンジとポジションを争うことになりそうだ。

マッツ・フンメルス(元ドイツ代表/背番号15)
生年月日:1988年12月16日(31歳)
19/20リーグ戦成績:31試合出場/1得点3アシスト

 マッツ・フンメルスは昨夏、4シーズンぶりにドルトムントに復帰した。バイエルン・ミュンヘンでは出場機会を失ったが、その読みの鋭さやフィードの正確さは衰えを知らず、ドルトムントの最終ラインを支えている。

 マリオ・ゲッツェが退団し、かつてのキャプテンのマルセル・シュメルツァーは膝を手術したため年内は全休の見通し。ピシュチェクも今季限りで引退と、過渡期にあるドルトムントの中で、圧倒的な経験値を誇るフンメルスの存在は今季も重要になるだろう。

マヌエル・アカンジ(スイス代表/背番号16)
生年月日:1995年7月19日(25歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/0得点1アシスト

 22歳のときに母国の名門バーゼルからドルトムントに加入したマヌエル・アカンジは、チームの中心選手の1人となった。昨季はチーム評議会でも役職を務め、ピッチ内外でリーダーシップを発揮している。

 恵まれた身体能力で、相棒のフンメルスの弱点をカバーし、ファブレ監督の好む4バックへの対応も可能。チームはダン=アクセル・ザガドゥを負傷で欠いているが、昨季終盤に負傷したアカンジはDFBポカール1回戦でフル出場。ブンデスリーガでもフル稼働が期待される。

MF

トマ・ムニエ(ベルギー代表/背番号24)
生年月日:1991年9月12日(29歳)
19/20リーグ戦成績:16試合出場/0得点1アシスト(PSG)

 2シーズン主力としてプレーしたアクラフ・ハキミはレアル・マドリードからの期限付き移籍で、完全移籍での獲得は叶わずにインテルに完全移籍。ドルトムントはハキミの代役としてパリ・サンジェルマンからトマ・ムニエを獲得している。

 29歳のムニエは、経験値でハキミを上回る。CLでは17試合、ベルギー代表でも41試合に出場。若手の起用に積極的なクラブゆえ、オランダで経験を積んで帰ってきたフェリックス・パスラックとのポジション争いになるが、ムニエが右サイドの一番手になるだろう。

アクセル・ヴィツェル(ベルギー代表/背番号28)
生年月日:1989年1月12日(31歳)
19/20リーグ戦成績:28試合出場/4得点5アシスト

 攻守両面において高い能力を発揮するアクセル・ヴィツェルは、チームでも数少ない欠かすことのできない選手だ。昨季のパス成功率は95.3%で、ブンデスリーガトップの数字だった。

 加入から2シーズンで、さまざまな選手と中盤の底でコンビを組んだが、今季は若いジュード・ベリンガムが加入。チームは若い選手が多いだけに、リーダーシップの発揮にも期待したい。

マルコ・ロイス(ドイツ代表/背番号11)
生年月日:1989年5月31日(31歳)
19/20リーグ戦成績:19試合出場/11得点5アシスト

 ガラスの天才は昨季もシーズンを通して活躍することができなかった。今年2月に負傷した内転筋はのちに重傷だったことがわかり、残りシーズンを全休。冬に加入したアーリング・ハーランドと先発で共演したのはわずか1試合だっただけに、残留を決めたジェイドン・サンチョも含めて夢のトライアングルには大きな期待が寄せられている。

 ロイスはプレシーズンで復帰を果たしているが、トップ下のポジションではジョバンニ・レイナが評価を高めている。シーズン序盤は米国出身の17歳と31歳の主将のポジション争いが繰り広げられることになるだろう。

ジュード・ベリンガム(イングランド/背番号22)
生年月日:2003年6月29日(17歳)
19/20リーグ戦成績:41試合出場/4得点3アシスト(バーミンガム)

 16歳のときにバーミンガムのトップチームデビューを飾ったジュード・ベリンガムは、今季からドルトムントへ活躍の場を移した。イングランド代表の各世代では飛び級でプレーし、背番号22はバーミンガムの永久欠番になっている。

 中盤のポジションにはユリアン・ブラント、トーマス・ディレニー、エムレ・ジャンといった実力者がひしめいている。しかし、17歳のベリンガムはプレシーズンから出場機会を与えられ、DFBポカール1回戦でも先発出場。5-0と快勝したこの試合でいきなりゴールを決めたベリンガムは、中盤の有力候補の1人となっている。

ラファエウ・ゲレイロ(ポルトガル代表/背番号13)
生年月日:1993年12月22日(26歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/8得点2アシスト

 昨季のラファエル・ゲレイロは4バックから3バックへの変更に伴って、水を得た魚のように躍動した。左ウイングバックに定着し、キャリアハイの8得点を挙げている。

 シュメルツァーが膝を手術し、ニコ・シュルツもふくらはぎを痛めているため、左サイドバックが本職の選手は現状でゲレイロのみ。3バックを採用する場合はFWでも起用されるトルガン・アザールと出場機会を争うことになりそうだ。

FW

ジェイドン・サンチョ(イングランド代表/背番号7)
生年月日:2000年3月25日(20歳)
19/20リーグ戦成績:32試合出場/17得点16アシスト

 サンチョは2シーズン続けて文句の付け所のない活躍を見せた。マンチェスター・ユナイテッドは獲得を熱望していたが、ドルトムントはエースの引き留めと23年までの契約延長に成功している。

 冬に加わったハーランドは同じ2000年生まれで、加入直後から息の合ったコンビネーションを見せている。米国出身のレイナ、同じイングランド出身のベリンガムとは歳も近く、英語で話せることもあり、彼らの成長にも一役買っている。

アーリング・ハーランド(ノルウェー代表/背番号9)
生年月日:2000年7月21日(20歳)
19/20リーグ戦成績:14試合出場/16得点6アシスト(ザルツブルク)、15試合出場/13得点2アシスト(ドルトムント)

 CLでの衝撃的な活躍を見せたハーランドは、冬にドルトムントへの移籍を決断した。新天地でも変わらずにゴールラッシュを見せ、ブンデスリーガでは13得点をマーク。20歳の怪物の活躍は留まることを知らない。

 すでにノルウェー代表でも主力となっているだけに、懸念されるのは連戦を戦う体力だろうか。純粋な9番タイプはハーランド1人という状況なだけに、シーズン通して活躍できるかどうかが、ドルトムントの命運を握っていると言っても過言ではない。

【了】