5位:J2時代は天敵(その1)

 Jリーグでは数多くの激戦が繰り広げられてきたが、各クラブはどのような成績を残してきたのだろうか。今回は、ベガルタ仙台の各チームとの通算対戦成績から1試合あたりの平均獲得勝ち点を算出。それを基にしたランキングを紹介する。※現行ルールに合わせて勝(Vゴール含む)=勝ち点3、分=勝ち点1、負=勝ち点0で計算。並んだ場合は1:勝利数、2:得失点差、3:総得点で順位を決定。データは1993シーズン〜2020シーズンまでのJ1リーグによるもの

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北海道コンサドーレ札幌
平均獲得勝ち点:1.75
通算対戦成績:12試合/6勝3分3敗/21得点14失点

 ベガルタ仙台と北海道コンサドーレ札幌の対戦はJ1よりもJ2での方が多い。1990年代終盤から2000年代にかけて、長きにわたり激闘を繰り広げてきた。J2での対戦成績は通算27試合で6勝8分13敗とベガルタが大きく負け越している。本稿の基準に則って平均獲得勝ち点を計算すると0.96となり、J1での成績の約半分になってしまう。

 だが、2010年代に入ると両クラブともトップリーグの常連となり、近年は主戦場もJ1に移り、立場は逆転しつつある。ベガルタがJ1でクラブ史上最高の2位に躍進した2012年には、ホームでコンサドーレを4-1と打ち破っている。得点で勝利に貢献したのは柳沢敦やウイルソンといった、のちにクラブレジェンドとなるストライカーたちだった。

 昨季はベガルタのホームで行われたJ1第5節が2-2、コンサドーレのホームで行われたJ1第20節は3-3と、2戦とも打ち合いの末にドロー決着だった。ベガルタがJ1でコンサドーレに最も多くの得点を決めた2012年当時を知る手倉森誠監督を呼び戻した今季、両者のぶつかり合いにどんな変化が生まれるか注目だ。

4位:J2時代は天敵(その2)

大分トリニータ
平均獲得勝ち点:2.00
通算対戦成績:8試合/5勝1分2敗/13得点6失点

 J1での対戦回数こそ少ないが、ベガルタは大分トリニータに大きく勝ち越している。そのうえで得点数と失点数の差も大きい。ただ、この得失点差はほとんど1試合分と言っても差し支えないだろう。

 ベガルタは2013年のJ1第25節で大分に6-0の大勝を収めた。梁勇基や柳沢、ウイルソン、石川大徳といった選手たちが1ゴールずつ奪ったほか、センターバックの角田誠がヘディングで2ゴールを決める大活躍で大勝に華を添えた。

 ちなみにJ2時代は仙台が大きく負け越しており、通算12試合で3勝9敗、8得点25失点という成績だった。J1で立場が逆転したのは近年の対戦でベガルタが勝ち越しているから。2013年以降は大分と6度対戦し、4勝2敗と好成績を収めている。

3位:みちのくダービーは大得意?

モンテディオ山形
平均獲得勝ち点:2.17
通算対戦成績:6試合/4勝1分1敗/9得点5失点

 みちのくダービーとして知られる両者の対戦は、J1に限ると6度しかない。しかも、直近の5試合ではベガルタがモンテディオ山形に4勝1分と負けなしを続けている。J2時代のダービーもベガルタが12勝13分6敗と大きく勝ち越しており、山形への相性は良好と言ってよさそうだ。

 ベガルタがJ1で山形と最後に対戦したのは2015年のJ1・2ndステージ第12節だった。59分にロメロ・フランクのゴールで山形が先制したものの、67分にハモン・ロペスが同点弾を決めて仙台が追いついて1-1のドローとなった。

 山形がJ1で唯一勝利したみちのくダービーは2010年のJ1第13節。秋葉勝が開始3分で先制点を奪った後に一度追いつかれるも、田代有三が2得点を挙げる活躍を見せ、ベガルタを3-1で退けた。

2位:J2時代はほぼ五分だったが

アビスパ福岡
平均獲得勝ち点:2.50
通算対戦成績:4試合/3勝1分0敗/7得点1失点

 アビスパ福岡とベガルタがともにJ1を戦ったのは2011年と2016年しかない。J2では18度対戦し、ベガルタが8勝、アビスパが7勝、引き分け3試合とほぼ互角の成績だった。だが、ベガルタはJ1でアビスパに一度も負けたことがない。

 両者がJ1で初めて対戦した2011年のJ1第9節は、ホームのベガルタが赤嶺真吾のゴールで1-0の勝利。リターンマッチとなったアビスパがホームの同年第29節も、ベガルタが0-3で快勝を収めた。

 今季は5年ぶりにJ1の舞台で両者の対戦が実現する。ベガルタは昨季17位と低迷し、例年であればJ2に降格していたはずの順位だった。4チーム降格という極めて厳しい残留レースが予想される今季、ベガルタ対アビスパは両者にとって重要な意味を持つカードになるかもしれない。

1位:クラブ史上初めてJ1昇格の年に…

徳島ヴォルティス
平均獲得勝ち点:3.00
通算対戦成績:2試合/2勝0分0敗/3得点1失点

 ベガルタと徳島ヴォルティスがJ1で対戦したのは2014年のみだ。昇格プレーオフを経てクラブ史上初のJ1昇格を果たした徳島に対し、仙台はホームでもアウェイでも勝利を収めてトップリーグの厳しさを突きつけた。

 最初の対戦となった徳島ホームのJ1第11節では、赤嶺真吾のゴールでベガルタが1-0の勝利。仙台で行われた2度目の対戦は、すでに徳島のJ2降格が決まっていた終盤の第33節で、こちらもベガルタが2-1で勝利を収めた。

 当時の徳島はJリーグ史上初の全節最下位で、5節を残して1年でのJ2降格の憂き目にあった。がだ、7年ぶりにJ1へ戻ってきた今の徳島は様変わりしている。リカルド・ロドリゲス前監督が築き上げた明確なスタイルがあり、ダニエル・ポヤトス新監督の手腕にも注目が集まっているところだ。今季の対戦成績しだいではランキングに大きな変動があるかもしれない。