元日本代表FW

明治安田生命Jリーグの各クラブは、2021シーズンの開幕に向けて準備を進めている。昨シーズンを17位という結果で終えたベガルタ仙台は、12人の新加入選手を迎えた。今回フットボールチャンネルでは、新天地での活躍が期待される5人の新戦力を紹介する。
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FW:皆川佑介(みながわ・ゆうすけ/背番号19)
生年月日:1991年10月9日(29歳)
前所属:横浜FC
2020リーグ戦成績:29試合3得点

 昨季チームトップの9得点を挙げた長沢駿が大分トリニータに完全移籍。ベガルタ仙台がその代役として獲得した皆川佑介は長沢と同じ長身FWで、J1残留を勝ち取るための重要なピースになるだろう。

 2014年には日本代表経験があり、ハビエル・アギーレはそのポテンシャルを高く評価していた。90分間続けられる前線からのプレッシングと、大柄な身体を活かしたポストプレーは武器で、数字に見えない部分での貢献度も高い。

 課題となるのは得点力の部分で、J1でのキャリアハイはルーキーシーズンだった14年と昨季の3得点。長沢以上の活躍を見せることができれば、手倉森誠新監督を招聘した仙台の残留が見えてくるかもしれない。

<h2>クエンカと強力な両翼を形成?

FW:マルティノス(キュラソー出身/背番号20)
生年月日:1991年3月7日(29歳)
前所属:浦和レッズ
2020リーグ戦成績:23試合4得点

 2016年から日本でプレーするマルティノスは、3つ目のクラブとしてベガルタ仙台を選んだ。カリブ海に浮かぶキュラソー島出身で、世代別のオランダ代表やキュラソー代表でもプレー経験がある。

 独特の間合いのドリブルと、一瞬で相手を置き去りにするスピードを武器にサイドを切り裂く。浦和では怪我の影響もあり、1年目の18年は無得点に終わった。2年目はAFCチャンピオンズリーグの登録メンバーから外されたが、昨季は23試合4得点という数字を残している。

 昨季の仙台はイサック・クエンカが2月に右膝を負傷してシーズンの半分以上を棒に振った。クエンカのフィットネスが万全になれば、マルティノスとの両サイドアタッカーは相手にとって脅威になりそうだ。

<h2>左サイドのテクニシャン

MF:秋山陽介(あきやま・ようすけ/背番号2)
生年月日:1995年4月13日(25歳)
前所属:名古屋グランパス
2020リーグ戦成績:3試合0得点

 多彩な左利きのアタッカーが揃う名古屋グランパスで、昨季の秋山陽介は3試合の出場に留まった。特別指定選手として加入した2017年から在籍した名古屋を離れ、ベガルタ仙台に完全移籍している。

 早稲田大学の4年生だった17年に名古屋でJリーグデビューを果たし、正式に加入した翌年にはJ1で22試合に出場した。左利きでテクニックのあるMFだが、風間八宏監督時代は左サイドバックでもプレーしている。

 しかし、19年は吉田豊が加入して左サイドバックに定着した。シーズン途中に太田宏介も加入したことを受け、ジュビロ磐田編期限付き移籍を決断。昨季は名古屋に復帰したが、好調を維持するチームの分厚い層に割って入ることはできなかった。

<h2>ガーナ人FWの正体は?

FW:エマヌエル・オッティ(ガーナ出身/背番号29)
生年月日:1996年9月24日(24歳)
前所属:ヴィゼラ(ポルトガル)
20/20リーグ戦成績:出場なし(ポルトガル2部)

 ガーナ出身のウインガーがベガルタ仙台に加入する。エマヌエル・オッティはポルトガルのブラガのセカンドチームにかつて所属し、デンマーク1部リーグでのプレー経験もある。新型コロナウイルスの感染拡大による新規入国制限措置を受け、入国後のメディカルチェックを経て正式に契約を結ぶ運びとなる。

 左利きの左ウインガーで、初速の早さには目を見張るものがある。縦への突破を好み、ゴールへと直線的なドリブルで相手を置き去りにする。仙台はスピードが武器のマルティノスを獲得しているだけに、両者の競演は仙台の新たな武器になるかもしれない。

 昨年1月に加入したインドネシア1部のマドゥラ・ユナイテッドでは3試合の出場に留まり、9月に退団した。翌月にはポルトガル2部のヴィゼラに加入するも、出場機会を得られず。トップリーグでの経験はデンマークのみだが、24歳と若くポテンシャルも十分。Jリーグへ適応できれば、大きく化ける可能性もあるだろう。

<h2>ジュビロ磐田の生え抜き7番

MF:上原力也(うえはら・りきや/背番号6)
生年月日:1996年8月25日(24歳)
前所属:ジュビロ磐田
2020リーグ戦成績:38試合2得点

 ジュビロ磐田一筋でプレーしてきた上原力也は、初めての移籍を決断した。2021シーズンは期限付き移籍でベガルタ仙台に活躍の場を求めている。

 昇格2年目の16年にトップチームデビュー。クラブのレジェンドだった名波浩元監督からの期待も大きく、18年にはJ1で28試合に出場する飛躍のシーズンを送った。中盤の底でボールを捌き、献身的なディフェンスでチームの中盤を引き締める。上原は磐田の中心的な存在へと成長した。

 昨季は名波元監督も背負った背番号7を与えられ、自己最多となる38試合に出場した。チームを1年でのJ1復帰に導くことはできなかったが、その活躍が認められて個人昇格の切符を掴んでいる。

【了】