GK

 そのシーズンに活躍した選手がベストイレブンとして選出されるが、市場価値が高いベストイレブンを組むとどのような顔ぶれが並ぶだろうか。今回フットボールチャンネル編集部は、「4-3-3」の布陣に、最も市場価値が高いスペイン人選手を配置した11人を紹介する。※データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値を元に作成、成績は1月22日時点

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アルナウ・テナス(U-19スペイン代表/バルセロナB)
生年月日:2001年5月30日(19歳)
市場価値:150万ユーロ(約1億8000万円)
今季リーグ戦成績:4試合出場/5失点

 2019年に行われたU-19欧州選手権で母国の優勝に貢献し、大会優秀選手にも選出された実力者だ。バルセロナには2010年から所属しており、今季からBチームに登録されている。トップチームデビューを果たすにはまだまだ時間が必要なのは間違いないが、クラブからの評価はすでに高いようだ。

 身長185cmの体格を誇る守護神は華麗なリフティングを披露できるほど足元の技術が高く、現地では反射神経の良さは目を見張るものがあるとも評価されている。チームを束ねる力も十分なようだ。ちなみに双子のマルク(FW)はアトレティコ・マドリードの下部組織に所属している。

DF

マテウ・モレイ(スペイン/ドルトムント)
生年月日:2000年3月2日(20歳)
市場価値:300万ユーロ(約3億6000万円)
今季リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト

 マジョルカ島のペトラで生まれ、地元の様々なクラブでプレーした後、マジョルカの下部組織に入団。2016年にはバルセロナ下部組織へ籍を移した。そして、ユベントスなどから注目されるなど当時の評価は高かったようだが、2019年にトップ昇格を待つことなくドルトムント加入を決断している。

 マジョルカ時代はMFとしてプレーしていたが、バルセロナ移籍後に運動能力や戦術眼などを買われDFへとポジションを移している。そこで培ったボールスキルなどは大きな武器だ。一方で、スペースを空けすぎてしまうことがしばしば。フィジカル面の向上も更なる成長のためには必須である。

ウーゴ・ギジャモン(U-21スペイン代表/バレンシア)
生年月日:2000年1月31日(20歳)
市場価値:750万ユーロ(約9億円)
今季リーグ戦成績:10試合出場/1得点0アシスト

 バレンシア下部組織で育ったDFは昨年2月にトップチームデビュー。そこから評価を伸ばすのにそう多くの時間はかからず、昨夏には複数クラブからの関心も噂された。そんな中、同選手は昨年7月にバレンシアとの契約を延長。2020/21シーズンから正式にトップチーム登録されることになった。

 身長180cmとセンターバックとしては小柄な選手だが、判断力やパスの配給力に定評がある。22日時点でチーム最多(リーグ戦)となる6枚のイエローカードを受けているなど、守備時の激しさも良くも悪くもこの男の特徴と言えそうだ。このまま活躍が続けばスペイン代表入りも見えてくるはず。

エリック・ガルシア(スペイン代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:2001年1月9日(20歳)
市場価値:2000万ユーロ(約24億円)
今季リーグ戦成績:3試合出場/0得点0アシスト

 今季は怪我や新型コロナウイルス感染などによりなかなか出番を掴めていないが、その能力の高さに疑いの余地はない。とくに優れているのがバルセロナ下部組織で培った足元のスキルで、とにかく軽率なミスを犯すことが少ない。まさに、ジョゼップ・グアルディオラ監督が好む選手である。

 そんな同選手だが、マンチェスター・シティでの冒険が終わりに近づいていることは間違いないだろう。クラブからの契約延長オファーを再三断り続けており、今夏に古巣バルセロナへフリーで加入することがほぼ確実と言われている。いずれにしても、今後も若きDFから目が離せない。

マヌ・サンチェス(U-21スペイン代表/オサスナ)
生年月日:2000年8月24日(20歳)
市場価値:600万ユーロ(約7億2000万円)
今季リーグ戦成績:1試合出場/0得点1アシスト(アトレティコ・マドリード)
今季リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト(オサスナ)

 2014年にアトレティコ・マドリードのユースに入団し、2019年12月のオサスナ戦でトップデビュー。同試合で勝利に貢献し、ディエゴ・シメオネ監督に「私は彼(マヌ)を愛していた」と言わしめた。そして今季より正式にトップチームに登録。今月からシーズン終了まではオサスナでプレーする。

 20歳のレフティーはジョルディ・アルバやホセ・ルイス・ガヤのような小柄なサイドバック。的確なプレー選択とタイミングの良い攻撃参加で存在感を誇示することが可能だ。一方で1対1の対応などは改善が必要。昨季の第34節マジョルカ戦では同世代の久保建英と対峙し、完敗を喫していた。

MF

ハンドロ・オレジャナ(U-19スペイン代表/バルセロナB)
生年月日:2000年8月7日(20歳)
市場価値:200万ユーロ(約2億4000万円)
今季リーグ戦成績:10試合出場/0得点1アシスト

 2014年にエスパニョールからバルセロナへ加入すると、瞬く間にチームにフィット。2017年には約1年間プレーできなくなるほどの深刻な怪我を負うなど苦労を味わったが、そこから何とか這い上がり2019年にBチーム昇格を掴み取っている。評価は高く、トップで見たいという声も多いようだ。

 本職は中盤底。大柄な選手ではないが、運動量が抜群に豊富で粘り強さもあるため、相手から次々とボールを刈り取ることを可能とする。左右両足を遜色なく使い、味方を的確に生かす能力もピカイチだ。一方で自身のエリアを不用意に空けてしまうこともしばしば。インサイド起用が最適か?

ロベルト・ロペス(U-21スペイン代表/レアル・ソシエダ)
生年月日:2000年4月24日(20歳)
市場価値:800万ユーロ(約9億6000万円)
今季リーグ戦成績:12試合出場/2得点0アシスト

 レアル・ソシエダには将来有望な若手選手が数多く眠っているが、この男もその中の一人だ。2015年に同クラブの下部組織に入団すると、その後順調にステップアップ。2020/21シーズンからは正式にトップチーム昇格を果たしており、絶対的な主力ではないものの切り札として起用されている。

 基本ポジションはトップ下。幼い頃にフットサルをプレーしていた影響も大きいのだろう、足元のテクニックが秀逸で、「ずっと追い続けてきた」というダビド・シルバのように左足を駆使して攻撃のグレードを高めることができる。一方で改善点は「デュエルだ」と自身で分析している。

ペドリ(U-21スペイン代表/バルセロナ)
生年月日:2002年11月25日(18歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
20/21リーグ戦成績:18試合出場/2得点2アシスト

 ロナルド・クーマン監督率いるバルセロナでいま最も評価を高めているのが、18歳のMFだと言えるはずだ。ラス・パルマスから加入してまだ1年も経っていないことが信じられないくらいフィットしており、チームの顔となっている。アンス・ファティ同様、クラブの未来を明るく照らす存在だ。

 体と頭を働かせ続けて積極的にボールへ絡み、卓越したパススキルとテクニックを生かして攻撃のグレードを高める。本人の憧れはアンドレス・イニエスタだと言うが、まさに同選手とスタイルは似ている。また、エースであるリオネル・メッシとの相性も抜群。その実力は計り知れない。

FW

フェラン・トーレス(スペイン代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:2000年2月29日(20歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
今季リーグ戦成績:11試合出場/2得点1アシスト

 バレンシアで頭角を現した若きウインガー。最大の武器は他を寄せ付けないスピードにあり、それを生かしたオフ・ザ・ボールの質にも定評がある。また、ドリブルが上手く、相手の守備網を個で打開することもお手の物。得点力は高めていく必要があるが、十分な怖さを持つ選手である。

 財政難に陥ったバレンシアに放出される格好となり、今季からマンチェスター・シティでプレーする。ここまでまずまずの出場機会を得ており、センターフォワードという新たなポジションでも試された。しかし、やはりまだ適応している途中にあり、本領発揮には至っていない。今後に期待だ。

アンス・ファティ(スペイン代表/バルセロナ)
生年月日:2002年10月31日(18歳)
市場価値:8000万ユーロ(約96億円)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/4得点1アシスト

 リオネル・メッシが去った後のバルセロナにおける新たなエースとして期待されている18歳だ。8000万ユーロ(約96億円)という市場価値が示す通り、もはやこの男はただの「若手」ではない。表情にはまだ幼さが残っているものの、プレーの質は周りの大人たちをしのぐほど燦爛と輝いている。

 非凡なスピードとスペイン人らしいテクニックを融合させたドリブルは敵陣を切り裂くのに十分な鋭さを誇っており、味方選手とのコンビネーションプレーも高質。そして何と言っても18歳とは思えないゴール前での落ち着きぶりがあり、訪れたチャンスを逃すことが少ない。まさに怪物だ。

アベル・ルイス(U-21スペイン代表/SCブラガ)
生年月日:2000年1月28日(20歳)
市場価値:500万ユーロ(約6億円)
今季リーグ戦成績:7試合出場/0得点1アシスト

 2012年にバルセロナのカンテラ(下部組織)に入団。年代別スペイン代表での活躍もあり、多くのクラブから注目される中トップチーム昇格を目指した。しかし、Bチームからステップアップできぬまま、2019年にSCブラガへレンタル。2020/21シーズンからは完全移籍に移行している。

 ブラガでは現在バルセロナに在籍するフランシスコ・トリンコンとプレーしていた時期があったため、スペイン語とカタルーニャ語を教えたり、バルセロナというチームについてアドバイスをしていたようだ。「(トリンコンは)うまくいけばバルサでもトップを狙える」と期待も寄せている。

フォーメーション

▽GK
アルナウ・テナス(U-19スペイン代表/バルセロナB)

▽DF
マテウ・モレイ(スペイン/ドルトムント)
ウーゴ・ギジャモン(U-21スペイン代表/バレンシア)
エリック・ガルシア(スペイン代表/マンチェスター・シティ)
マヌ・サンチェス(U-21スペイン代表/オサスナ)

▽MF
ハンドロ・オレジャナ(U-19スペイン代表/バルセロナB)
ロベルト・ロペス(U-21スペイン代表/レアル・ソシエダ)
ペドリ(U-21スペイン代表/バルセロナ)

▽FW
フェラン・トーレス(スペイン代表/マンチェスター・シティ)
アンス・ファティ(スペイン代表/バルセロナ)
アベル・ルイス(U-21スペイン代表/SCブラガ)