爆発が期待されるナイジェリア人FW

 明治安田生命Jリーグの各クラブは、2021シーズンの開幕に向けて準備を進めている。昨シーズンを12位という結果で終えた北海道コンサドーレ札幌は、10人の新加入選手を迎えた。今回フットボールチャンネルでは、新天地での活躍が期待される5人の新戦力を紹介する。

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FW:ガブリエル・オケチュク(ナイジェリア出身/背番号26)
生年月日:1995年8月26日(25歳)
前所属:ウィダード・カサブランカ(モロッコ)
20/21リーグ戦成績:0試合出場/0得点0アシスト

 ウーゴ・ヴィエイラが退団した北海道コンサドーレ札幌は、新たな得点源として25歳のガブリエル・オケチュクを加えた。同選手はこれまでマルタやウクライナ、モロッコなどでプレーしており、ナイジェリア代表として4試合に出場したという経歴も持っている。なお、札幌では26番をつける。

 そんなストライカーは身長188cm・体重72kgと大柄なレフティー。爆発的なスピードなどはないが、長い足と屈強なフィジカルを生かしたボールキープに定評があり、味方の押し上げをサポートできる。また、キックフェイントを駆使してDFを外すなど、ゴール前においての落ち着きぶりも抜群だ。

 これまで所属してきたクラブにおいて1シーズンで公式戦10試合以上に出場したことがないため、経験値という意味で物足りない点は否めない。ただ身長188cm・体重72kgという体格はJリーグの中では稀有。爆発する可能性は低くないだろう。鈴木武蔵退団後、得点力が落ちた札幌を上位に導けるか。

大型の攻撃的DF

DF:柳貴博(やなぎ・たかひろ/背番号3)
生年月日:1997年8月5日(23歳)
前所属:FC東京
2020リーグ戦成績:22試合出場/1得点1アシスト(ベガルタ仙台)

 FC東京の下部組織出身で、2016年にトップチームへ昇格。ただ、同クラブでは層の厚さに阻まれ出場機会は限定的だった。それでも、レンタルで加入したモンテディオ山形やベガルタ仙台ではしっかりと存在感を発揮。そして今冬、北海道コンサドーレ札幌への完全移籍を掴み取っている。

 まだ23歳と若い柳貴博は185cmという長身を誇るDFで、サイドでのプレーを基本とする。恵まれた体格を生かした対人戦の強さに自信を持っており、勢いのあるオーバーラップからクロスを上げてチャンスを演出するプレーにも定評がある。こうした特長は攻撃的な札幌でも活きることだろう。

 また、長身を誇る柳はセンターバックでもプレーすることが可能。そのため、ミハイロ・ペトロビッチ監督の下ではウイングバックだけでなく、3バックの一角としても起用されることが考えられる。いずれにしても激しいポジション争いに挑むことになるが、果たしてレギュラーの座を奪えるか。

初のJ1に挑む若きCB

DF:岡村大八(おかむら・だいはち/背番号50)
生年月日:1997年2月15日(23歳)
前所属:ザスパクサツ群馬
2020リーグ戦成績:42試合出場/2得点0アシスト

 立正大学卒業後の2019年にザスパクサツ群馬へ入団したが、プロ1年目ということもあり出番は少なく、シーズン途中にはレンタルも経験した。しかし、群馬に復帰した昨季は開幕からスタメンに名を連ねると以降もコンスタントに出場機会を確保。最終的にJ2リーグ全試合でフル出場を果たした。

 身長183cm・体重82kgという体格を自慢に持つ岡村大八は空中戦や地上戦をまったく苦にしておらず、昨季リーグ戦でのイエローカードが1枚だった事実が示す通り、クリーンな守備にも磨きがかかっている。それに加え、ビルドアップ能力も水準以上のものが。非常に総合能力の高い選手だ。

 ミハイロ・ペトロビッチ監督率いる札幌では3バックの一角を担うだろう。キム・ミンテ、宮澤裕樹、田中駿汰、そして新加入の柳貴博ら同ポジションのライバルは非常に強力だが、果たしてどこまで存在価値を示すことができるか。大卒3年目で初のJ1に挑む若きCBの躍動に期待したい。

北の大地で復活を

MF:青木亮太(あおき・りょうた/背番号28)
生年月日:1996年3月6日(24歳)
前所属:名古屋グランパス
2020リーグ戦成績:1試合出場/0得点0アシスト(名古屋グランパス)
2020リーグ戦成績:10試合出場/0得点0アシスト(大宮アルディージャ)

 2014年に名古屋グランパスに入団した青木亮太は、将来を嘱望されていた一人と言ってもいいだろう。とくに2017年、J2リーグでのパフォーマンスはサポーターを痺れさせた。当時の風間八宏監督にチャンスを与えられた同選手は26試合の出場で11得点を叩き出し、昇格の立役者となっていたのだ。

 しかし、その後は伸び悩んでしまった。その大きな原因は繰り返す怪我。2018シーズンはJ1で18試合の出場に留まり、翌シーズンはオフ期間に負った怪我により公式戦出場が0となっている。こうして名古屋での居場所はどんどん狭まり、昨季途中には大宮アルディージャへのレンタルも経験した。

 そんな青木は今冬、7年を過ごした名古屋を離れ、北海道コンサドーレ札幌で新たなスタートを切ることを決断。先月30日に行われたジェフユナイテッド千葉との練習試合ではさっそく得点をマークしたが、その勢いのまま新シーズンに挑み、復活への道を歩むことができるか。注目だ。

レジェンドが復帰

MF:小野伸二(おの・しんじ/背番号44)
生年月日:1979年9月27日(41歳)
前所属:FC琉球
2020リーグ戦成績:14試合出場/0得点0アシスト

 日本サッカー界を支えてきた内田篤人や中村憲剛、曽ヶ端準、佐藤寿人らは昨季限りで惜しまれつつも現役を退いた。しかし、三浦知良を筆頭に、遠藤保仁や中村俊輔など、Jリーグには頼もしいベテラン選手がまだまだ存在する。北海道コンサドーレ札幌へ復帰した小野伸二もその中の一人だ。

 日本代表や多くのクラブで活躍してきた小野が札幌へ初めてやって来たのは2014年。1年目は怪我の影響でリーグ戦7試合の出場だったが、翌シーズンは同17試合で2得点2アシストの成績を収めている。そしてJ1に昇格した2017シーズンは16試合に出場、翌2018シーズンは7試合に出場していた。

 FC琉球を経て札幌に復帰した2021シーズンは、前回在籍時と同じ44番を身に着ける。出場機会はそう多くないだろうが、清水エスパルスに在籍していた2011年以来となるJ1での得点を記録することができるだろうか。確かなのは、若手選手にとって小野の存在は大きな刺激になるということだ。