5位:3シーズンで5得点

FW:渡大生(わたり・だいき)
生年月日:1993年6月25日(27歳)
現所属クラブ:アビスパ福岡
ルヴァンカップ通算成績:9試合5得点
90分平均の得点:0.68得点

 渡大生がルヴァンカップでプレーしたのは直近の3シーズンのみだが、毎年ゴールを決めている。サンフレッチェ広島に移籍した18年は6試合で3得点をマーク。チームの5得点のうち3得点を渡が挙げる活躍で、グループステージ敗退に終わったチームの中で気を吐いた。

 翌シーズンはAFCチャンピオンズリーグを戦ったため、広島は準々決勝からの参戦となった。アウェイでの第1戦を2-3で落とし、迎えた第2戦も先制点を許す苦しい展開に。第1戦で出場機会がなかった渡は第2戦で先発起用に応えた。49分にゴール前のルーズボールを泥臭く押し込み、チームは同点に追いついた。

 昨シーズンは特別なレギュレーションが適用され、グループステージは3試合に。すでに敗退が決まった状況で迎えた第3戦は、70分までに3点を先行される苦しい展開になった。それでも、先発に起用された渡は試合終了間際にゴールを決めて1点を返す。試合は1-3で終わったが、渡は意地を見せた。

4位:ジュビロ磐田のルヴァン男

FW:中野誠也(なかの・せいや)
生年月日:1995年7月23日(25歳)
現所属クラブ:大宮アルディージャ
ルヴァンカップ通算成績:10試合5得点
90分平均の得点:0.71得点

 19年途中からJ2でプレーしているため今季も出場はないが、中野誠也はルヴァンカップに強いというデータが出ている。ジュビロ磐田時代の2シーズンで10試合に出場し、5得点を挙げている。

 プロ1年目の2018シーズンは4月1日の浦和レッズ戦でJリーグデビューを果たしたが、途中出場、途中交代という屈辱を味わった。それでも、ルヴァンカップではグループステージで3試合に先発し、2試合に途中出場。第4節の北海道コンサドーレ札幌戦でプロ初ゴールを挙げると、次の清水エスパルス戦では2得点を決めて2-1の勝利に貢献している。

 19年はガンバ大阪との初戦で決勝ゴールをマークすると、松本山雅戦でも貴重な追加点を決めている。同大会では3試合2得点という数字を残したが、5月にファジアーノ岡山への期限付き移籍。岡山で5得点をマークすると、昨シーズンは磐田に復帰して8得点を挙げ、今季は大宮アルディージャに完全移籍している。チームの目標でもあるJ1昇格を勝ち取り、中野は再びルヴァンの舞台に戻ってくることができるだろうか。

<h2>3位:コンスタントに得点を決めるFW

FW:ブルーノ・メンデス(ブラジル出身)
生年月日:1994年8月2日(26歳)
現所属クラブ:アビスパ福岡
ルヴァンカップ通算成績:9試合5得点
90分平均の得点:0.72得点

 ブルーノ・メンデスは、セレッソ大阪での2年間で5得点を挙げている。今季はJ1に昇格したアビスパ福岡に期限付きで移籍し、名古屋グランパスとの開幕戦に先発。試合終盤には自身のプレーが相手のオウンゴールを誘った。

 来日1年目の2019年はグループステージ第1節で移籍後初ゴールを決めると、リーグ戦でも出番を増やした。チームはプレーオフステージで敗退したものの、FC東京との第2戦では貴重な先制点を奪取。5月から7月にかけては、リーグ戦でも活躍を見せている。

 昨シーズンも、松本山雅とのグループステージ初戦で2得点を挙げた。第3戦でもゴールを決めてC大阪をグループステージ突破に導いたが、チームは準々決勝で敗退。この年はリーグ戦でも90分平均で0.55得点を決めており、与えられたプレー時間の中で結果を残している。地上戦にも空中戦にも強く、守備への貢献度も高い万能ストライカーは、福岡の攻撃のキーマンになるだろう。

<h2>2位:クラブ史上初の決勝に導いたFW

FW:アンデルソン・ロペス(ブラジル出身)
生年月日:1993年9月15日(27歳)
現所属クラブ:北海道コンサドーレ札幌
ルヴァンカップ通算成績:14試合7得点
90分平均の得点:0.74得点

 アンデルソン・ロペスは来日5年目を迎えた。ダイナミックなドリブルと高い決定力が武器で、好調時は誰にも止められない。北海道コンサドーレ札幌加入3年目の今季開幕戦でも横浜FCのゴールを7度脅かし、チーム3点目を胸で押し込んで決めた。

 ルヴァンカップでは14試合で7得点という通算成績だが、6得点は19年に記録している。グループステージでは無得点だったが、2戦合計スコアを4-2としてジュビロ磐田を下したプレーオフステージでは3得点を挙げた。サンフレッチェ広島との準々決勝でも2試合で3得点。ロペスの存在なくして、クラブ史上初の決勝進出は成し遂げられなかっただろう。

 昨季は帰国していたため序盤戦を欠場したが、公式戦27試合で10得点をマーク。シーズンを通して活躍できれば、キャリアハイの成績も実現可能だろう。2年前に逃したクラブ史上初タイトルは、この男の爆発にかかっている。

<h2>1位:名古屋グランパスから1試合4得点

FW:長沢駿(ながさわ・しゅん)
生年月日:1988年8月25日(32歳)
現所属クラブ:大分トリニータ
ルヴァンカップ通算成績:31試合15得点
90分平均の得点:0.74得点

 トップ5の中で唯一得点数を2ケタに乗せている長沢駿が、90分あたりの平均得点でトップに立った。ルヴァンカップでは清水エスパルス、ガンバ大阪、ベガルタ仙台の3クラブでプレーし、通算31試合15得点という数字を残している。2位のアンデルソン・ロペスとは、約0.009点差だった。

 清水のアカデミーからトップチームに昇格したが、最初の4年間でゴールは天皇杯の1つのみ。そこから3年間はJ2に期限付き移籍を経験すると、復帰した14年にルヴァンカップ初得点を挙げる。15年途中にガンバ大阪に移籍すると、翌年は公式戦12得点を記録する活躍を見せた。

 長沢のキャリアにおけるルヴァンカップのハイライトは2018年になるだろう。グループステージ第2戦で浦和レッズから2得点を奪うと、続く名古屋グランパス戦では4得点をマーク。第6戦でも名古屋からゴールを挙げて、チームをグループステージ突破に導いている。前線のターゲットとしてだけでなく、フィニッシュ以外の部分の貢献度も高い大型FWは、今季からプレーする大分トリニータでどのような活躍を見せるだろうか。

【了】