GK

昨季のユベントスは前人未到のセリエA9連覇を成し遂げた。しかし、終盤の失速とUEFAチャンピオンズリーグでの敗退を受け、マウリツィオ・サッリ監督は解任。U-23チームを率いることが決まっていたアンドレア・ピルロが後任に据えられた。かつてのスター選手でもあったピルロはどのように選手を起用するのか。今回は、20/21シーズンのレギュラーが予想される11人を基本フォーメーションとともに紹介する。
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ヴォイチェフ・シュチェスニー(ポーランド代表/背番号1)
生年月日:1990年4月18日(30歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/33失点

 ジャンルイジ・ブッフォンから正GKの座を受け継いだヴォイチェフ・シュチェスニーは、ユベントスのセリエAタイトルを守り続けている。ブッフォンが今夏に復帰した際にシュチェスニーは背番号1を返すことを提案したが、ブッフォンはこれを固辞。クラブのレジェンドもその実力を高く評価している。

 昨季のユベントスは9連覇の中でワーストの43失点を喫したが、シュチェスニーのパフォーマンスは決して悪くなかった。196cmの長身を活かした高いセービング技術を武器に、30歳となったシュチェスニーは今季もゴールマウスを守ることになりそうだ。

 セリエA史上最多出場記録を更新したブッフォンは、43歳となる今季もバックアッパーを務める。ロッカールームにおいてもその影響は大きく、リーダーシップを発揮することが期待される。

DF

ダニーロ(ブラジル代表/背番号13)
生年月日:1991年7月15日(29歳)
19/20リーグ戦成績:22試合出場/2得点0アシスト

 ジョアン・カンセロとの実質的なトレードで加入したダニーロは、サイドバックで及第点のパフォーマンスを見せた。ユベントスはノヴァーラとのプレシーズンマッチの前半で3バックと4バックが攻守で変わる可変システムを導入。ダニーロは3バックの右として起用されている。

 3バックで考えると、昨季は負傷に泣いたメリフ・デミラルやマッティア・デ・シリオが控えている。両者にとっては雪辱を期すシーズンになるが、現時点ではダニーロに分があるといったところだろう。

レオナルド・ボヌッチ(イタリア代表/背番号19)
生年月日:1987年5月1日(33歳)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/3得点0アシスト

 昨年8月に前十字靭帯を損傷したジョルジョ・キエッリーニに代わり、レオナルド・ボヌッチはキャプテンマークを巻いてプレーした。新加入のマタイス・デリフトの適応を助け、負傷者が多かった最終ラインを支えた。

 昨年11月に肩を負傷したデリフトは強行出場を続けていたが、このオフに手術に踏み切っている。少なくとも11月まではデリフト不在で戦わなければならず、今季もボヌッチの双肩にかかる責任は大きいだろう。

ジョルジョ・キエッリーニ(イタリア代表/背番号3)
生年月日:1984年8月14日(36歳)
19/20リーグ戦成績:4試合出場/1得点0アシスト

 ブッフォンからキャプテンマークを受け継いだキエッリーニにとって、昨季は怪我に苦しんだシーズンとなった。昨年8月に負った前十字靭帯損傷の怪我から復帰したが、再び負傷。公式戦の出場は4試合に終わっている。

 しかし、オフにはユベントスとの契約を21年夏まで延長し、セリエA開幕を前にイタリア代表にも1年3か月ぶりに復帰。8月には36歳になったキエッリーニは来年に延期されたEURO2020への出場も視野に入れており、復活を証明したいところだ。

MF

フアン・クアドラード(コロンビア代表/背番号16)
生年月日:1988年5月28日(32歳)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/2得点6アシスト

 右サイドのスペシャリストは、最終ラインからユベントスの攻撃を支えた。元々はウイングを主戦場とするフアン・クアドラードには右サイドバックのポジションが与えられ、高い攻撃性能を活かしてアシストを重ねている。

 セリエAでのプレーは今季で12年目となり、ユベントス在籍も6年目。キエッリーニら重鎮を除けば、32歳になったクアドラードはパウロ・ディバラやアレックス・サンドロと並んで古参の部類に入る。加入以来続くセリエA連覇の継続とともに、悲願のCLタイトルを獲得すべく、今季も右サイドでのフル稼働が求められる。

アドリアン・ラビオ(フランス代表/背番号25)
生年月日:1995年4月3日(25歳)
19/20リーグ戦成績:28試合出場/1得点1アシスト

 アドリアン・ラビオは昨夏、パリ・サンジェルマンからやってきた。前半戦は適応に苦しんだが、後半戦は主力の1人となり、セリエA9連覇に貢献。フランス代表のディディエ・デシャン監督とは確執があったが、9月には2年半ぶりにフランス代表としてもプレーしている。

 ユベントスは人員過多だった中盤の人員整理が進めた。戦力外となっていたエムレ・ジャンが冬に退団し、ベテランのブレーズ・マテュイディはアメリカに新天地を見つけた。アルトゥールとのトレードでミラレム・ピャニッチはバルセロナに移籍し、サミ・ケディラはピルロ監督から構想外が伝えられている。若返った中盤で、2年目のラビオの重要度はさらに高くなることが予想されている。

アルトゥール(ブラジル代表/背番号5)
生年月日:1996年8月12日(24歳)
19/20リーグ戦成績:21試合出場/3得点3アシスト(バルセロナ)

 ピャニッチとのトレードは衝撃的だったが、ユベントスは若い才能を手に入れた。新天地ではピルロ監督の現役時代のようなレジスタの役割が求められることになりそうだ。

 シャルケから加入したウェストン・マッケニーとポジションを争うことになるが、両者は共存することも可能だろう。ラビオやロドリゴ・ベンタンクールら若返りを図った中盤で、チームの心臓としての活躍が期待される。

ロドリゴ・ベンタンクール(ウルグアイ代表/背番号30)
生年月日:1997年6月5日(23歳)
19/20リーグ戦成績:30試合出場/0得点8アシスト

 昨夏に契約を2024年まで延長したベンタンクールにとって、昨季は評価をさらに高めたシーズンとなった。とりわけ後半戦はアンカーとインサイドハーフの2つのポジションで高いパフォーマンスを見せている。

 今季は複数のシステムを併用することが予想されるが、ベンタンクールはアンカーでも、ダブルボランチの一角でも、インサイドハーフでもプレーできる。新監督を迎えて横一線となるポジション争いで、生き残れるかどうかに注目だ。

アレックス・サンドロ(ブラジル代表/背番号12)
生年月日:1991年1月26日(29歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/1得点3アシスト

 加入以来、アレックス・サンドロはユベントスの左サイドで戦い続けてきた。今季で在籍6シーズン目となり、ユベントスでの公式戦200試合出場も目前に迫っている。

 昨季は左サイドバックを本職とする選手がサンドロしかいなかったが、カリアリで経験を積んだルカ・ペッレグリーニが今夏に復帰。経験豊富なサンドロと21歳のペッレグリーニが出場機会を争うことになりそうだ。

FW

パウロ・ディバラ(アルゼンチン代表/背番号10)
生年月日:1993年11月15日(27歳)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/11得点11アシスト

 クリスティアーノ・ロナウドとの共存はしばしば議題に上がっていたが、時間を経るごとに連係の不安は払しょくされた。昨季はユベントス加入以降初の2ケタアシストもマークし、セリエAの年間MVPにも選ばれている。

 契約満了が2年後に近づいていることもあり、その去就が騒がれることもあったが、アンドレア・ピルロ新監督は残留を明言。ゴンサロ・イグアインが退団したチームで、ロナウドとともにチームを牽引する活躍が期待されている。

 ユベントスは冬に獲得したデヤン・クルゼフスキがパルマから復帰。ドウグラス・コスタの去就は不透明だが、3トップを組む可能性もあり、ディバラが中央でプレーする機会も出てくるだろう。

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/背番号7)
生年月日:1985年2月5日(35歳)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/31得点6アシスト

 クリスティアーノ・ロナウドは2月に35歳となったが、そのパフォーマンスに陰りを見せることはない。昨季はレアル・マドリードでプレーしていた15/16シーズン以来、4シーズンぶりにリーグ戦の得点数を30の大台に乗せている。

 指揮官はマウリツィオ・サッリから、かつてのレジェンドでもあるピルロに変わった。新指揮官は新たなストライカーの必要性を示唆しているが、ロナウドがチームの中心となることは間違いないだろう。

【了】