GK

そのシーズンに活躍した選手がベストイレブンとして選出されるが、市場価値が高いベストイレブンを組むとどのような顔ぶれが並ぶだろうか。今回フットボールチャンネル編集部は、「4-3-3」の布陣に、最も市場価値が高いスペイン人選手を配置した11人を紹介する。※データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値を元に作成、成績は1月23日時点
————————————-

ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)
生年月日:1997年6月11日(23歳)
市場価値:3000万ユーロ(約36億円)
20/21リーグ戦成績:18試合出場/22失点

 バスク出身者だけで構成されるアスレティック・ビルバオで、ウナイ・シモンは下部組織からトップチームの正GKへと登り詰めた。昨季は初めてシーズンを通して活躍し、今季はここまで全試合に起用されている。

 世代別のスペイン代表でも常連で、U-19とU-21の欧州選手権優勝メンバーの1人でもある。昨年9月にはA代表に初めて召集された。当初はダビド・デ・ヘア、ケパ・アリサバラガに次ぐ存在だったが、11月は3試合すべてに先発。市場価値で見てもスペイン人GKとしては最高額で、2500万ユーロ(約30億円)のデ・ヘアを上回っている。

<h2>DF

ダニ・カルバハル(レアル・マドリード)
生年月日:1992年1月11日(29歳)
市場価値:4000万ユーロ(約48億円)
20/21リーグ戦成績:10試合出場/0得点4アシスト

 ダニ・カルバハルは今では数少ない、レアル・マドリードの下部組織出身の主力選手だ。レバークーゼンへの武者修行を経て13/14シーズンに復帰すると、7年半で公式戦300試合近くに出場している。

 サイドを上下動してラストパスを供給したかと思えば、自陣に戻ってハードな守備で貢献する。ジネディーヌ・ジダン監督からの信頼も厚いカルバハルだが、スペイン代表は怪我で外れることも多い。2016年のEURO(欧州選手権)は、直前のUEFAチャンピオンズリーグ決勝で負った怪我の影響でメンバーから外れている。

マリオ・エルモソ(アトレティコ・マドリード)
生年月日:1995年6月18日(25歳)
市場価値:3000万ユーロ(約36億円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/1得点1アシスト

 11歳からプレーするレアル・マドリードではトップチーム昇格の道を拓けず、完全移籍したエスパニョールでブレイクした。加入2年目の18/19シーズンにはルイス・エンリケ監督率いるスペイン代表から初召集を受け、19年夏にアトレティコ・マドリードに移籍している。

 配球力と鋭いタックルが武器のエルモソは、ディエゴ・ゴディンやフェリペ・ルイスが抜けた守備陣の新たな担い手として期待された。昨季はベンチを温める機会が多かったが、今季はステファン・サビッチに次ぐ出場時間を与えられている。

パウ・トーレス(ビジャレアル)
生年月日:1997年1月16日(24歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
20/21リーグ戦成績:19試合出場/2得点1アシスト

 6歳からビジャレアルのカンテラ(下部組織)でプレーするパウ・トーレスは、マラガから復帰した昨季から主力としてプレーしている。左足から放たれる正確なキックとスピードは大きな武器で、ビジャレアルではラウール・アルビオル、スペイン代表ではセルヒオ・ラモスの相方を務めている。

 クラブと代表での活躍もあり、バルセロナやレアル・マドリードをはじめとするビッグクラブからの関心は絶えない。クラブの公式Twitterで行われた歴代ベストイレブンを選ぶ企画では、サンティ・カソルラやブルーノ・ソリアーノ、ジュゼッペ・ロッシらととともに選出。カンテラ出身ということもあってファンからの人気も高い。

ホセ・ルイス・ガヤ(バレンシア)
生年月日:1995年5月25日(25歳)
市場価値:3500万ユーロ(約42億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/0得点3アシスト

 バレンシアはジョルディ・アルバ、フアン・ベルナトと、優秀な左サイドバックを輩出してきた。そして、彼らに続く存在として現在の主力を担うのが25歳のホセ・ルイス・ガヤ。17歳のデビューからクラブ一筋でプレーを続け、今季からはキャプテンを務めている。

 ジョルディ・アルバを彷彿とさせる攻撃的なプレースタイルで、ラストパスやフィニッシュの精度も高い。ビッグクラブからの関心は絶えないが、ガヤはワン・クラブ・マンとしてバレンシアでキャリアを終えることを望んでいる。

<h2>MF

サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリード)
生年月日:1994年11月21日(26歳)
市場価値:6000万ユーロ(約72億円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/1得点0アシスト

 14歳のときにレアル・マドリードからアトレティコ・マドリードへ移籍したサウール・ニゲスは、ディエゴ・シメオネ監督のチームになくてはならない存在へと成長した。攻撃的MFが本職だったが、ボランチとしても高い能力を発揮。昨季は左サイドバックでの起用にも応え、ポリバレントな選手へと成長している。

 チャンスへ結びつけるパスやパンチ力のあるシュートが魅力。90分間に渡って攻守にハードワークするプレースタイルはアトレティコのイズムを体現する存在で、現在はチームの第4主将を務める。スペイン代表にも17年6月のデビュー以降、コンスタントに名を連ねている。

ロドリ(マンチェスター・シティ)
生年月日:1996年6月22日(24歳)
市場価値:6400万ユーロ(約77億円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/0得点1アシスト

 アトレティコ・マドリードでディエゴ・シメオネ監督から絶大な信頼を得たロドリは、マンチェスター・シティでペップ・グアルディオラ監督の目指すサッカーを体現している。スペイン代表ではセルヒオ・ブスケッツの後継者と目されており、18年3月のデビューから17試合に出場している。

 現代最高の両指揮官から指導を受けたロドリは「シメオネとグアルディオラは対極」と語る。正反対のフットボールを理解し、ピッチの中で表現できるインテリジェンスと技術がロドリには備わっている。

コケ(アトレティコ・マドリード)
生年月日:1992年1月8日(29歳)
市場価値:6000万ユーロ(約72億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/0得点0アシスト

 6歳からアトレティコ・マドリード一筋でプレーするコケは、チームを象徴する存在となった。昨シーズンからはガビやディエゴ・ゴディンがかつて務めたカピタン(主将)という大役を担っている。

 体力がある限り走り続け、チームを鼓舞する。アトレティコでの公式戦500試合出場は、今季中に達成可能な位置までつけている。ルイス・エンリケ政権下ではスペイン代表から遠ざかっていたが、昨年11月にはおよそ2年ぶりに代表復帰を果たしている。

<h2>FW

ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)
生年月日:1997年4月21日(23歳)
市場価値:7000万ユーロ(約84億円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/7得点4アシスト

 ミケル・オヤルサバルはレアル・ソシエダで背番号10を背負い、昨季からはキャプテンを務める。14歳からソシエダでプレーする23歳は、育成を重視するクラブの大黒柱となった。

 狭い局面でもボールを失わないテクニック、決定的な場面を作り出すパスセンス、自ら切り込むドリブルスキルを持っている。勤勉さとフィジカルの強さを兼ね備えており、ゴール前で迫力を出すこともできる。ソシエダでは左サイドでの起用がメインだが、スペイン代表では2トップの一角や右サイドでプレーすることもある。

アルバロ・モラタ(ユベントス)
生年月日:1992年10月23日(28歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
20/21リーグ戦成績:13試合出場/4得点6アシスト

 4年ぶりに戻ってきたユベントスで、アルバロ・モラタはコンスタントにゴールを重ねている。UEFAチャンピオンズリーグではグループステージ6試合で6得点、公式戦では既に12ゴールを挙げている。

 レアル・マドリード、ユベントス、チェルシー、アトレティコ・マドリードと、ビッグクラブを渡り歩いてきた。リーグ戦で2ケタ得点を挙げたのはわずか3シーズンだが、ゴール以外の部分で貢献できるのがモラタの強み。近年は思うような結果を残せなかったり、チームが不調の際はスケープゴートにされたこともあったが、ユベントスで再スタートを切った今季は上々の前半戦を過ごしている。

アンス・ファティ(バルセロナ)
生年月日:2002年10月31日(18歳)
市場価値:8000万ユーロ(約96億円)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/4得点1アシスト

 ファティは今季も記録を作り続ける。昨年9月にはスペイン代表史上最年少ゴールを記録し、10月にはエル・クラシコにおける最年少ゴール記録を塗り替えた。18歳のファティはバルセロナの次なるエースとして周囲の期待を背負っており、正式にトップチームの一員となると同時に、契約解除金は4億ユーロ(約480億円)に引き上げられている。

 テクニック、スピード、そしてゴール前での落ち着きはすでにワールドクラス。8000万ユーロ(約96億円)という市場価値はスペイン人の中で最高額だが、現在は内側半月板を損傷して長期離脱を強いられている。

【了】