GK

 そのシーズンに活躍した選手がベストイレブンとして選出されるが、市場価値が高いベストイレブンを組むとどのような顔ぶれが並ぶだろうか。今回フットボールチャンネル編集部は、「4-3-3」の布陣に、34歳以上で最も市場価値の高いイタリア人選手を配置した11人を紹介する。※データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値を元に作成、成績は1月25日時点

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サルヴァトーレ・シリグ(イタリア代表/トリノ)
生年月日:1987年1月12日(34歳)
市場価値:300万ユーロ(約3億6000万円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/33失点

 かつてパリ・サンジェルマンで4シーズンにわたってゴールを守った経験を持つ大ベテランだ。昨季限りでトリノを退団すると見られていたが、マルコ・ジャンパオロ監督に請われる形で残留。今季も引き続き正守護神を務め、セリエA通算200試合出場達成が間近に迫っている。

 イタリア代表では長らくジャンルイジ・ブッフォンやジャンルイジ・ドンナルンマの控えを務め、10年以上にわたって継続的に招集されている。若いGKが台頭してきれも、歴代の指揮官から常に高く評価されてきた実力は確かで、30代半ばになっても信頼は揺るがない。

DF

ファビオ・ピザカーネ(イタリア/レッチェ)
生年月日:1986年1月28日(34歳)
市場価値:80万ユーロ(約9600万円)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト(カリアリ)
20/21リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト(レッチェ)

 ジェノアの下部組織に所属していた14歳の頃、ギラン・バレー症候群を発症して一時は手足に痺れが出るなど選手生命が脅かされた。しかし、この難病を克服してプロになり、長い下積みを経て30歳でセリエAデビューを飾ることになる。

 1部昇格にも貢献して在籍6年目を迎えていたカリアリでは、公式戦通算150試合以上に出場していたが、今季になって出番が激減してしまった。そのため冬のマーケットでセリエBのレッチェへ移籍することに。センターバックだけでなく両サイドバックもこなせるユーティリティプレーヤーとしても評価されてきた苦労人は、新天地で自身2度目のセリエA昇格を目指す。

アンドレア・マジエッロ(元U-20イタリア代表/ジェノア)
生年月日:1986年2月5日(34歳)
市場価値:80万ユーロ(約9600万円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/0得点0アシスト

 ジャンピエロ・ガスペリーニ監督が率いるアタランタの近年の躍進を最終ラインから力強く支えてきた功労者の1人だ。出番の減少にともなって昨季途中に古巣ジェノアへ12年ぶりの復帰を決断。今季もパワフルなプレーで主力を担っている。

 球際や対人戦に無類の強さを発揮するプレースタイルは、まさにアタランタの戦術を象徴していた。それだけでなく見かけによらずビルドアップ面での貢献度も高い。リーダーシップも備え、体を張ったゴール前の守備と絶え間ない檄でチームに闘魂を注入する。

ジョルジョ・キエッリーニ(イタリア代表/ユベントス)
生年月日:1984年8月14日(36歳)
市場価値:200万ユーロ(約2億4000万円)
20/21リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト

 加齢の影響もあってか近年は負傷がちで、年間を通してのフル稼働は望めない。それでもピッチに立てば力強さや細部にわたる守備技術は一級品で、イタリア代表でのキャップ数も100試合を超えている。

 ユベントスでの公式戦出場も500試合を余裕で超えており、「FINO ALLA FINE(最後の最後まで)」というクラブの理念を体現するプレーヤーでもある。もちろんセリエA9連覇を全て経験しており、今季も優勝すれば10連覇達成。あとはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のトロフィーを獲得できれば言うことなしだ。

ドメニコ・クリーシト(元イタリア代表/ジェノア)
生年月日:1986年12月30日(34歳)
市場価値:200万ユーロ(約2億4000万円)
20/21リーグ戦成績:10試合出場/1得点0アシスト

 ゼニト・サンクトペテルブルクで8シーズン過ごし、2018年夏にプロデビューを果たした古巣のジェノアへ復帰。センターバックに左サイドバック、左ウィングバックと3つのポジションを高水準でこなす。昨季はPKキッカーも務めてリーグ戦で自己最多の8得点を挙げた。

 若手の頃に一時期ユベントスでもプレーしていたが、トップチームの主力には定着できず。だが、その後ジェノアでブレイクを果たし、イタリア代表デビューも飾った。現在はキャプテンを担うなどクラブの顔でもあり、ジェノバの街ではファン・サポーターから深く愛されている。

MF

ルカ・チガリーニ(元イタリア代表/クロトーネ)
生年月日:1986年6月20日(34歳)
市場価値:80万ユーロ(約9600万円)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/0得点1アシスト

 パルマやアタランタ、ナポリといった国内クラブだけでなく、セビージャ時代に海外でのプレーも経験している歴戦のレジスタ。3年間過ごしたカリアリで昨季後半戦に居場所を失い、今季からセリエA昇格組のクロトーネへ移籍した。

 守備力に定評があり、パスさばきもシンプルでミスが少ない。新天地では序盤から中心選手として活躍していたが、昨年11月下旬からふくらはぎの負傷を抱えて長期離脱を強いられている。セリエAで通算350試合以上に出場している実力者ながら、2011年に1試合ベンチ入りしたのみでイタリア代表にはほとんど縁がなかった。

マルコ・パローロ(元イタリア代表/ラツィオ)
生年月日:1985年1月25日(35歳)
市場価値:150万ユーロ(約1億8000万円)
20/21リーグ戦成績:10試合出場/0得点1アシスト

 中盤全域をカバーする豊富な運動量と、多様な役割をこなせるユーティリティ性が売りのハードワーカーだ。30代半ばになってもスタミナの減退を感じさせず、若手と同等かそれ以上の走行距離を叩き出すこともしばしば。

 29試合の出場に終わった昨季でリーグ戦30試合以上出場の記録が途切れてしまったとはいえ、ピッチに立てば高いクオリティのプレーを保証し、チームリーダーの1人としても重要な存在であり続けている。イタリア代表では通算36キャップを積み重ねた。

シモーネ・ミッシローリ(元U-20イタリア代表/SPAL)
生年月日:1986年5月23日(34歳)
市場価値:120万ユーロ(約1億4400万円)
20/21リーグ戦成績:18試合出場/0得点1アシスト

 2012/13シーズンにサッスオーロでクラブ史上初のセリエA昇格に貢献し、長らく同クラブを中心選手として支えた。痩身の司令塔はインサイドハーフなら抜群の推進力で攻撃にアクセントを加え、アンカーなら的確なパスさばきでゲームを組み立てる。

 昨季は在籍2年目だったSPALを降格の危機から救えず、今季は8年ぶりにセリエBの舞台で戦っている。レッジーナのトップチームでデビューしたばかりの駆け出しだった頃、当時18歳のミッシローリは中村俊輔と同じピッチに立って共に戦った経験を持っている。

FW

ファビオ・クアリアレッラ(元イタリア代表/サンプドリア)
生年月日:1983年1月31日(37歳)
市場価値:100万ユーロ(約1億2000万円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/7得点0アシスト

 2018/19シーズンに26得点を挙げ、36歳でセリエA得点王を獲得した熟練の点取り屋。ゴールが増え始めたのは30代に突入してからで、今季も主力として前線に君臨。前半戦だけで7得点を挙げて5年連続の二桁得点も達成間近だ。

 相手DFやディフェンスラインとの駆け引きに長け、巧みな動き出しで瞬時に背後を取ってゴールを陥れる。2019年2月にはイタリア代表の最年長得点記録を更新するなど、もうすぐ38歳にもかかわらず今が全盛期といった活躍を披露し続けている。

エデル(元イタリア代表/江蘇蘇寧)
生年月日:1986年11月15日(34歳)
市場価値:80万ユーロ(約9600万円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/8得点4アシスト

 かつてインテルで長友佑都とも同僚だった、セカンドトップタイプのアタッカーだ。前線で幅広いポジションをこなすことができ、ブラジル出身らしい足もとの細かなテクニックでリズムよく相手をかわしていく。

 若い頃からイタリアでプレーしており、のちに同国の国籍を取得。2015年にはイタリア代表デビューを飾り、EURO2016にも出場した。2018年からは中国に活躍の場を移しており、江蘇蘇寧でも多くのゴールを奪っている。だが成績は年々降下傾向にあり、徐々に限界が見えてきたか。

グラツィアーノ・ペッレ(元イタリア代表/無所属)
生年月日:1985年7月15日(35歳)
市場価値:65万ユーロ(約7800万円)
2020リーグ戦成績:13試合出場/6得点1アシスト

 セリエAでの実績がほとんどなかった花開いたのは、フェイエノールト時代の2012/13シーズンだった。リーグ戦で29試合出場27得点を記録し、31得点を挙げたフィテッセのウィルフリード・ボニーに次ぐ得点ランキング2位につけた。

 その後サウサンプトンへ移籍してプレミアリーグへのステップアップを果たし、イタリア代表にも招集された。ところがEURO2016を最後にトップレベルの環境を離れ、中国の山東魯能へ移籍する。加入から2年間はやや振るわなかったものの、直近3年間は十分な成績を残していた。昨季限りで山東魯能を退団して現在はフリーになっている。また、妻が超絶美人なことでもよく知られている。