GK

アタランタは2シーズン続けてセリエAで3位を確保し、昨季はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でクラブ史上初のベスト8進出を果たした。毎年のように主力選手を資金力のあるクラブへと売却する育成型クラブは、2016/17シーズンから指揮を執るジャンピエロ・ガスペリーニ監督の下で攻撃的なスタイルを貫く。今回は、アタランタの現在の主力メンバーをポジションごとに紹介していく(成績は2020年11月24日現在)。
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ピエルルイジ・ゴッリーニ(イタリア代表/背番号95)
生年月日:1995年3月18日(25歳)
今季リーグ戦成績:1試合出場/0失点

 正GKだったピエルルイジ・ゴッリーニは昨季最終節のインテル戦で膝を負傷。直後に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では下部組織育ちのマルコ・スポルティエッロがゴールマウスを守り、パリ・サンジェルマン撃破にあと一歩のところまで迫った。

 今季も開幕からスポルティエッロがゴールマウスを守ったが、怪我が癒えたゴッリーニは10月下旬に戦線復帰。代表ウィーク明けとなった11月21日のスペツィア戦で復帰後初出場を果たし、チームは今季リーグ戦初のクリーンシートをマークしている。

DF

ラファエウ・トロイ(ブラジル/背番号2)
生年月日:1990年10月10日(30歳)
今季リーグ戦成績:7試合出場/0得点0アシスト

 ブラジル出身のラファエウ・トロイは空中戦に強いセンターバックだ。15年夏にサンパウロから移籍し、その次のシーズンから指揮を執るジャンピエロ・ガスペリーニ監督の下で評価を高めてきた。

 主戦場は3バックの右で、アタランタの守備の基調となるとなるマンツーマンディフェンスで特徴を発揮する。積極的に攻め上がるのもトロイの特徴で、ウイングバックにボールが入った際はインナーラップを仕掛け、ゴール前まで顔を出すことを厭わない。

クリスティアン・ロメロ(アルゼンチン/背番号17)
生年月日:1998年4月27日(22歳)
今季リーグ戦成績:6試合出場/0得点1アシスト

 クリスティアン・ロメロはユベントスが保有権を持つ若手DFで、昨季までの2シーズンはジェノアでレギュラーとしてプレー。今季からはアタランタに活躍の場を求め、主に3バックの中央で起用されている。

 今冬にミランから復帰したマッティア・カルダラは左膝の手術を受け、復帰は12月になると見られている。DFラインはトロイ、ロメロ、ベラト・ジムシティ、パロミノの4人で回している状況。インテル戦で高パフォーマンスを見せた新加入のロメロがチームにフィットしていることは大きい。

ベラト・ジムシティ(アルバニア代表/背番号19)
生年月日:1993年2月19日(27歳)
今季リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト

 スイス生まれのベラト・ジムシティはチューリッヒでトップチームに昇格した。スイスの世代別代表でもプレーしたが、A代表は家族のルーツでもあるアルバニアを選択。16年夏にイタリアに渡り、ガスペリーニ監督の下で主力に定着している。

 他のDF陣と同じく対人守備に長けており、191cmの長身を活かした空中戦の強さも武器である。ホセ・ルイス・パロミノはガスペリーニ監督が求める守備能力を持ち合わせたDFで、ジムシティとともに3バックの左でローテーションされている。

MF

ハンス・ハテブール(オランダ代表/背番号33)
生年月日:1994年1月9日(26歳)
今季リーグ戦成績:6試合出場/2得点0アシスト

 全選手にハードワークが要求されるアタランタの中でも、ウイングバックの運動量はトップクラスだ。攻撃的なスタイルが持ち味のハンス・ハテブールは、90分に渡って右サイドを上下動している。

 右サイドから精度の高いクロスを供給するハテブールだが、左サイドにボールがあるときはペナルティエリアに顔を出す。今季は開幕から2試合連続でゴール。ともに左サイドからのクロスに走り込み、フリーでゴールネットを揺らしている。

マリオ・パシャリッチ(クロアチア代表/背番号88)
生年月日:1995年2月9日(25歳)
今季リーグ戦成績:8試合出場/1得点1アシスト

 マリオ・パシャリッチはドイツで生まれ、クロアチアで育った。19歳のときにチェルシーに引き抜かれたが、期限付き移籍を繰り返し、18年夏にアタランタに加入。今季からは完全移籍となった。

 現状では中盤はパシャリッチに加え、レモ・フロイラー、マルテン・デローンの3人で回している。中盤の様々なポジションでプレーすることができ、クロアチア代表ではサイドで起用されることもある。

マルテン・デローン(オランダ代表/背番号15)
生年月日:1991年3月29日(29歳)
今季リーグ戦成績:6試合出場/1得点0アシスト

 デローンはハードなタックルを武器に中盤の守備を引き締める。15年夏にアタランタに加入。翌年にはプレミアリーグに挑戦したが、17年にアタランタが買い戻している。

 豊富な運動量と高い守備力はオランダ代表でも高く評価され、バルセロナのフレンキー・デヨングと中盤でコンビを組んでいる。10月下旬に戦線離脱して4試合に欠場したが、11月21日のスペツィア戦で復帰している。

ロビン・ゴセンス(ドイツ代表/背番号8)
生年月日:1994年7月5日(26歳)
今季リーグ戦成績:6試合出場/1得点2アシスト

 ドイツ生まれのロビン・ゴセンスは18歳までドイツ5部でプレーしていた。18歳でオランダに渡ってプロキャリアをスタートさせ、17年夏にアタランタにやってきた。ブンデスリーガ未経験という異色の経歴で、今年9月にはドイツ代表でもデビューを飾っている。

 左ウイングバックとして高い位置からプレッシャーをかけ、左サイドを上下動する。左足から放たれるクロスの精度は高く、DFながら昨季は9得点と得点能力の高さを見せている。10月末にふくらはぎを痛めて公式戦3試合を欠場したが、21日のスペツィア戦で復帰している。

FW

アレハンドロ・ゴメス(アルゼンチン代表/背番号10)
生年月日:1988年2月15日(32歳)
今季リーグ戦成績:8試合出場/4得点2アシスト

 アレハンドロ・ゴメスはアタランタで背番号10を背負い、キャプテンマークを巻く。至るところに顔を出してボールを収め、正確なキックでチャンスを作っていく。今季は開幕から絶好調で、3試合で4得点2アシストと大爆発した。

 アルゼンチン代表とはあまり縁がなかったが、今年10月に久々に召集され、11月には3年ぶりに出場した。32歳となっても能力は衰えることを知らず、167cmの小さな身体でチームの期待を背負って走り続けている。

ドゥバン・サパタ(コロンビア代表/背番号91)
生年月日:1991年4月1日(29歳)
今季リーグ戦成績:8試合出場/2得点2アシスト

 身長189cm、体重88kgの鍛え上げられた肉体を活かし、ポストプレーや空中戦は相手を恐怖の底へと陥れる。さらに、強烈なシュートはGKもろともゴールネットに押し込もうとしているかのような力強さがある。

 セリエAでは4シーズン連続で2ケタ得点、直近2シーズンの平均得点は20点を超えている。今季のリーグ戦では2得点に留まっているが、CLではここまで3試合で3得点を挙げている。

ヨシップ・イリチッチ(スロベニア代表/背番号72)
生年月日:1988年1月29日(32歳)
今季リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト

 アタランタで3季連続2ケタ得点をマークし、クラブの躍進を象徴する活躍を見せる。左足から放たれるプレースキックやシュートの精度が高く、ボールを持てばリーチを活かした深い切り返しで相手を翻弄する。

 アタランタが本拠地を置くロンバルディア州は、新型コロナウイルスの感染が拡大した地域の一つ。イリチッチ自身も罹患し、精神的な問題に悩まされた。その影響で昨季の終盤からチームを離脱していたが、10月に復帰を果たしている。

【了】