GK

 プレミアリーグも7節を消化した。新加入選手の適応や負傷者の発生などによって、開幕前に描いていたメンバー構成から変更を余儀なくされたチームもある。今回は、トッテナムの最新のスターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。

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ウーゴ・ロリス(フランス代表/背番号1)
生年月日:1986年12月26日(33歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/9失点

 リーグ最高の攻撃陣を引っ張るのがソン・フンミンとハリー・ケインなら、堅守を支えるのはウーゴ・ロリスだ。キャプテンも務める守護神は、ジョー・ハートが加入してもポジションを死守して7節終了時点で3位につけるチームの上位争いに貢献している。

 先ごろ『Amazon Prime』にて公開された密着ドキュメンタリーシリーズの「All or Nothing」のトッテナム編の中で、昨季終盤のエバートン戦後にソン・フンミンと口論になった場面が取り上げられて再び注目を浴びた。当人同士は和解済みとのこと。

DF

マット・ドハーティー(アイルランド代表/背番号2)
生年月日:1992年1月16日(28歳)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト

 リーグ戦にELとほとんどフル稼働で奮闘している。ウォルバーハンプトンからやってきた右サイドバックは抜群のタフネスを武器に、セルジュ・オーリエとのポジション争いで数歩前に出ている。

 サッカーゲームの「FIFA」シリーズ最新作における自身のシュート能力「64」には不満なご様子。まだリーグ戦で得点やアシストを記録していないが、攻撃面での貢献度は高いだけに、現実の活躍でゲーム内の評価を覆したい。

トビー・アルデルヴァイレルト(ベルギー代表/背番号4)
生年月日:1989年3月2日(31歳)
20/21リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト

 10月になってレギュラーの座を取り戻した。古参のチームリーダーの1人で、ヤン・フェルトンゲンが抜けたディフェンスラインの柱としても期待がかかる。プレーの安定感ではダビンソン・サンチェスやジャフェット・タンガンガの追随を許さない。

 モウリーニョ監督が就任してから契約を3年延長しているが、最近はスピード対応に苦慮する場面も見られる。とはいえ抜群のフィード力やカバー範囲の広さは健在で、4バックと3バックの両方に対応できる魅力も。10月末のバーンリー戦では試合中の接触プレーで頭から流血し、包帯を巻きながら戦った。まだまだ頼り甲斐のあるディフェンスリーダーだ。

エリック・ダイアー(イングランド代表/背番号15)
生年月日:1994年1月15日(26歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト

 モウリーニョ監督のもとで本来のポジションであるセンターバックに固定され、高いパフォーマンスを維持している。センターバックとしては最も出場試合数が多く、それは指揮官からの信頼ゆえだろう。

 9月末のカラバオカップ(リーグカップ)のチェルシー戦で試合中に突然ピッチを飛び出し、トイレに向かってモウリーニョ監督に大目玉を食らった。SNSにはダイアーを追いかける監督の映像も拡散され、PK戦で勝利した後にはマン・オブ・ザ・マッチのトロフィーはお漏らしの危機を救ってくれた便座に捧げた。

セルヒオ・レギロン(スペイン代表/背番号3)
生年月日:1996年12月16日(23歳)
20/21リーグ戦成績:3試合出場/0得点2アシスト

 センターバックと併用でELなどに回るようになったベン・デイビスから左サイドバックのレギュラーの座を奪いつつある。まだリーグ戦の出場は3試合だが、プレミアリーグ第5節のウェストハム戦、同第7節のブライトン戦と出番をもらった2試合連続で貴重なアシストを記録した。

 特にブライトン戦ではレアル・マドリード時代からの同僚であるガレス・ベイルのトッテナム復帰後リーグ戦初得点を演出。高い攻撃力とクロス精度だけでなく、絶好調のソン・フンミンのサポート役としての価値も高い。クラブ施設内にベイルのためのゴルフのショートホールが設置されたことを暴露した若者は、このまま主力に収まるか。

MF

ムサ・シソコ(フランス代表/背番号17)
生年月日:1989年8月16日(31歳)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト

 モウリーニョ監督から最も信頼を寄せられる選手の1人で、持ち前のハードワークで中盤を引き締める。ロッカールームでもリーダーとして尊敬を集める人格者だ。

 今年1月に右ひざの手術を受けて長期離脱を強いられたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で生まれた中断期間中に復帰。公式戦が再開してから本格的な実戦復帰も果たした。すでに怪我の影響はなく、躍動感あふれるパフォーマンスでチームに欠かせない選手となっている。

ピエール・エミール・ホイビュルク(デンマーク代表/背番号5)
生年月日:1995年8月5日(25歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/0得点1アシスト

 今季の新加入選手だが、早くもモウリーニョ監督からの揺るぎない信頼を勝ち取っている。リーグ戦は全試合フル出場中で、惜しみないハードワークと的確なパスさばきがチーム全体に安定感をもたらす。

 ソン・フンミンやケインをはじめとしたアタッカー陣がゴールを奪う仕事に専念できるのも、ホイビュルクのような仕事人気質のMFが後方で支えているからこそ。トッテナム移籍の決め手は「長年自分がプレーするイメージが湧くクラブであるかどうか」だった。今のところ、その思いが叶いそうなハイパフォーマンスを披露している。

タンギ・エンドンベレ(フランス代表/背番号28)
生年月日:1996年12月28日(23歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/1得点0アシスト

 加入1年目の昨季は一向にパフォーマンスが向上せず、散々な1年になってしまった。モウリーニョ監督との確執も噂され、夏に移籍を模索したようだが結局残留に。ところが蓋を開けてみると、リーグ戦全試合に出場しているのである。

 今季はデリ・アリなどを抑えてトップ下で起用されて躍動している。本人も指揮官との仲違いは認めるところだが、関係は徐々に改善されている様子。モウリーニョ監督からも成長を認められ、両者の信頼関係は確かなものになりつつある。

FW

エリク・ラメラ(アルゼンチン代表/背番号11)
生年月日:1992年3月4日(28歳)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト

 生え抜きのケインを除けば、いつのまにかフィールドプレーヤー最古参の在籍8年目を迎えていた。近年は鼠けい部の怪我に悩まされ、数シーズンにわたってほとんどノーインパクトに終わっていたが、どうやら今季は様子が違う。

 以前のような曲芸的なスキルを駆使したドリブル重視のスタイルではなく、ハードワークと直線的でスピーディーな突破を武器に右サイドでルーカス・モウラと横一線のポジション争いを演じている。不振で空回り気味のライバルを尻目に、完全復活への期待大だ。

ソン・フンミン(韓国代表/背番号7)
生年月日:1992年7月8日(28歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/8得点2アシスト

 最近、ソン・フンミンが週給が20倍にもなる新契約にサインするのではないかと報じられ始めた。その事実から、今季の活躍がいかに凄まじいものか理解できるだろう。ケインとのコンビはプレミアリーグ歴代最強との呼び声もあるほどだ。

 事実、この韓国代表FWのゴールはほとんどがケインからのアシストで生まれている。両者の間には、お互いの考えていることや次のプレーが言葉を交わさずとも理解できる特別な連係が出来上がっている。1試合1得点以上の現在のペースがこのまま続けば、得点王などの個人タイトル獲得も夢ではない。

ハリー・ケイン(イングランド代表/背番号10)
生年月日:1993年7月28日(27歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/6得点6アシスト

 相変わらずハイペースでゴールを量産するが、今季のケインは純粋な「9番」の仕事だけをこなしているわけではない。積極的に中盤までポジションを下げてチャンスメイクにも絡む「10番」としての仕事もこなしているからこその、アシスト増加である。

 特にソン・フンミンとの関係性は特別で、アシスト先のほとんどが背番号7の韓国代表FWである。創造性も発揮しはじめた、チームリーダーでもある超万能ストライカーの進化が止まらない。

フォーメーション

▽GK
ウーゴ・ロリス

▽DF
マット・ドハーティー
トビー・アルデルヴァイレルト
エリック・ダイアー
セルヒオ・レギロン

▽MF
ムサ・シソコ
ピエール・エミール・ホイビュルク
タンギ・エンドンベレ

▽FW
エリク・ラメラ
ソン・フンミン
ハリー・ケイン