【ウルヴァーハントン・ワンダラーズ 2-3 ウェストハム・ユナイテッド プレミアリーグ第30節】

 プレミアリーグ第30節、ウルヴァーハントン・ワンダラーズ(ウルブス)対ウェストハム・ユナイテッドが現地時間5日に行われた。アウェイのウェストハムが3-2の勝利を収めた。

 ウェストハムはジェリー・リンガードのゴールで先制に成功。14分にパブロ・フォルナルス、38分にジャロッド・ボーウェンがゴールを決め、前半のうちにリードを3点に広げた。その後ウルブスは前半終了間際に1点を返し後半に1点差に詰め寄るも、追いつくことはできなかった。

 この試合でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)を獲得したのはゴールを決めたフォルナルスやボーウェン、1ゴール1アシストを含む全ゴールに絡んだリンガードでもない。勝利を逃したウルブスの”重戦車”アダマ・トラオレだ。

 データサイト『WhoScored』によると、勝利したウェストハムの中で最高評価を受けたリンガードは7.76。だが、トラオレはこの試合の最高評価となる8.62だった。8点台は両チーム合わせてもトラオレのみ。ウルブスの”重戦車”がそれだけインパクトを残していたということだろう。

 圧巻だったのは前半終了間際のレアンデル・デンドンケルの得点シーン。トラオレは自陣ペナルティエリア手前左でボールを拾うとドリブル開始。ワントラップからスピードに乗り、まず一人をかわす。さらに前からのスライディングを巧みにかわし、相手陣内へ侵入。相手ペナルティエリア付近まで一人でボールを運び、3人に囲まれるも最後はヴラディミール・ツォウファルを抜き去り中央にクロスを供給。デンドンケルが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。トラオレは圧倒的なスピードとパワーで相手を跳ね返し、一人でゴールを演出して見せた。まさに圧巻のパフォーマンスだ。

 データを見ると、ゴールシーンでも見せたドリブル回数が圧倒的。トラオレはこの試合で10回のドリブルを見せ両チーム最多。ウェストハムで最多のドリブル回数を記録したのはマイケル・アントニオ。トラオレの半分の5回だった。

 ゴールはなかったものの、スピードとパワーを活かしたドリブルで強烈なインパクトを残したトラオレ。データを見れば、納得のMOM獲得だろう。