GK

バルセロナにとって19/20シーズンは悪夢のような時間が続いた。1月にエルネスト・バルベルデ監督を解任し、キケ・セティエンを招聘したが、チームの状態は上向かず。リーグ3連覇を逃し、UEFAチャンピオンズリーグでは屈辱的な大敗を喫した。リオネル・メッシの残留が決まり、ロナルド・クーマン監督が就任した今季はどのようなサッカーを見せるのか。20/21シーズンのレギュラーが予想される11人を基本フォーメーションとともに紹介する。
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ネト(ブラジル代表/背番号13)
生年月日:1989年7月19日(31歳)
19/20リーグ戦成績:2試合出場/2失点

 昨季もマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンがゴールマウスを守ったが、コンディションが万全ではない中でプレーを続けていた。昨年から違和感が拭えなかった右膝をシーズン終了後に手術したため、今季の序盤は欠場することが決まっている。

 テア・シュテーゲンの代役を務めるのはネト。バレンシアでは2シーズンに渡って正GKを務め、ブラジル代表歴もあるネトは、昨夏にバルセロナに加入。テア・シュテーゲンがいたため、公式戦の出場機会はわずか5試合だったが、その実績は守護神の穴を埋めるに十分と言えるだろう。

DF

セルジ・ロベルト(スペイン代表/背番号20)
生年月日:1992年2月7日(28歳)
19/20リーグ戦成績:30試合出場/1得点2アシスト

 昨シーズンはネウソン・セメドが開幕から右サイドバックのレギュラーとしてプレーした。しかし、セメドの負傷などもあり、セルジ・ロベルトは中盤とサイドバックで併用されている。

 プレシーズンマッチ最初の2試合ではセルジ・ロベルトが先発で起用され、セメドは途中出場。ロベルト・クーマン監督はセルジ・ロベルトをファーストチョイスに据える可能性が高いと見られている。

ジェラール・ピケ(元スペイン代表/背番号3)
生年月日:1987年2月2日(33歳)
19/20リーグ戦成績:試合出場/得点アシスト

 バイエルン・ミュンヘンに2-8で大敗した試合後、ジェラール・ピケは「バルサには変化が必要。血を入れ替えるなら僕が最初に出ていく」と言い放った。退団も噂されたが、引き続き第3キャプテンを務めることが決まり、プレシーズンマッチにも出場している。

 とはいえ、ピケもキャリアの終盤に差し掛かっている。昨季はキャリアワーストとなる15枚のイエローカードをもらっていることからもわかるが、スピード不足を補えなくなってきている。チーム全体としても世代交代が急を要しているが、センターバックも例外ではない。ジャン=クレア・トディボやロナウド・アラウホといった若いセンターバックの台頭が必要なシーズンになるだろう。

クレマン・ラングレ(フランス代表/背番号15)
生年月日:1995年6月17日(25歳)
19/20リーグ戦成績:28試合出場/2得点1アシスト

 左足から繰り出される精度の高いキックと、クレバーな読みを活かしたディフェンスで、ピケの相棒を務め上げた。フランス代表でもセンターバックのレギュラーに定着し、レアル・マドリードのラファエル・ヴァランとコンビを組んでいる。

 怪我がちなサミュエル・ウンティティは放出の噂が絶えない。ウンティティに続く控えセンターバックは若いアラウホやトディボしかいないだけに、ラングレには今季もフル稼働が求められることになりそうだ。

ジョルディ・アルバ(スペイン代表/背番号18)
生年月日:1989月3月21日(31歳)
19/20リーグ戦成績:27試合出場/2得点6アシスト

 昨季のジョルディ・アルバは負傷もあってリーグ戦の出場は27試合に留まった。しかし、リオネル・メッシとの抜群のコンビネーションは健在で、数多くのチャンスに絡んでいる。

 ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が発表した7人の移籍不可の選手の中にジョルディ・アルバは入っていなかったが、今季もバルセロナでプレーすることになりそうだ。プレシーズンでは2試合ともに先発メンバーに名を連ねている。変わらぬクオリティをピッチで発揮できれば、今季も左サイドで輝くことになるだろう。

MF

セルヒオ・ブスケッツ(スペイン代表/背番号5)
生年月日:1988年7月16日(32歳)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/2得点2アシスト

 バルトメウ会長が発表した7人の移籍不可選手の中にセルヒオ・ブスケッツの名前はなかったが、バルセロナは新シーズンに向けてブスケッツを第2キャプテンに据えることを決めている。

 これまでバルセロナでは長くアンカーとしてプレーしてきたブスケッツだが、クーマン監督が就任した今季はダブルボランチの一角でプレーすることになりそうだ。プレシーズンではカルレス・アレニャやフレンキー・デヨングと並んでプレー。新加入のミラレム・ピャニッチとともに2つの椅子をめぐるポジション争いが繰り広げられることになるだろう。

フレンキー・デヨング(オランダ代表/背番号21)
生年月日:1997年5月12日(23歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/2得点2アシスト

 アヤックスから加入したデヨングは中盤のレギュラーに定着したが、シーズン終盤にふくらはぎを負傷。チームはデヨング不在の間に勝ち点を落とし、リーグ3連覇を逃している。

 4-2-3-1を採用するクーマンの下では中盤の底でプレーすることになるだろう。イバン・ラキティッチとアルトゥールが去り、アルトゥーロ・ビダルも退団が濃厚という状況で、さらに存在感を増していくことになりそうだ。

リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/背番号10)
生年月日:1987年6月24日(33歳)
19/20リーグ戦成績:33試合出場/25得点21アシスト

 昨季のリオネル・メッシは25得点で4年連続となる得点王に輝いた。さらに、21アシストはリーガ最多記録で、20得点20アシスト到達もリーガ史上初の快挙。しかし、メッシの奮闘も優勝にはつながらず、チームは12年ぶりの無冠に終わった。

 一時は退団を決意したとも報じられたが、最終的には残留を決断し、ラストイヤーとなる今季もキャプテンマークを巻くことになった。ジローナとのプレシーズンマッチではトップ下で先発し、2得点をマーク。圧倒的な活躍で自身のバルセロナでのキャリアを締めくくってほしいところだ。

FW

アンス・ファティ(スペイン代表/背番号31)
生年月日:2002年10月31日(17歳)
19/20リーグ戦成績:24試合出場/7得点1アシスト

 ピッチ内外で暗いニュースが続いた昨季のバルセロナの中で、数少ない希望がアンス・ファティのブレイクだった。16歳304日で初ゴールを挙げると、公式戦33試合に出場して8得点をマーク。今年9月にはスペイン代表にも選ばれ、代表史上最年少で初ゴールを決めている。

 しかし、まだ17歳ということもあり、過密日程を戦い抜くフィジカルは備わっていない。代表活動中に臀部を痛めたため、開幕戦の出場が危ぶまれている。そのポテンシャルの高さは疑いの余地がないものの、17歳に多くを背負わせることだけは避けたいところだ。

アントワーヌ・グリーズマン(フランス代表/背番号7)
生年月日:1991年3月21日(29歳)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/9得点4アシスト

 バルセロナに加入したアントワーヌ・グリーズマンは公式戦15得点を挙げた。しかし、1億2000万ユーロ(約151億円)の移籍金に見合う活躍ができたとは言い難く、度々批判にさらされる格好となった。

 ルイス・スアレスの退団が濃厚となっている今季は、メッシの新たな相棒として、さらには今季限りで退団するメッシに代わる新たなエースとしての活躍が期待される。背番号を慣れ親しんだ7番に変更して臨む今シーズンは、グリーズマンのキャリアにとってもターニングポイントとなるだろう。

フィリッペ・コウチーニョ(ブラジル代表/背番号14)
生年月日:1992年6月12日(28歳)
19/20リーグ戦成績:23試合出場/8得点6アシスト(バイエルン)

 フィリッペ・コウチーニョは18年1月に加入したバルセロナで期待に沿う活躍ができず、昨季は期限付きでバイエルン・ミュンヘンに移籍。3冠達成に貢献するとともに、CLバルセロナ戦では交代出場から2得点1アシストを決めて8-2の大勝に貢献している。

 バルセロナはコウチーニョの放出を検討していたが、高額な移籍金がネックとなり残留させることを決断。背番号を加入当初の14番に戻して臨む今季は、プレシーズンで2試合連続ゴールを決めてアピールに成功している。

 しかし、コウチーニョを待ち構えているのは激しい競争だ。度重なる負傷でリーグ戦の出場が5試合に終わったウスマン・デンベレにとっては背水のシーズンとなる。20歳のフランシスコ・トリンコン、17歳のペドリといった新たなアタッカーも加入しており、昨季ブレイクしたファティも含めたポジション争いは激しくなりそうだ。

【了】