94位:今や不動。マンUのスパイダー

 リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

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DF:アーロン・ワン=ビサカ(イングランド代表/マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1997年11月26日(23歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/0得点4アシスト

 クリスタル・パレスの下部組織出身。もともとはウイングの選手だったが、練習時にウィルフリード・ザハを止めたことでサイドバックにコンバートされている。するとアーロン・ワン=ビサカはDFとしてメキメキと成長し、ビッグクラブ注目の存在に。そして2019年夏にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を掴み、今や同クラブで不動の地位を築いている。

 イングランド代表の右SBにはカイル・ウォーカー、トレント・アレクサンダー=アーノルドと実力者が揃うが、「守備力」だけで評価すればワン=ビサカはその両者を上回っていると言えるだろう。十八番はボールを確実に奪い取るスライディングタックルで、一度抜かれかけても長い足を絡みつかせるようにしてマイボールへと持ち込むことができる。「スパイダー」という異名は伊達ではない。

「フィジカル」は非凡で、もともとウインガーということもあり敏捷性も兼ね備えているため、テクニカルな選手はもちろんのこと、快速自慢の選手にも決して引けを取ることがない。そこに上記したスライディングタックルの上手さがプラスされる。1対1でワン=ビサカを攻略することは、決して簡単なミッションとは言えないはずだ。

 これまでは「攻撃力」が課題と言われてきたが、ユナイテッドでは試合を重ねるごとにクロスの質などが着実に向上。ペナルティーエリア内に侵入する機会も増えた。もちろん、まだまだ満足できるレベルにはないのが事実だが、ワン=ビサカはより穴のないSBへと一歩一歩近づいている。