GK

プレミアリーグも7節を消化した。新加入選手の適応や負傷者の発生などによって、開幕前に描いていたメンバー構成から変更を余儀なくされたチームもある。今回は、アーセナルの最新のスターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。
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ベルント・レノ(ドイツ代表/背番号1)
生年月日:1992年3月4日(28歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/7失点

 昨季のFAカップ制覇に貢献したエミリアーノ・マルティネスがアストン・ヴィラに移籍。正GKのベルント・レノは昨季終盤の試合中に相手選手と衝突して右膝を負傷したが、プレミアリーグの開幕戦には間に合った。

 シュートストップの技術や安定感はプレミアリーグでも屈指のレベル。今季はディフェンスラインに安定感が増したことで、レノがピンチにさらされる場面は減っており、7試合を終えて7失点はプレミアリーグで最も少ない数字となっている。

DF

ロブ・ホールディング(イングランド/背番号16)
生年月日:1995年9月29日(25歳)
20/21リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト

 指揮官に請われたガブリエウ・マガリャンイスや将来性のあるウィリアム・サリバの加入により、ロブ・ホールディングは期限付き移籍が濃厚と見られていた。しかし、開幕前に最終ラインに離脱者が出たため残留。与えられたチャンスで高いパフォーマンスを見せ、ポジションを確保しつつある。

 代表ウィーク明けとなった17日のマンチェスター・シティ戦では試合前のウォーミングアップ中にハムストリングを負傷。公式戦4試合を欠場したが、1日のマンチェスター・ユナイテッド戦で戦列に復帰し、14年ぶりとなるオールド・トラフォードでの勝利に貢献している。

ガブリエウ・マガリャンイス(ブラジル/背番号6)
生年月日:1997年12月19日(23歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/1得点アシスト

 リールから加入したマガリャンイスは、瞬く間にアーセナルのDFリーダーとなった。地上と空中を問わずに対人守備に強く、左足によるフィードや鋭い縦パスは、前任者のダビド・ルイスに勝るとも劣らない。

 フラムとの開幕戦でデビューを飾ると、ウィリアンのCKを頭で合わせて初ゴールを決めた。ここまで出場した8試合でもらったイエローカードはわずか1枚。その間、チームは複数失点を喫していないことからもマガリャンイスの貢献度の高さがうかがえる。

キーラン・ティアニー(スコットランド代表/背番号3)
生年月日:1997年6月5日(23歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト

 キーラン・ティアニーは守備時に5バックの左センターバック、攻撃時には4バックの左サイドバックという2つのポジションを担う。ポジショニングの良さ、ビルドアップの安定感、サイドを上下動する運動量と献身性が、アーセナルの左サイドを支えている。

 10月のスコットランド代表として活動中に、スチュアート・アームストロングに新型コロナウイルスの陽性反応が出て、ティアニーは濃厚接触者と判断された。幸いにも陰性が確認され、アーセナルでは欠場を免れている。

MF

エクトル・ベジェリン(元スペイン代表/背番号2)
生年月日:1995年3月19日(25歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/0得点2アシスト

 古巣バルセロナやパリ・サンジェルマンへの移籍も取り沙汰されたが、エクトル・ベジェリンは残留を決めた。エインズリー・メイトランド=ナイルズやセドリック・ソアレスにポジションを渡さず、右サイドでプレーを続けている。

 かつては爆発的なスピードが最大の武器だったが、現指揮官の元ではアタッキングサードでのクオリティも高まっている。2-1で勝利したシェフィールド・ユナイテッド戦では2アシストをマーク。マンチェスター・ユナイテッド戦ではインナーラップしてパスを受け、決勝点につながるPKを獲得している。

トーマス・パーテイ(ガーナ代表/背番号18)
生年月日:1993年6月13日(27歳)
20/21リーグ戦成績:3試合出場/0得点0アシスト

 トーマス・パーテイは移籍市場最終日にアトレティコ・マドリードから加入した。5000万ユーロ(約60億円)とも伝えられる契約解除金をアーセナルは支払ったが、現時点でその金額に見合った活躍を見せている。

 10月17日のシティ戦でデビューし、リーグ戦は直近2試合で先発している。ユナイテッド戦では攻守に圧巻のパフォーマンスを見せ、1-0の勝利に大きく貢献。アーセナルに不可欠な存在であることを証明している。

ダニ・セバージョス(スペイン代表/背番号8)
生年月日:1996年8月7日(24歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/0得点1アシスト

 昨シーズンの終盤にレギュラーに定着したダニ・セバージョスはシーズン終了とともに保有元のレアル・マドリードに復帰した。しかし、「ダニの情熱と献身が大好きだし、非常にスキルの高い選手」と評価するアルテタ監督の強い要望もあり、再び期限付き移籍でアーセナルに加わった。

 リーグ戦はここまで7試合中4試合に先発。パーテイの加入や期限付き移籍から復帰したモハメド・エルネニーが高いパフォーマンスを発揮していることもあり、セバージョスは絶対的な存在ではない。ポジション争いが激化し、中盤は一気に層が厚くなっている。

ブカヨ・サカ(イングランド代表/背番号7)
生年月日:2001年9月5日(19歳)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/1得点0アシスト

 大きな飛躍となった昨季は、左サイドバックや右ウイングなど、様々ポジションをこなした。しかし、背番号を77から7に変更して臨む今季は中盤や左ウイングバックでプレーすることが多くなっている。

 内外問わずプレーできるのはブカヨ・サカの強みで、様々なポジションを経験したことがプラスに働いている。10月にはイングランド代表でもデビューを果たしており、今季は昨季に続くキャリアップのシーズンとなりそうだ。

FW

ウィリアン(ブラジル代表/背番号12)
生年月日:1988年8月9日(32歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/0得点2アシスト

 契約満了になったチェルシーから加入したウィリアンは、アーセナルのサッカーにフィットした。フラムとの開幕戦では2アシストをマークし、右ウイングのポジションに収まっている。

 セットプレーのキックの精度や献身的な守備で指揮官の信頼を掴んだ。得点こそまだないものの、チームへの貢献度は高い。ウィリアンの陰に隠れる形でニコラ・ペペらは出場機会を減らしている。

アレクサンドル・ラカゼット(元フランス代表/背番号9)
生年月日:1991年5月28日(29歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/3得点0アシスト

 昨季の終盤は冬に復帰したエディー・エンケティアとの併用が続いたが、今季はアレクサンドル・ラカゼットがファーストチョイスになっている。今季はフラムとの開幕戦から3試合連続ゴールをマークした。

 指揮官が高く評価する理由はポストプレーなどゴール以外の貢献度が高いことにある。ユナイテッド戦ではチームトップタイとなる4度のタックルを成功。プレッシングがうまく、プレスバックの意識の高さでもチームに大きく貢献している。

ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表/背番号14)
生年月日:1989年6月18日(31歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/2得点1アシスト

 18/19シーズンにプレミアリーグで得点王に輝き、昨季途中には主将に就任。開幕戦の3日後には3年間の契約延長が発表されている。

 リバプールとのコミュニティーシールドやプレミアリーグ開幕戦でゴールを挙げたものの、それ以降は沈黙した。しかし、ユナイテッド戦では決勝点となるPKを成功させ、歴史的な勝利に6試合ぶりとなるゴールという形で貢献。オーバメヤンがこれまでのようにゴールを重ねれば、アーセナルの順位は上がっていくだろう。

【了】