GK

そのシーズンに活躍した選手がベストイレブンとして選出されるが、市場価値が高いベストイレブンを組むとどのような顔ぶれが並ぶだろうか。今回フットボールチャンネル編集部は、「4-3-3」の布陣に、最も市場価値が高いイタリア人選手を配置した11人を紹介する。※データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値を元に作成、成績は1月25日時点
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ジャンルイジ・ドンナルンマ(ACミラン)
生年月日:1999年2月25日(21歳)
市場価値:6000万ユーロ(約72億円)
20/21リーグ戦成績:18試合出場/19失点

 弱冠16歳でセリエAデビューを果たしたジャンルイジ・ドンナルンマは、ワールドクラスのGKへと成長している。名門ACミランの守護神としてこれまで公式戦200試合以上に出場しており、17歳でデビューを果たしたイタリア代表でも正GKとして活躍している。

 相対的に見るとGKは市場価値が低いポジションだが、ドンナルンマの市場価値はマルコ・ヴェラッティと並んでイタリア人最高額。今夏で契約満了を迎えるため、ビッグクラブも獲得を目指しているが、ミラン愛が強いドンナルンマは残留を希望していると見られている。

<h2>DF

ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ)
生年月日:1993年8月4日(27歳)
市場価値:2200万ユーロ(約26億円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/0得点3アシスト

 ジョバンニ・ディ・ロレンツォはセリエCからセリエAの強豪クラブまでステップアップを果たした、叩き上げの右サイドバックだ。17/18シーズンにエンポリのセリエA昇格に貢献すると、その1年後にナポリへ完全移籍。19年10月にはイタリア代表デビューも果たし、コンスタントに起用されている。

 183cmと上背があり、サイドバックだけでなくセンターバックでもプレーが可能。空中戦にも強く、最終ラインからの配球力にも優れている。17年12月にわずか40万ユーロ(約4800万円)だった市場価値は、約3年で50倍以上に膨れ上がっている。

アレッサンドロ・バストーニ(インテル)
生年月日:1999年4月13日(21歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/0得点2アシスト

 イタリア代表の将来を担うと期待されるアレッサンドロ・バストーニ。左足からのフィードや持ち運びなど、攻撃面に特徴があるセンターバックで、昨年11月にはイタリア代表でもデビューを飾っている。

 アタランタの下部組織で育ち、17歳のトップチームデビューから間もなくインテルが3000万ユーロ(約36億円)の移籍金で獲得した。翌シーズンはそのままアタランタに残り、次のシーズンはパルマでプレー。昨シーズンからアントニオ・コンテ監督の下、インテルでプレーしており、ディフェンス面で成長の跡を見せている。

アレッシオ・ロマニョーリ(ACミラン)
生年月日:1995年1月12日(26歳)
市場価値:3600万ユーロ(約43億円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/1得点1アシスト

 23歳で伝統あるACミランのキャプテンに就いたアレッシオ・ロマニョーリ。かつてフランコ・バレージやパオロ・マルディーニが背負った重責を担い、前半戦を首位で折り返したミランを牽引している。

 読みの鋭さと的確なカバーリングが光るセンターバックで、正確さのある左足のキックにも定評がある。ローマの下部組織出身で、期限付き移籍したサンプドリアで台頭してミランにやってきた。昨季終盤に負ったふくらはぎの怪我の影響で今季は出遅れたが、層が薄いポジションとあって復帰後はフル稼働を続けている。

レオナルド・スピナッツォーラ(ローマ)
生年月日:1993年3月25日(27歳)
市場価値:2300万ユーロ(約28億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/1得点4アシスト

 ユベントスの下部組織で育ったレオナルド・スピナッツォーラは、期限付き移籍で様々なクラブでのプレーを強いられた。16/17シーズンにアタランタでレギュラーを獲得し、イタリア代表でもプレーしたが、ユベントスの選手層に割って入ることはできず。19/20シーズンにローマへ完全移籍している。

 右利きだが、左サイドバックをこなす姿はかつてのジャンルカ・ザンブロッタと重なる。昨季はベンチを温める時期もあったが、今季は左ウイングバックとしてフル稼働。前半戦だけで4アシストをマークしている。

<h2>MF

マルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)
生年月日:1992年11月5日(28歳)
市場価値:6000万ユーロ(約72億円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/0得点1アシスト

 パリ・サンジェルマン(PSG)では在籍9年目を迎え、チームの最古参となったマルコ・ヴェラッティ。怪我の多さが玉に瑕で、PSGでリーグ戦30試合以上に出場したのはこれまで1度しかない。

 165cmと小柄だが、それをウィークポイントにしない身体の強さがある。卓越したパスセンスとアジリティを活かしたドリブルで攻撃を組み立て、チャンスを生み出していく。イタリ代表の中盤を見ると、ニコロ・ザニオーロやサンドロ・トナーリといった20歳前後のタレントが台頭しているが、28歳のヴェラッティはジャンルイジ・ドンナルンマと並んでイタリア人最高額の市場価値を算出している。

ジョルジーニョ(チェルシー)
生年月日:1991年12月20日(29歳)
市場価値:5000万ユーロ(約60億円)
20/21リーグ戦成績:11試合出場/3得点1アシスト

 15歳までブラジルで過ごしたジョルジーニョは、ロベルト・マンチーニ監督の下でイタリア代表として活躍している。18年夏に加入したチェルシーでは昨季から副キャプテンを務め、ピッチ内外の振舞いでフランク・ランパード監督からの信頼も厚い。

 下部組織時代を過ごしたエラス・ヴェローナで台頭した。4季プレーしたナポリではマウリツィオ・サッリの薫陶を受け、恩師とともにチェルシーに移籍。正確なパスワークで攻撃を組み立て、成功率の高さからPKキッカーを担うことも多い。

ニコロ・バレッラ(インテル)
生年月日:1997年2月7日(23歳)
市場価値:5500万ユーロ(約66億円)
20/21リーグ戦成績:19試合出場/2得点6アシスト

 インテルのニコロ・バレッラはアントニオ・コンテ監督から絶大な信頼を寄せられる。本大会出場を逃したロシアワールドカップ後にデビューしたイタリア代表でも、23歳という若さで主力に登り詰めた。

 豊富な運動量であらゆる局面に顔を出す。昨季はチーム4位となるプレー時間をたたき出し、デュエル勝利数はチーム最多。かつてのジェンナーロ・ガットゥーゾを彷彿とさせるエネルギッシュなプレーはインテルとイタリア代表を支えている。

<h2>FW

フェデリコ・キエーザ(ユベントス)
生年月日:1997年10月25日(23歳)
市場価値:4800万ユーロ(約58億円)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/5得点5アシスト

 スピードを活かしたドリブルでサイドを切り裂くフェデリコ・キエーザは、セリエA屈指のアタッカーへと成長している。父はイタリア代表でもプレーしたエンリコ・キエーザで、フェデリコは父が現役時代にプレーしたフィオレンティーナの下部組織で育った。ちなみに現在、弟のロレンツォ・キエーザもフィオレンティーナの下部組織でプレーしている。

 19歳でフィオレンティーナの主力となり、19/20シーズンには2ケタ得点をマーク。20歳でデビューしたイタリア代表でもコンスタントにプレーしている。今季、買取義務付きの期限付き移籍でユベントスに加入。両サイドでプレーが可能で、3バックと4バックの可変システムを敷くユベントスで、ウイングバックとウイングの両立という難しいタスクの中で結果を残している。

チーロ・インモービレ(ラツィオ)
生年月日:1990年2月20日(30歳)
市場価値:4500万ユーロ(約54億円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/13得点2アシスト

 昨シーズン、ユベントスとの熾烈な優勝争いを演じたラツィオで、チーロ・インモービレはリーグ戦36得点をマークした。ゴンサロ・イグアインに並ぶセリエA最多得点記録で、欧州各国のリーグで最も得点を挙げた選手に贈られるヨーロッパ・ゴールデンシューを受賞している。

 ドルトムント、セビージャと海外では結果を残すことができなかったが、ラツィオでは不動のエースとしてチームを牽引している。インモービレはイタリア語で「動かない」という意味だが、ボックス内での巧みな動き出しでゴールを重ねている。今夏にはクラブとの契約を2025年まで延長し、ラツィオ愛を貫いている。

ロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)
生年月日:1991年6月4日(29歳)
市場価値:4800万ユーロ(約58億円)
20/21リーグ戦成績:15試合出場/9得点3アシスト

 ナポリで生まれ育ったロレンツォ・インシーニェは、ナポリの象徴的な存在として活躍する。下部リーグへの武者修行を経てトップチームに復帰すると、在籍9年目にしてナポリで公式戦372試合に出場。昨季からはキャプテンマークを巻いている。

 163cmという小柄な身体を活かしたアジリティが武器で、鋭いドリブルで左サイドを制圧する。左サイドからファーサイドのゴールネットを狙うコントロールショットはインシーニェの十八番である。今季はここまで9得点をマーク。昨年10月のベネベント戦では兄弟対決が実現し、3歳年下の弟・ロベルト・インシーニェとともにゴールを決めた。現地メディアによれば、兄弟ゴールは71年ぶりで、インザーギ兄弟でも成し遂げられなかった快挙をインシーニェ兄弟は実現している。

【了】