鹿島アントラーズ出身のテクニシャン

Jリーグの各クラブは来週末の開幕に向けて、準備を進めている。新たに加入する選手もいれば、古巣に別れを告げて新たなチームへと移籍する選手もいる。今回フットボールチャンネルでは、新天地で新たなシーズンを迎える注目選手を複数回にわたって紹介していく。
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FW:杉本太郎(すぎもと・たろう/背番号8)
生年月日:1996年2月12日(25歳)
2020リーグ戦成績:36試合5得点
所属クラブ:松本山雅→アビスパ福岡

 杉本太郎は2年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた。これまでJ1では鹿島アントラーズに在籍した3シーズンでわずか1得点、19年の松本山雅でも2得点と結果を残せていない。3度目の挑戦となる今季、アビスパ福岡を残留へと導く活躍が期待されている。

 162cmという小柄な身体は、細かいタッチのドリブルで真価を発揮する。松本や徳島ヴォルティスでは素早い攻守の切り替えなど、守備面での貢献度も高く評価されていた。

 福岡ではゴールに関わるプレーが求められる。徳島時代の17年にプレーした渡大生とは今季から再びチームメイトに。2人のコンビネーションがJ1の舞台でどのように輝くかに注目が集まる。

<h2>王者・川崎Fの新司令塔

MF:ジョアン・シミッチ(ブラジル出身/背番号6)
生年月日:1993年5月19日(27歳)
2020リーグ戦成績:24試合1得点
所属クラブ:名古屋グランパス→川崎フロンターレ

 2位以下に大差をつけて2年ぶりのリーグ優勝を果たした川崎フロンターレに、頼もしい外国籍選手が加わった。ジョアン・シミッチは、来日3年目の今季、名古屋グランパスから移籍している。

 広い視野と精度の高い左足のキックを持ち、中盤の底でゲームメイクを担う。空中戦にも強く、ターゲット役としても活躍できる。昨季の優勝に貢献した守田英正がポルトガルリーグに移籍したため、アンカーの位置での起用が予想される。

 マッシモ・フィッカデンティ監督が指揮を執った昨季、先発出場は9試合に留まった。しかし、風間八宏前監督の下で不動の存在だったことを考えれば、川崎Fのサッカーとの親和性も高いだろう。シミッチが中盤で活躍すれば、連覇の可能性は高まるはずだ。

<h2>ガンバ大阪期待の得点王候補

FW:レアンドロ・ペレイラ(ブラジル出身/背番号9)
生年月日:1991年7月13日(29歳)
2020リーグ戦成績:26試合15得点
所属クラブ:サンフレッチェ広島→ガンバ大阪

 4年ぶりに2ケタ得点者不在に終わったガンバ大阪は、リーグ3位の15得点をマークしたレアンドロ・ペレイラを獲得した。AFCチャンピオンズリーグの戦いを控える今季のG大阪にとって、Jリーグでの実績もある外国籍選手の加入は大きな戦力アップになるだろう。

 190cmの長身を活かした空中戦の強さは大きな武器で、セットプレーでは相手の脅威になる。ゴールへの意識が高く、ミドルレンジからの強烈なシュートも持っている。

 松本山雅とサンフレッチェ広島でプレーした来日1年目の2019年は適応に苦しんだが、チームにフィットすれば活躍できるのは昨季の成績が証明している。宇佐美貴史や倉田秋との連係が成熟すれば、得点王も狙うチャンスも出てくるだろう。

<h2>ジュビロ磐田の生え抜きMF

MF:上原力也(うえはら・りきや/背番号6)
生年月日:1996年8月25日(24歳)
2020リーグ戦成績:38試合2得点
所属クラブ:ジュビロ磐田→ベガルタ仙台

 U-18時代からジュビロ磐田一筋でプレーしてきた上原力也は、期限付き移籍でベガルタ仙台に加入した。昨季は背番号を名波浩元監督も現役時代につけた7番に変更。磐田の期待は大きいが、J1での挑戦を選んでいる。

 視野の広さとキックの技術を活かした展開力が魅力のMFだ。タイミングのいい攻め上がりで攻撃に厚みをもたらすだけでなく、身体を張った守備での貢献度も年々高まっている。

 昨季は開幕からレギュラーとして活躍し、自己最多となるリーグ戦38試合に出場。しかし、遠藤保仁の加入後は先発の機会が激減し、第25節以降の先発出場はわずか3試合だった。輝かしい実績を持つベテランの壁に阻まれた上原は、新天地での飛躍を期す。

<h2>J1連覇を経験したCB

DF:奈良竜樹(なら・たつき/背番号39)
生年月日:1993年9月19日(27歳)
2020リーグ戦成績:6試合0得点
所属クラブ:鹿島アントラーズ→アビスパ福岡

 5年ぶりのJ1復帰を果たしたアビスパ福岡は、J1通算99試合に出場しているセンターバックを獲得している。奈良竜樹は鹿島アントラーズからの期限付き移籍で福岡に加わった。

 コンサドーレ札幌U-18出身で、11年にトップチームに昇格した。16年に完全移籍で加入した川崎フロンターレでは、開幕からレギュラーとしてプレー。しかし、2度の左脛骨骨折でシーズンの大半を棒に振り、リオデジャネイロ五輪出場を逃している。それでも、怪我から復活した翌年からは川崎Fの連覇に貢献した。

 180cmという身長はセンターバックの中で見るとそこまで大きくないが、空中戦の強さはJ1でもトップレベルだ。昨季の福岡はJ2最少失点を達成したが、守備の要だった上島拓巳が柏レイソルに復帰。奈良にはシーズンを通しての活躍が求められる。

【了】