Jリーグ連覇を知るCB

明治安田生命Jリーグの各クラブは、2021シーズンの開幕に向けて準備を進めている。昨シーズンのJ2リーグで2位となり、J1昇格を果たしたアビスパ福岡は10人の新加入選手を迎えた。今回フットボールチャンネルでは、新天地での活躍が期待される5人の新戦力を紹介する。
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DF:奈良竜樹(なら・たつき/背番号39)
生年月日:1993年9月19日(27歳)
前所属:鹿島アントラーズ
2020リーグ戦成績:6試合0得点

 2021シーズンのアビスパ福岡の新体制が発表された5日後、鹿島アントラーズの奈良竜樹が期限付き移籍で加入することが発表された。川崎フロンターレから鹿島に移籍した昨季は6試合の出場に留まったが、5年ぶりにJ1復帰を果たしたチームにとっては心強い補強となった。

 コンサドーレ札幌のアカデミーからトップチームに昇格し、世代別の日本代表でもプレーしてきた。FC東京への期限付き移籍を経て16年に川崎Fに移籍すると、翌年からのJリーグ連覇に貢献している。

 16年には左足の骨折でリオデジャネイロ五輪のメンバー入りを逃し、19年には左膝の大怪我でシーズンの大半を棒に振った。ただ、対人守備の強さはリーグでも屈指。コンディションさえ万全ならば、上島拓巳が抜けたDFラインの中心としてチームを支えてくれるだろう。

<h2>2年ぶりにJ1に挑むドリブラー

FW:杉本太郎(すぎもと・たろう/背番号8)
生年月日:1996年2月12日(25歳)
前所属:松本山雅
2020リーグ戦成績:36試合5得点

 25歳の誕生日を迎えたばかりの杉本太郎は、2シーズンぶりにJ1の舞台に立つ。昨季は松本山雅で36試合に先発し、5得点をマーク。高いボールテクニックと鋭いドリブルを武器に、J1の舞台に臨む。

 帝京大可児高校時代は世代を代表するアタッカーとして注目を集め、2012年のAFC U-16選手権ではMVPを獲得した。鹿島アントラーズでは分厚い選手層に阻まれ、3シーズンで出場したのは19試合のみ。期限付き移籍した徳島ヴォルティスでリカルド・ロドリゲス監督と出会い、17年はJ2で41試合6得点をマーク。19年には松本山雅に完全移籍している。

<h2>オランダで実績を積んだレフティー

MF:ジョルディ・クルークス(ベルギー出身/背番号14)
生年月日:1994年1月15日(27歳)
前所属:ローダJC(オランダ)
2020/21リーグ戦成績:16試合3得点

 5年ぶりとなるJ1の舞台を控えるアビスパ福岡は、オランダでのプレー経験の長いジョルディ・クルークスを獲得した。12月まではオランダ2部のローダJCでプレーしており、20/21シーズンは16試合に出場していた。

 右サイドでのプレーを得意とするアタッカーで、深い切り返しでマッチアップしたDFを翻弄する。爆発的なスピードがあるわけではないが、両足から精度の高いクロスを蹴ることができ、パンチ力のある左足のシュートも備えている。

 昨季36試合に出場した増山朝陽が保有元のヴィッセル神戸に復帰したため、右サイドのポジションを杉本太郎らと争うと見られる。ファンマ・デルガドやブルーノ・メンデスといったボックス内で強さを発揮するFWとの連係が成熟すれば、福岡の大きな武器になるだろう。

<h2>陽気なブラジル人

FW:ブルーノ・メンデス(ブラジル出身/背番号27)
生年月日:1994年8月2日(26歳)
前所属:セレッソ大阪
2020リーグ戦成績:24試合9得点

 昨シーズン、セレッソ大阪でチームトップの9得点を挙げたブルーノ・メンデスがアビスパ福岡に加わった。福岡で昨季チームトップの11得点を挙げた遠野大弥が保有元の川崎フロンターレに復帰。メンデスにはその穴を埋める活躍が期待されている。

 母国ブラジルやウルグアイ、ポルトガルのクラブを渡り歩き、2019年にC大阪にやってきた。限られたプレータイムの中、2シーズンでリーグ戦15得点をマーク。YBCルヴァンカップでは通算9試合で5得点と強さを見せている。持ち前の明るいキャラクターで、C大阪のムードメイカーとしても活躍していた。

 空中戦やポストプレーだけでなく、守備での貢献度も高い。フアンマ・デルガドとの2トップは空中戦を制圧することになるだろう。シーズン通して活躍することができれば、チームが目標に掲げる10位以内という数字も見えてくるはずだ。

<h2>得点力アップの起爆剤に

FW:渡大生(わたり・だいき/背番号17)
生年月日:1993年6月25日(27歳)
前所属:大分トリニータ
2020リーグ戦成績:23試合2得点

 昨季のチーム得点王を失ったアビスパ福岡において、渡大生は得点力アップの起爆剤として期待されている。地元でもあるサンフレッチェ広島で2シーズン在籍し、昨季は大分トリニータでプレーしている。

 広島皆実高校では2年生のときに全国高校サッカー選手権に出場した。卒業後はギラヴァンツ北九州に加入し、16年に徳島ヴォルティスに移籍。リカルド・ロドリゲス監督が就任した17年にJ2日本人最多となる23得点を挙げると、プロ7年目にして初めてJ1への切符を掴んだ。

 クロスに対するポジショニングがうまく、ヘディングやボレーシュートなど、得点パターンも豊富な万能型FWだ。福岡にはフアンマ・デルガドというフィジカルが武器のFWがおり、ブルーノ・メンデスが新たに加入。彼らとのともにプレーすることで、渡のストロングポイントはさらに活かされるかもしれない。

【了】