終盤に突入したプレミアリーグで、アーセナルは9位と苦しんでいる。UEFAチャンピオンズリーグ出場権が与えられる4位との勝ち点差は10ポイント。ベスト4に残っているUEFAヨーロッパリーグで優勝を目指すのが、欧州最高峰の大会への出場権獲得の近道となるだろう。

 今季が佳境に入る一方で、来季に向けての人員整理も慌ただしくなる時期だ。特に、右サイドバックは今夏の注目ポイントとなりそうだ。

 エクトル・ベジェリンは退団の噂が絶えない。昨夏はPSGなどが獲得に興味を示したが、ミケル・アルテタ監督の説得もあり残留を決意。しかし、PSGに加えて古巣バルセロナも獲得に乗り出していると見られており、在籍7年の古参DFの去就は流動的だ。

 ベジェリンは2月21日のマンチェスター・シティ戦を最後にプレミアリーグでの出場機会がない。代わってセドリック・ソアレスとともに併用されているのが、守備的なポジションをマルチにこなすカラム・チェンバース。15日のスラヴィア・プラハ戦でアシストをマークしたチェンバースは、19年12月に負った前十字靭帯断裂の大怪我から戻ってきた。徐々にコンディションを上げていき、右サイドバックに居場所を築こうとしている。

 英メディア『フットボール・ロンドン』はアシュラフ・ハキミ獲得の可能性を取り上げている。ハキミは昨夏、3600万ユーロ(約43億円)という移籍金でレアル・マドリードからインテルに移籍。新天地で不動のレギュラーとして活躍しているハキミは、「僕はインテルで未来を計画している。ここに長く留まりたい」とコメントしており、移籍の可能性は低いと同メディアは分析している。

 アーセナルはブライトンのタリク・ランプティにも注視している。しかし、ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば「ランプティはリストのトップではない」という。

 現状ではチェンバースが復活したことで、ソアレスとのローテーションも可能となっている。ベジェリンとアーセナルの契約は2023年まで残っており、残留する可能性もある。しかし、ベジェリンが移籍を決断した場合、アーセナルはどのような補強戦略を描くのだろうか。

【了】