ウィング(1)

 日本代表は今月9日にカメルーン代表と、同13日にコートジボワール代表とオランダで国際親善試合を行う。1日には森保一監督が史上初めて欧州組のみで構成された招集メンバー25人を発表した(その後、岡崎慎司と長友佑都の不参加が決まり5日の合宿開始時点では23人に)。そこで今回は、約1年ぶりの日本代表合宿に招集されたFWたちの所属クラブでの現状やパフォーマンスをチェックしていく。

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久保建英(ビジャレアル/スペイン1部)
生年月日:2001年6月4日(19歳)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/4得点5アシスト(マジョルカ)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト(ビジャレアル)
日本代表通算成績:7試合出場/0得点

 昨夏、FC東京からレアル・マドリードへの移籍が発表され、ジネディーヌ・ジダン監督率いるチームのプレシーズンに帯同。その後、マジョルカへ期限付き移籍してスペイン1部リーグでのキャリアを歩み始めた。

 残念ながら2部降格を阻止することはできなかったが、マジョルカではどんどん存在感が大きくなっていき、後半戦はチームの攻撃に欠かせない主軸に。その活躍は欧州で高く評価され、今夏は数十クラブからレンタルのオファーがマドリーに舞い込んだという。新天地に選んだビジャレアルでは出場時間の確保に苦しんでいるが、間違いなく日本代表の未来を背負っていく選手の1人だ。

ウィング(2)

三好康児(ロイヤル・アントワープFC/ベルギー1部)
生年月日:1997年3月26日(23歳)
19/20リーグ戦成績:14試合出場/1得点0アシスト
20/21リーグ戦成績:4試合出場/1得点0アシスト
日本代表通算成績:3試合出場/2得点

 ロイヤル・アントワープFCでの1年目だった2019/20シーズンは、負傷などに苦しめられてなかなか出場時間を伸ばすことができず。2年目の今季もベンチスタートの試合が多かった。それでも日本代表合流直前の試合で初先発を飾ると、今季初ゴールも含む全4得点に絡む大活躍でチームの勝利に貢献。マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。

 日本代表として参戦した昨夏のコパ・アメリカではウルグアイ代表から2得点を奪い、2-2のドローの立役者となった。この大会以降はA代表からは遠ざかり、主に東京五輪世代のU-23代表で活動に帯同していたが、最高の流れで迎えられる今回のオランダ遠征をサムライブルー定着のきっかけにしたいところだ。

伊東純也(ヘンク/ベルギー1部)
生年月日:1993年3月9日(27歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/5得点7アシスト
20/21リーグ戦成績:8試合出場/2得点1アシスト
日本代表通算成績:17試合出場/2得点

 2019/20シーズンは飛躍の1年になった。ヘンクの右サイドで主力に定着し、圧倒的なスピードを武器にアシストを量産。自身初となるCLのグループリーグでも全試合に出場するなど、様々な経験を積んで選手として大きなスケールアップを果たした。

 今季もベルギー1部リーグで開幕から全試合に先発フル出場中。爆発的な加速での突破だけでなく、対面する相手との駆け引きやプレー1つひとつの精度も高まっている。日本代表でもその成長ぶりを発揮し、熾烈さを増す右サイドのポジション争いに一石を投じたい。

ウィング(3)

堂安律(アルミニア・ビーレフェルト/ドイツ1部)
生年月日:1998年6月16日(22歳)
19/20リーグ戦成績:19試合出場/2得点1アシスト(PSVアイントホーフェン)
20/21リーグ戦成績:3試合出場/0得点0アシスト(アルミニア・ビーレフェルト)
日本代表通算成績:18試合出場/3得点

 フローニンゲンで実績を積み重ね、昨夏オランダ屈指の名門PSVアイントホーフェンへのステップアップを果たした。しかし、新天地では分厚い選手層に阻まれて主力に定着しきれず、自信を失ったかのようなクラブでの不甲斐ないプレーが日本代表でのパフォーマンスにも影響してしまった。

 2020/21シーズンはドイツ1部に昇格したばかりのアルミニア・ビーレフェルトに期限付き移籍し、心機一転。早くも開幕からリーグ戦で3試合連続先発出場するなど主力に定着し、徐々に自信を取り戻しつつあるところだ。絶対的でなくなった森保ジャパンでの立場を取り戻すためにも、ゴールやアシストといった目に見える結果を残すだけでなく、チームのために状況に応じて効果的なプレーを選択する柔軟性も見せていきたい。

ウィング(4)

原口元気(ハノーファー/ドイツ2部)
生年月日:1991年5月9日(29歳)
19/20リーグ戦成績:32試合出場/6得点5アシスト
20/21リーグ戦成績:3試合出場/1得点2アシスト
日本代表通算成績:53試合出場/11得点

 昨季は惜しくも1部昇格を逃したが、ドイツに渡って以来、最も多くのゴールに絡んだ。原口本人も「どれだけゴールに効率よく絡めるかを意識してプレーして、そこがすごく伸びたと思っている」とアタッカーとしての進化に手応えを感じているという。特にボールを持たない時のポジショニングや、周りと連係したスペースの使い方に成長を実感しているとも語っていた。

 日本代表には若手も増えてきており、年長者としてのリーダーシップも求められるところ。ただガムシャラに走って、戦って…というプレースタイルから脱皮し、より洗練された原口のプレーが見られそうだ。今季は開幕からチームとともに好調を維持しており、中島翔哉不在の左サイドで活躍が期待される。

ストライカー

大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ1部)
生年月日:1990年5月18日(30歳)
19/20リーグ戦成績:28試合出場/8得点2アシスト
20/21リーグ戦成績:2試合出場/0得点0アシスト
日本代表通算成績:45試合出場/15得点

 2019/20シーズンはブレーメンが2部降格の危機に瀕し、大迫も苦しんだ。主にセカンドストライカーとして起用され、8得点は最低限の結果だったと言えるだろう。プレーオフの末に残留を果たし、迎えた新シーズンは出場機会の確保にやや苦しんでいる。

 そんな中で日本代表に合流するが、ブレーメン州の新型コロナウイルス対策が厳しく、9日のカメルーン戦終了後にチームを離れて所属クラブに戻る見込みだ。13日のコートジボワール戦には出場せず、オランダからドイツ・ブレーメンへ戻って数日間の自主隔離を挟み、中断明けのリーグ戦に備える。

鈴木武蔵(ベールスホット/ベルギー1部)
生年月日:1994年2月11日(26歳)
2020リーグ戦成績:4試合出場/5得点0アシスト(北海道コンサドーレ札幌)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/2得点1アシスト(ベールスホット)
日本代表通算成績:7試合出場/1得点

 この夏、Jリーグから欧州移籍を果たした数少ない選手のうちの1人だ。北海道コンサドーレ札幌では7月上旬のリーグ戦再開から2試合で3得点と絶好調なタイミングで負傷してしまったが、8月に復帰するとベルギー移籍前の最後の出場となった試合でもゴールを挙げた。

 最近の札幌はなかなか調子が上がらず、それこそ鈴木の存在がどれだけ大きかったかを物語っている。ベルギー1部で昇格組のベールスホットで10番を託され、コンスタントに結果も残している。大迫がカメルーン戦のみで離脱する見通しのため、13日のコートジボワール戦は大きなアピールチャンスになるはずだ。