【ヘタフェ 2-1 レバンテ ラ・リーガ第37節】

 ヘタフェに所属する日本代表MF久保建英がついに今季初ゴールを決めた。勝ち越しゴールを決め、ヘタフェをスペイン1部残留に導いた。

 ラ・リーガ第37節、ヘタフェ対レバンテが現地時間16日に行われた。ホームのヘタフェが2-1の勝利を収め、スペイン1部残留となった。久保はこの日もベンチスタート。75分に途中出場を果たし、2試合連続の出場となった。

 先制したのはヘタフェだった。13分、左サイドを抜け出したマルク・ククレジャからのマイナスのボールを後ろから走り込んできたカルレス・アレニャがダイレクトシュート。これがゴールに突き刺さった。

 幸先良く先制に成功したヘタフェだったが、レバンテに同点を許す。30分、左サイドからのクロスにファーサイドでホルヘ・デ・フルートスがトラップ。落としを受けたゴンサロ・メレロがゴールを決めた。

 そのままスコアは動かず。1-1で試合は終盤へ。残留を決めたいヘタフェのホセ・ボルダラス監督は75分に3枚替えで勝負に出る。久保はククレジャとの交代で途中出場。そして、この日本の若武者が大事な一戦で監督の起用に応えることに。

 試合終盤の84分、ジェネのクリアボールをレバンテGKダニエル・カルデナスがミスキック。相手陣内で久保がこのボールを拾う。レバンテDFホルヘ・ミラモンにドリブルで仕掛けると、抜ききる前に左足を振り抜く。これがゴール左に突き刺さった。

 ゴールの瞬間、久保は喜びを爆発。ベンチ前に滑り込み喜びを表現した久保は味方選手やスタッフに抱きかかえられ、最後はユニフォームを脱ぎ背番号5をカメラに見せた。ユニフォームを脱いだ久保はこの後イエローカードを受けるが、チームの残留を決める一撃、そして今季初ゴールということもあり興奮していたのだろう。このイエローカードに文句を言うものは誰一人いないはずだ。

 まず、このゴールの凄さは久保の反応速度。カルデナスがキックした瞬間、久保はボールに対してミラモンよりも遠くに位置していた。だが、いち早くボールに反応。そして、スペースにではなく、上手く足元にコントロール。巧みなステップで相手のバランスを崩し、シュートブロックをさせず。正確な左足でニアサイドに突き刺した。ボールへの反応、足元の技術、正確なキック、ドリブルと久保の特徴が詰まったゴールだった。

 このゴールでヘタフェが2-1の勝利。勝利したヘタフェは最終節を残し、スペイン1部残留を決めた。久保は今季リーグ戦初ゴール。シーズン前半戦はレアル・マドリードからのレンタルでビジャレアルに加入したが、UEFAヨーロッパリーグ(EL)のゴールのみだった。シーズン後半からレンタルで加入したヘタフェで最初は出場機会があったものの、段々と欠場も増えた。だが、大事な一戦で途中出場し、しかも残留を決める決勝ゴール。シーズンを通しての自身のプレーに満足はしていないかもしれないが、チームを救うゴールは久保本人にとって嬉しい結果となっただろう。最終節も期待したい。