ベルギーで活躍中

 新型コロナウイルスの感染拡大により延期されていたFIFAワールドカップアジア2次予選は3月に再開される。およそ1年半ぶりの公式戦となるだけに、新戦力の台頭も待たれるところだ。そこで今回、フットボールチャンネル編集部は日本代表に推薦したい5人選出した。

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鈴木優磨(シント=トロイデン/ベルギー)
生年月日:1996年4月26日(24歳)
20/21リーグ戦成績:19試合出場/8得点2アシスト

 2015年に鹿島アントラーズユースからトップチームに昇格したFWは、そこから一気に急成長。2017年には背番号を「9」に変更し、その1年後にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でクラブを初の頂点に導き自身は大会MVPに選出されるなど、常勝軍団の新たなエースストライカーへと進化を果たしていた。

 2019年にはシント=トロイデンへ移籍し欧州初挑戦。怪我の影響でスタートダッシュにこそ失敗したものの、復帰以降はCFや左右のウイングでコンスタントに出番を掴んでチャンスに絡み続けた。そして在籍2年目の今季も継続的にプレー。ここまでリーグ戦19試合で8得点2アシストと結果を残している。

 鈴木武蔵が未だ合格点に至っていないなど、日本代表は大迫勇也以外のCFが結果を出せていないという状況にある。そんなチームにおいて、ゴールへの貪欲な姿勢が光り、強靭なメンタルも持つ24歳がいれば大きな武器になるかもしれない。ベルギーでの活躍は、そう感じさせるだけのものがある。

昨年の悔しさをバネに

奥川雅也(ザルツブルク/オーストリア)
生年月日:1996年4月14日(24歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/0得点1アシスト

 京都サンガF.C.の下部組織出身で、2015年にトップチーム昇格。そこからわずか半年で活躍の舞台をオーストリアに移している。その後は様々なクラブへのレンタル移籍が続いたが、昨季よりザルツブルクのトップチームに定着。公式戦33試合で11得点6アシストと目に見える結果を十分に残していた。

 切れ味鋭いドリブルが最大の武器だが、近年はそれに加えフィニッシュワークの巧さも着実に身についてきており、得点に絡む回数も増えた。今季のチャンピオンズリーグ(CL)ではバイエルン・ミュンヘンからゴールを奪うなど、周囲に大きな期待感を抱かせるほど逞しく成長していると言える。

 24歳のアタッカーは昨年、「追加」という形ではあったが日本代表から招集を受けていた。しかし、ザルツブルクで新型コロナウイルスのクラスターが発生したことで招集見送りとなり、代表合流はならなかった。何よりも選手本人が悔しさを味わったはずだが、2021年はリベンジなるか。

神戸の韋駄天

古橋亨梧(ヴィッセル神戸)
生年月日:1995年1月20日(25歳)
2020リーグ戦成績:30試合出場/12得点5アシスト

 2017年に中央大学からFC岐阜に加入。当時の大木武監督に開幕からスタメンで起用され、プロ1年目ながらリーグ戦全試合出場を果たしている。翌2018年は5試合連続ゴールを記録するなど好調で、7月末の時点ですでに11得点を奪っていた。そして同年、その活躍が評価されヴィッセル神戸に移籍している。

 初のJ1の舞台にも臆することなくプレーしたアタッカーは神戸でもレギュラーを奪取。2019シーズンはリーグ戦二桁得点を叩き出した。そして昨シーズンも25歳は大いに躍動。自身キャリアハイとなるリーグ戦12得点をマークするなど、他の17クラブにその存在感の大きさを余すことなく示していた。

 一昨年11月に日本代表に初選出され、ベネズエラ代表戦で出番を得ていた。ただ、その時は出場時間が短かったため結果は残せず、それ以来代表からは声がかかっていない。しかし、そのパワフルな突破力と非凡な決定力が森保ジャパンにとって魅力的な武器になる可能性は十分に高いと言えるはずだ。

柏レイソルの10番

江坂任(柏レイソル)
生年月日:1992年5月31日(28歳)
2020リーグ戦成績:32試合出場/9得点9アシスト

 流通経済大学時代から抜群のセンスを発揮していた男は、2015年にザスパクサツ群馬に入団。第2節ロアッソ熊本戦でいきなりプロ初得点をマークし、最終的にチーム最多となる13得点を記録していた。その翌年に加入した大宮アルディージャでも中心人物として活躍。Jリーグを代表する選手となった。

 2018年に同僚の瀬川祐輔と共に柏レイソルに移籍。1年目から10番を背負うなど、大きな注目を浴びていた。新天地でのファーストシーズンで降格を味わったが、2019シーズンは昇格&優勝に貢献。そして昨季はマイケル・オルンガと抜群の連係を見せ、9得点9アシストと10番に相応しい働きを披露した。

 もともと単独での突破力には定評のある選手だったが、近年は球離れも良くなり、鋭いラストパスも冴えるようになった。また、献身的な姿勢も光るなど、数字では表れにくい部分での貢献度も高いというのが大きな魅力だ。柏の10番が日本代表に新たな風を吹き込む日はやってくるだろうか。

鹿島で成長

上田綺世(鹿島アントラーズ)
生年月日:1998年8月28日(22歳)
2020リーグ戦成績:26試合出場/10得点1アシスト

 東京五輪世代のストライカーは、日本代表でプレーした経験がないわけではない。コパ・アメリカ2019に出場しており、EAFF E-1サッカー選手権にも出場している。しかし、その2大会でFWとしては屈辱的な無得点に終わっている。とくにコパ・アメリカでは、複数の決定機を無駄にしてしまった。

 そんなストライカーはコパ・アメリカ終了後、法政大学サッカー部を退部し、前倒しで鹿島アントラーズに入団。プロの世界で成長する道を選んだのである。2019シーズンは結果を継続して残すことはできなかったが、昨季は怪我で離脱する時期がありながら見事にリーグ戦二桁得点をマークしていた。

 オフ・ザ・ボールの質は国内でもトップクラスのものがあり、昨季の成績が証明するように鹿島ではゴール前においての頼もしさを取り戻している。2年前に行われたコパ・アメリカでは批判の的となってしまった若きストライカーだが、プロの世界で着実に成長している今こそ日本代表で見てみたい。