5位:レスター奇跡の優勝の立役者

 主に夏と冬の2回に渡って選手の移籍市場が開き、選手の移籍に伴って毎年のように巨額の移籍金が動いている。今回フットボールチャンネル編集部は、18/19シーズンに高額な移籍金で移籍した選手をランキング形式で紹介する。※移籍金はデータサイト『transfermarkt』を参照、金額は現在のレートで統一

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MF:リヤド・マフレズ(アルジェリア代表)
生年月日:1991年2月21日(29歳)
所属クラブ:レスター→マンチェスター・シティ
移籍日:2018年7月10日(当時27歳)
移籍金:6780万ユーロ(約81億円)
初年度のリーグ戦成績:27試合出場/7得点4アシスト

 2015/16シーズン、レスターはクラブ創設132年目にして奇跡的にプレミアリーグ制覇を果たしている。その立役者となったのが当時25歳だったリヤド・マフレズ。ジェイミー・ヴァーディーや岡崎慎司と共に攻撃を活性化させた同選手は、同シーズンに17得点10アシストという成績を残していた。

 そうした活躍があり、アルジェリア代表戦士には様々なビッグクラブが注目するように。2017年には選手本人も移籍希望を表明していた。しかし、アーセナルやバルセロナらからの興味はあったものの、高額な移籍金などがネックとなり、選手の希望とは裏腹になかなか移籍は成立しなかった。

 結局、移籍が決まったのは優勝から2年後の2018年夏。ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティが6780万ユーロ(約81億円)を支払うことで交渉が成立したのである。なお、この移籍金は当時、ケビン・デ・ブルイネに次ぐクラブ史上2番目に高額なものとなっていた。

4位:アトレティコ3年目でようやく実力発揮?

MF:トマ・レマル(フランス代表)
生年月日:1995年11月12日(25歳)
所属クラブ:モナコ→アトレティコ・マドリード
移籍日:2018年7月1日(当時22歳)
移籍金:7200万ユーロ(約86億円)
初年度のリーグ戦成績:31試合出場/2得点3アシスト

 カーンでプロデビューを果たし、2015年の夏にモナコへ移籍。同クラブでは加入1年目から主力として活躍し、2017/18シーズンにはキリアン・ムバッペらと共にリーグ制覇に貢献していた。また、2018年のロシアワールドカップ・フランス代表メンバーにも選出され、大会優勝を経験している。

 こうして評価を高め、一躍注目の的となったトマ・レマルは、2018年夏にアトレティコ・マドリードへ加入。移籍金は当時のアトレティコ史上最高額となる7200万ユーロ(約86億円)となっていた。なお、移籍決定時に同選手は「自分の決断に満足しているよ」とコメントを残している。

 しかし、フランス代表アタッカーはチームスタイルへの適応などに時間がかかり、モナコ時代のような怖さが半減。足元の技術はあるが肝心な結果を残せず、昨季は攻撃的選手として屈辱的な公式戦ノーゴールに終わっている。在籍3年目の今季は本来の実力を発揮できつつあるが…果たして。

3位:世界最高額からベンチ要員へ

GK:ケパ・アリサバラガ(スペイン代表)
生年月日:1994年10月3日(26歳)
所属クラブ:アスレティック・ビルバオ→チェルシー
移籍日:2018年8月8日(当時23歳)
移籍金:8000万ユーロ(約96億円)
初年度のリーグ戦成績:36試合出場/39失点

 2018年の夏、チェルシーはバタバタしていた。レアル・マドリードへの移籍がほぼ確実視されていたGKティボー・クルトワの後継者を、市場閉幕ギリギリまで探していたからだ。当時はジャンルイジ・ドンナルンマやカスパー・シュマイケルなど、多くの新守護神候補の名がリストに挙がっていた。

 そんな中、チェルシーはスペインで評価を高めていたケパ・アリサバラガの獲得を決断。当時同選手の市場価値は2000万ユーロ(約24億円)だったが、クラブは8000万ユーロ(約96億円)の移籍金を費やしている。これは、同年にリバプールへ移籍したアリソンを抜き、GK史上最高額となっている。

 晴れてビッグクラブの一員となったケパは、加入初年度こそまずまずのパフォーマンスを披露。しかし、昨季から失点に直結するようなミスが頻繁に起き、評価を落とすようになった。そして今季は、エドゥアール・メンディが加入したことで完全にベンチが定位置に。正念場を迎えている。

2位:世界に衝撃が走ったレアル退団

FW:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
生年月日:1985年2月5日(35歳)
所属クラブ:レアル・マドリード→ユベントス
移籍日:2018年7月10日(当時33歳)
移籍金:1億1700万ユーロ(約140億円)
初年度のリーグ戦成績:31試合出場/21得点9アシスト

 2018年7月10日、この時はロシアワールドカップが開催中であり、世界中で大きな盛り上がりを見せていた。そんな中、W杯とは関係ないサッカーのニュースが世に衝撃を与えた。それが、クリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリードを退団し、ユベントスへ移籍するというものだった。

 マンチェスター・ユナイテッドやマドリーで世界最高を証明した男は当時33歳だったが、それでも移籍金は1億1700万ユーロ(約140億円)にも積み上がっている。これはユベントス史上最高額であることはもちろんのこと、セリエA全体で見ても史上最高額となった。まさにビッグディールである。

 こうしてユベントスの一員となったポルトガル代表戦士は、非凡な得点力などを武器にセリエAでも大暴れ。加入1年目でいきなり21得点という数字を叩き出すと、昨季はさらに勢いが加速し、31得点を奪取している。そして今季も30得点を越えそうな勢いでゴールネットを揺らし続けている。

1位:フランスが世界に誇る若きスピードスター

FW:キリアン・ムバッペ(フランス代表)
生年月日:1998年12月20日(22歳)
所属クラブ:モナコ→パリ・サンジェルマン
移籍日:2018年7月1日(当時19歳) ※レンタルから完全移籍に移行
移籍金:1億4500万ユーロ(約174億円)
初年度のリーグ戦成績:27試合出場/13得点7アシスト

 キリアン・ムバッペの名が世界に広まるまでそう多くの時間はかからなかった。16歳という若さでプロデビューを飾り、フランスの偉大なレジェンドであるティエリ・アンリを抜いてモナコでの最年少得点を記録するなど、当時からその実力は他の若手選手と比べても頭一つ飛び抜けていたからだ。

 モナコでの大活躍を受け、2017年にパリ・サンジェルマン(PSG)へ買い取りオプション付きレンタルで加入して以降も、この男の勢いは止まることを知らず。2018年には買い取りOPが行使され、PSGは当時まだ19歳だったFWに1億4500万ユーロ(約174億円)の移籍金を費やすことになった。

 これからのサッカー界を牽引していくであろう22歳は、現在もPSGでハイパフォーマンスを披露し続けている。今やその市場価値は、1億8000万ユーロ(約216億円)にまで上昇した。もし今後、同選手が新天地を求めるようなことがあれば、またも驚愕の移籍金が飛び出す可能性も否めない。