GK

マタイス・デリフトやフレンキー・デヨングらを輩出したアヤックスは毎年のように主力選手が巣立っていくが、有望株が次々と活躍する。4シーズン目を迎えたエリック・テンハーグ監督は、経験豊富なベテランの若いタレントを融合して魅力あふれるチームを作っている。今回は、アヤックスの現在の主力メンバーをポジションごとに紹介していく(成績は2020年11月26日現在)。
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アンドレ・オナナ(カメルーン代表/背番号24)
生年月日:1996年4月2日(24歳)
今季リーグ戦成績:9試合出場/5失点

 カメルーン生まれのアンドレ・オナナはバルセロナの下部組織を経由し、2015年にアヤックスに加入した。16/17シーズンから正GKに据えられ、24歳ながらアヤックスでの公式戦200試合出場も間近まできている。

 正確なキックでビルドアップに貢献し、身体能力の高さを活かしたビッグセーブでチームを救う。今夏にはチェルシーが獲得に乗り出したが残留。正GKを務めるカメルーン代表は10月に日本代表と対戦したが、直前の検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、オナナは日本代表戦に欠場している。

DF

ノゼア・マズラウィ(モロッコ代表/背番号12)
生年月日:1997年11月14日(23歳)
今季リーグ戦成績:8試合出場/0得点1アシスト

 セルジーニョ・デストがバルセロナへ移籍して空いた右サイドバックには、23歳のノゼア・マズラウィが入る。昨季は負傷の影響もあってポジションをデストに奪われたが、ライバルが去った今季はここまで不動の存在となっている。

 アヤックスのユースで育った生え抜きのDFだが、代表は世代別からモロッコを選択している。足下の技術とポジショニングに秀でたサイドバックで、中盤でもプレーできる器用さを兼ね備えている。

ペール・スフールス(オランダ/背番号3)
生年月日:1999年11月26日(21歳)
今季リーグ戦成績:8試合出場/0得点0アシスト

 昨夏はマタイス・デリフト、今夏はジョエル・フェルトマンと、2年続けてセンターバックの主力がチームを去ったが、人材が枯渇することはない。在籍3年目を迎えた21歳のペール・スフールスが今季はダレイ・ブリントの相棒を務めている。

 フォルトゥナ・シッタートでは16歳のときにトップチームデビューを果たし、17歳でキャプテンマークを巻いた。オランダ代表での出場はまだないが、9月には初選出を果たしている。

ダレイ・ブリント(オランダ代表/背番号17)
生年月日:1990年3月9日(30歳)
今季リーグ戦成績:9試合出場/1得点0アシスト

 多くの若い選手がプレーするアヤックスの中で、経験豊富なブリントの存在は貴重だ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)リバプール戦のように、状況に応じて中盤でもプレーが可能で、その際は22歳のリサンドロ・マルティネスがスフールスと最終ラインに並ぶ。

 昨年12月には心筋炎と診断されたブリントは、心停止を防ぐための除細動器を装着している。今夏のプレシーズンの親善試合ではその機器が作動しないというハプニングでピッチに倒れ込んだが、幸いにも大きな問題にならず。今季はここまですべての公式戦に先発している。

ニコラス・タグリアフィコ(アルゼンチン代表/背番号31)
生年月日:1992年8月31日(28歳)
今季リーグ戦成績:7試合出場/0得点1アシスト

 172cmという小柄な身体でピッチを駆け回り、アルゼンチンで鍛えたソリッドな守備でボールを奪う。アヤックスではやや異色ともいえるキャラクターだが、テクニックも兼ね備えている。

 昨シーズン終了後にはステップアップを示唆したが、ニコラス・タグリアフィコは在籍4シーズン目となる今季もアヤックスでプレー。開幕戦では相手選手へのタックルが一瞬遅れて一発退場となったが、今季も左サイドバックで不動の地位を築いている。

MF

デイヴィ・クラーセン(オランダ代表/背番号6)
生年月日:1993年2月21日(27歳)
今季リーグ戦成績:5試合出場/4得点0アシスト

 デイヴィ・クラーセンは11歳のときから在籍した古巣に3年ぶりに復帰した。ドニー・ファン・デベークがマンチェスター・ユナイテッドに移籍し、クラーセンはオランダ代表の同僚でもあるファン・デベークの後釜に据えられた。

 ブレーメン時代と同様にアヤックスでもPKのキッカーを務めることもある。2列目からの飛び出しはアヤックスでも光っており、エールディビジでは5試合の出場で4得点をマークしている。

ザカリア・ラビアド(モロッコ代表/背番号19)
生年月日:1993年3月9日(27歳)
今季リーグ戦成績:7試合出場/3得点4アシスト

 PSVの下部組織出身のザカリア・ラビアドは、19歳でスポルティングにハンティングされたが居場所を築けず。フィテッセやユトレヒトで経験を積んで18年夏にアヤックスへと加入した。

 昨季は度重なる怪我でほとんど戦力にならなかったが、今季はここまでリーグ戦7試合で3得点4アシストをマーク。これまでは前線での起用が多かったが、最近は中盤でプレーする機会が増えている。

ライアン・グラフェンベルフ(オランダ代表/背番号8)
生年月日:2002年5月16日(18歳)
今季リーグ戦成績:7試合出場/0得点3アシスト

 毎年のように有望な若手を輩出するアヤックスだが、今季はライアン・グラフェンベルフが注目を集めている。エールディビジでは16歳130日でデビューし、クラセンス・セードルフが持っていたクラブ最年少出場記録を更新。9月には新型コロナウイルスの影響で2試合を欠場したが、11月にはオランダ代表にも初選出を果たしている。

 190cmの長身と長いリーチを活かしたボールテクニックの高さはポール・ポグバを彷彿とさせる。リバプール戦でも18歳とは思えない堂々たるプレーぶりを見せており、10月にはバルセロナとユベントスが獲得に興味を示しているという報道も。近い将来のビッグクラブ移籍は間違いないと見ていいだろう。

FW

ダビド・ネレス(ブラジル代表/背番号7)
生年月日:1997年3月3日(23歳)
今季リーグ戦成績:7試合出場/1得点0アシスト

 19年11月に膝を負傷してシーズンの残りを全休したダビド・ネレスにとって、今季は復活を期すシーズンとなる。しかし、開幕から右ウイングのレギュラーに定着したのは、同じブラジル出身で20歳のアントニーだった。

 今夏サンパウロから加入したアントニーはネレスと同じ左利きのアタッカーで、エールディビジでは8試合で4得点2アシストを挙げている。CLでもミッティラン戦でゴールを決めたが、11月下旬に筋肉系の負傷で戦列を離脱。代わって起用されたネレスはヘラクレス戦で1年ぶりとなるゴールをマークし、ポジション奪回の狼煙をあげている。

ラシィナ・トラオレ(ブルキナファソ代表/背番号23)
生年月日:2001年1月12日(19歳)
今季リーグ戦成績:9試合出場/6得点5アシスト

 ブルキナファソ出身のラシィナ・トラオレは、南アフリカにあるアヤックス・ケープタウンのアカデミーを経てオランダへと渡った。高い身体能力が特長のストライカーで、ブルキナファソ代表では弱冠16歳でデビュー。アヤックスでは昨年10月にトップチームデビューを果たし、徐々に出場機会を伸ばしている。

 今季の当初は途中出場が多かったが、10月24日のVVVフェンロ戦で大爆発。13-0という歴史的なスコアで勝利した試合に先発したトラオレは5得点3アシストの活躍を見せた。今季は公式戦13試合に出場し、CLでもゴールを決めている。

ドゥシャン・タディッチ(セルビア代表/背番号10)
生年月日:1988年11月20日(32歳)
今季リーグ戦成績:9試合出場/7得点3アシスト

 18/19シーズンにアヤックスをCL準決勝へと導いたドゥシャン・タディッチは、デリフトの後任として昨季から主将を務める。フィールドプレーヤーとしてはクラース・ヤン・フンテラールに次ぐ年長者で、ピッチ内でリーダーシップを発揮している。

 得点能力の高さはリーグ屈指で、本職の左ウイングだけでなくセンターフォワードでもプレーが可能。今季もゴールを量産し、エールディビジでは5試合連続ゴールをマークしている。

【了】