GK

毎年12月、FIFA(国際サッカー連盟)は年間表彰式を開催し、ベストイレブンをはじめとした各賞を発表する。その年に活躍した選手が選出されるこのベストイレブンとは別に、市場価値が高いベストイレブンを組むとどのような顔ぶれが並ぶだろうか。今回フットボールチャンネル編集部は、「4-2-3-1」の布陣に最も市場価値が高い選手を配置した11人を紹介する。※データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値を元に作成、成績は1月20日時点
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ヤン・オブラク(スロベニア代表/アトレティコ・マドリード)
生年月日:1993年1月7日(28歳)
市場価値:9000万ユーロ(約108億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/6失点

 ティボー・クルトワやアリソンといったGKを上回る市場価値を持つのはヤン・オブラク。アトレティコ・マドリードで正GKを務め、ラ・リーガで年間の平均失点が最も少なかったGKに贈られるサモラ賞を4度受賞している。

 高い技術と的確な判断で、スーパーセーブを連発する。昨季はサモラ賞をクルトワに譲ったが、パフォーマンスの高さは変わらない。今季はチームの首位キープを支えており、16試合で11度のクリーンシートを達成している。

<h2>DF

トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/リバプール)
生年月日:1998年10月7日(22歳)
市場価値:1億1000万ユーロ(約132億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/0得点2アシスト

 トレント・アレクサンダー=アーノルドが持つキックの技術はDFとしては別次元だ。逆サイドの味方がトラップしやすい位置に正確に蹴り、セットプレーでは様々な変化のボールを蹴り分ける。

 プレミアリーグでは2季連続で2ケタアシストをマーク。ブラジル代表のレジェンドであるカフーは、「バロンドールでさえも獲得できると思う」とその能力を高く評価している。

マタイス・デ・リフト(オランダ代表/ユベントス)
生年月日:1999年8月12日(21歳)
市場価値:7500万ユーロ(約90億円)
20/21リーグ戦成績:9試合出場/0得点0アシスト

 18/19シーズン、19歳だったマタイス・デ・リフトはアヤックス史上最年少でキャプテンに就任すると、95/96シーズン以来となるUEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出に貢献。シーズン終了後にユベントスに移籍している。

 恵まれた体格、アヤックスで培われたインテリジェンスを武器に成長を続ける。古傷だった右肩を昨夏に手術したために今季は出遅れたが、11月に復帰後は主力としてプレーしている。

フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/リバプール)
生年月日:1991年7月8日(29歳)
市場価値:8000万ユーロ(約96億円)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/1得点0アシスト

 18年1月にリバプールに移籍したフィルジル・ファン・ダイクは、欧州制覇とリーグ優勝の立役者となった。8000万ユーロ(約96億円)の市場価値はセンターバックとして最高額で、名実ともに世界最高のセンターバックと言えるだろう。

 裏を取られても追いついてしまうスピードと、長身を活かした空中戦の強さ、正確なフィード能力など、ディフェンダーに必要な能力を兼ね備えている。リバプールにとっては不可欠な存在で、加入以来休みなく出場を続けてきたが、昨年10月に右膝の前十字靭帯を損傷。プレミアリーグでの連続先発出場は94試合でストップし、今季中の復帰が難しいとも言われている。

アルフォンソ・デイヴィス(カナダ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:2000年11月2日(20歳)
市場価値:8000万ユーロ(約96億円)
20/21リーグ戦成績:9試合出場/0得点0アシスト

 アルフォンソ・デイヴィスが左サイドバックとしてのキャリアを始めたのはわずか1年半前。昨季のバイエルン・ミュンヘンは最終ラインに離脱者が相次ぎ、ウインガーだったデイヴィスがコンバートされた。攻撃的なサイドバックとしてデイヴィスは活躍し、バイエルンの3冠獲得に貢献している。

 データサイト『Opta』によると、昨季は計測開始以来最速となる時速36.51kmのトップスピードを計測していたという。献身的なプレースタイルは攻守両面に活かされており、世界最高の左サイドバックと言われる日もそう遠くないだろう。

<h2>MF

ヨシュア・キミッヒ(ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1995年2月8日(25歳)
市場価値:8500万ユーロ(約102億円)
20/21リーグ戦成績:10試合出場/2得点6アシスト

 昨季のヨシュア・キミッヒは公式戦51試合に出場し、バイエルン・ミュンヘンを7年ぶりの3冠獲得へと導いた。ハンス=ディーター・フリック監督が全幅の信頼を寄せる活躍で、バイエルンの中盤を支えている。

 的確なポジショニングや豊富な運動量、正確なキックや対人守備の強さなど、すべてがハイレベル。バイエルンに加わった15/16シーズンはペップ・グアルディオラ監督によってセンターバックに抜擢。その後はサイドバックで不動の地位を築き、昨季からは本職だった中盤の底をメインにプレーしている。

セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(セルビア代表/ラツィオ)
生年月日:1995年2月27日(25歳)
市場価値:7000万ユーロ(約86億円)
20/21リーグ戦成績:15試合出場/3得点6アシスト

 昨シーズンのラツィオは、セリエA制覇まであと一歩のところまで迫った。その中で、在籍6年目のシーズンを過ごすセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチは、シモーネ・インザーギ監督のチームで絶対的な存在として中盤に君臨している。

 191cmの体躯を持つミリンコビッチ=サビッチはデュエルの強さが武器のMF。ボールを運ぶ技術や配球能力にも優れ、ボックス内では空中戦の強さを活かして決定的な仕事ができる。中盤の選手に求められるあらゆるタスクをハイレベルにこなすミリンコビッチ=サビッチを欲するメガクラブも多い。

ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1991年6月28日(29歳)
市場価値:1億2000万ユーロ(約144億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/3得点10アシスト

 正確さが極限に達したケヴィン・デ・ブライネのキックは、世界最高レベルにある。在籍6年目のマンチェスター・シティでのアシスト数は74で、昨季はティエリ・アンリ氏に並ぶプレミアリーグ最多の20アシストを記録している。

 若いころは内向的な性格と気の短さが指摘されることもあったが、年齢を重ねるとともに成熟していった。クラブと代表ではキャプテンを務めることも多く、誰よりも多く走ってチームを助ける。30歳は目前だが、現役最高の司令塔は成長を続けている。

FW

モハメド・サラー(エジプト代表/リバプール)
生年月日:1992年6月15日(28歳)
市場価値:1億2000万ユーロ(約144億円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/13得点3アシスト

 欧州制覇、プレミアリーグ優勝を成し遂げたリバプールにおいて、最大の得点源となっているのがモハメド・サラー。プレミアリーグでは加入した17/18シーズンから2年連続で得点王に輝き、今季もここまで得点ランキングでトップに立っている。

 すさまじい加速力で一気に相手を抜き去るスピードと、強引にでもゴールを狙う貪欲な姿勢が魅力だ。移籍の噂は度々流れるものの、「このクラブにいる最後の時間まで全力を出し切り、できるだけ多くのトロフィーを獲得したい」とリバプールへの忠誠を誓っている。

キリアン・ムバッペ(フランス代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1998年12月20日(22歳)
市場価値:1億8000万ユーロ(約216億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/12得点5アシスト

 キリアン・ムバッペの市場価値は1億8000万ユーロ(約216億円)。全選手の中で見ても、1億2800万ユーロ(約154億円)で2位のネイマールを大きく離してトップに立っている。22歳のムバッペが2020年代のサッカーシーンで主役を張るのはおそらく間違いない。

 相手を一瞬で置き去りにするスピードが最大の武器だが、ボールテクニックにも目が離せない。同僚のネイマール顔負けのフェイントで相手をかわし、両足から豪快なシュートでゴールの四隅を狙う。パリ・サンジェルマンとの契約は来夏で切れるため、その去就にも注目が集まっている。

ネイマール(ブラジル代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1992年2月5日(28歳)
市場価値:1億2800万ユーロ(約154億円)
20/21リーグ戦成績:8試合出場/3得点4アシスト

 ピッチに立てば絶大な存在感でチームを牽引する。昨年は公式戦中断期間にブラジルでトレーニングを積んでコンディションを整えると、再開後に躍動。パリ・サンジェルマンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出の原動力となる活躍を見せた。

 実力はワールドクラスでありながら、怪我の多さとプレー以外での問題行動がキャリアに影を差す。今季も怪我の影響で14試合の出場に留まっており、昨年9月のマルセイユ戦では相手選手を殴って一発退場に。年末年始には1週間にわたる大規模パーティーを開催したとして多くの批判を集めている。

【了】