今季から浦和レッズを率いるリカルド・ロドリゲス監督が、母国スペインのメディアに日本での経験や今後の目標などを語った。『マルカ』紙が27日付でインタビューを伝えている。

 ロドリゲス監督は2017年からヴォルティス徳島で監督を務め、昨季はJ2で優勝を飾って徳島を7年ぶりのJ1昇格へと導いた。今季から浦和へと移って自身としてもJ1で初めて指揮を執り、27日に行われた開幕戦ではFC東京と1-1で引き分けている。

 徳島を離れる決断については「非常に難しかった」とロドリゲス監督。クラブやファンからの強い信頼を感じていたと振り返り、「徳島をすごく気に入っていた。浦和でなければ踏み出したかどうか分からない。だがこういう挑戦が必要だったのは確かだ。成長するためには“快適な場所”を出なければならない」と語っている。

「浦和でなければ」と述べる理由について、来日当時の浦和から強烈な印象を受けたと説明。「スペクタクルなサッカーをしていた。スタジアムは満員で、情熱に溢れていた。『このチームで指揮を執りたい』と考えた。それから4年を経てオファーがあり、この挑戦を受けたいと思った」

 だが浦和はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で2017年に優勝、2019年に準優勝の成績を残す一方で、国内では過去2年14位、10位と低迷。「3位以内でACLに復帰することが目標だ。プレーのレベルの面でも浦和のアイデンティティを取り戻さなければならない」とロドリゲス監督は目標を掲げる。まずはACL復帰を狙い、翌年は「(川崎)フロンターレを王座から引きずり下ろすことを狙いたい。今の日本で最も強いチームだ。去年は手がつけられなかった」と続けている。

 J1では、スペインのスーパースターであるヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタとも対戦することが見込まれる。「我々のようなたくさんの(スペイン人)監督や選手が国外で仕事をできているのは、あの2010年ワールドカップのおかげだ。イニエスタのゴールが道を拓いてくれた」とロドリゲス監督は、スペイン代表が初の世界制覇を成し遂げた決勝点に言及した。

「スペインと世界のスターである彼と対戦できるのは名誉なことだ」とロドリゲス監督。そのイニエスタが“引退前のひと稼ぎ”のために日本に来たという見方があることには反論し、「(Jリーグは)非常に戦術レベルの高いリーグで、どのチームもしっかり準備されている。アンドレスのようなスター選手でも謙虚に率先してハードワークしなければならない。彼はそうしてきたし、そうでなければ受け入れられない」と語っている。