GK

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝、チェルシー対マンチェスター・シティが現地時間29日に行われる。初の欧州制覇を目指すシティは、どのようなメンバーでシティ戦に臨むのだろうか。今回は決勝で先発出場が予想されるシティの11人を紹介する。
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エデルソン(ブラジル代表/背番号31)
生年月日:1993年8月17日(27歳)
20/21リーグ戦成績:36試合28失点
今大会成績:11試合4失点

 エデルソンが決勝の舞台でゴールマウスを守ることに、異論の余地はないだろう。プレミアリーグで最も多くのクリーンシート(無失点試合)を達成したGKに贈られるゴールデングローブ賞を2年連続で受賞し、名実ともに最高峰のリーグを代表するGKとなった。マンチェスター・シティ加入から4年で3度のリーグ優勝に導いたエデルソンは、自身も初となるUEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台に臨む。

 90分で勝負が決する一発勝負では、GKの活躍が大きく左右される。幾度となくシティを救ってきた驚異的なショットストップ能力は、大一番でも活かされる場面が必ず来るだろう。

 そして、芸術的なロングフィードにも注目だ。パリ・サンジェルマンとのCL決勝2ndレグでは、オレクサンドル・ジンチェンコへの約70mのロングパスが得点につながった。PKキッカーにも名乗りをあげており、蹴る気は十分。攻守両面において、エデルソンが試合を決定づける場面に立ち会う可能性は高そうだ。

<h2>DF

カイル・ウォーカー(イングランド代表/背番号2)
生年月日:1990年5月28日(31歳)
20/21リーグ戦成績:24試合1得点1アシスト
今大会成績:10試合0得点0アシスト

 カイル・ウォーカーは決勝の前日に誕生日を迎え、31歳となった。今季はジョアン・カンセロの台頭もあり、プレミアリーグでの出場はマンチェスター・シティ加入以来最低の24試合に留まった。それでも、持ち前の身体能力とクレバーなプレーは健在で、攻守に渡って重要な存在であることは言うまでもない。

 カンセロは18日のブライトン戦の試合序盤に退場処分を受け、23日のプレミアリーグ最終節で出場停止となってしまった。ウォーカーは足首を痛めてブライトン戦を欠場したが、最終節で復帰。サイドバックの域に留まらないカンセロのセンスはシティの攻撃に多様性をもたらすが、一発勝負の大舞台ではウォーカーの方が適任だろう。

ジョン・ストーンズ(イングランド代表/背番号5)
生年月日:1994年5月28日(27歳)
20/21リーグ戦成績:22試合4得点0アシスト
今大会成績:10試合0得点0アシスト

 昨季はウィークポイントとされていたセンターバックが、今季は対照的に強みとなった。新加入のルベン・ディアスとともに、ジョン・ストーンズは守備の要に。ここ数シーズンは怪我の影響もあって低調なパフォーマンスが続いていたが、見事に復活を遂げている。

 安定したキックの技術で、シティの攻撃の起点となる。圧倒的な空中戦の強さはセットプレーでも武器となり、今季のプレミアリーグでは4得点を挙げた。UEFAチャンピオンズリーグではここまで無得点だが、ストーンズのヘディングが決勝点となる可能性は十分にあるだろう。

ルベン・ディアス(ポルトガル代表/背番号3)
生年月日:1997年5月14日(24歳)
20/21リーグ戦成績:32試合1得点0アシスト
今大会成績:10試合0得点0アシスト

 今季加入したルベン・ディアスがDFラインを統率するまでに、時間は必要としなかった。今季のマンチェスター・シティはプレミアリーグで32失点を喫しているが、ディアスがプレーした32試合では21失点しか許していない。ディアスの存在が、シティの堅い守備を支えていた。

 過酷な日程を怪我なく戦い抜いたのは、ピッチ内外での徹底した自己管理の賜物だ。24歳のディアスはチームの中では年少者の1人だが、ピッチ内ではリーダーシップを発揮している。ペップ・グアルディオラ監督はディアスを「外せない選手」と評し、「彼は良いプレーをするただの選手ではなく、他の選手に良いプレーをさせる」と、周囲への影響力を語っている。

オレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ代表/背番号11)
生年月日:1996年12月15日(24歳)
20/21リーグ戦成績:20試合0得点0アシスト
今大会成績:8試合0得点1アシスト

 オレクサンドル・ジンチェンコは前半戦こそ怪我に苦しんだが、その後は巻き返して出場機会を掴んだ。カンセロやバンジャマン・メンディも控えているが、ジンチェンコが左サイドバックを務める可能性が高いだろう。

 サイドに厚みを加えるだけでなく、インサイドに絞ってパスワークに絡む芸当はジンチェンコだからできるプレーだ。陽気な性格は大舞台でプラスに働くかもしれない。時折見せる守備での軽い対応がないことを願うばかり。攻撃面で見せるクオリティの高さは捨てがたい。

<h2>MF

ロドリ(スペイン代表/背番号16)
生年月日:1996年6月22日(24歳)
20/21リーグ戦成績:34試合2得点2アシスト
今大会成績:10試合0得点0アシスト

 ペップ・グアルディオラ監督が獲得を熱望したロドリは、その期待に応えるようにマンチェスター・シティの心臓として活躍している。ロドリがアンカーを務めることでパスワークの安定感は増し、カウンターからピンチを招くリスクは格段に減っている。

 ピッチの中央から的確にボールを捌き、個性豊かな攻撃陣を活かしていく。ハイボールでも地上戦でも対人守備能力の高さは発揮され、空中戦の強さはセットプレーでも相手の脅威となる。24歳とは思えない落ち着きを持ったロドリが、大舞台でどのようなプレーを見せるのかに注目が集まる。

イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表/背番号8)
生年月日:1990年10月24日(30歳)
20/21リーグ戦成績:28試合13得点2アシスト
今大会成績:11試合3得点1アシスト

 30歳になったイルカイ・ギュンドアンは、突如としてポジティブな変化を遂げた。元々はバランス感覚に優れ、アンカーでもインサイドハーフでもプレーできるプレーメイカーだったが、今季はボックス内での活躍が光る。キャリア初となるリーグ戦2ケタ得点をマークし、フィニッシャーとしても高いクオリティを見せつけた。

 18日のブライトン戦で負傷したが、既に練習には復帰している。最終節はベンチから戦況を見守ったが、大一番に向けた準備を着々と進めていることだろう。今季の最多得点者の活躍は、シティに必要不可欠だ。

ベルナルド・シウバ(ポルトガル代表/背番号20)
生年月日:1994年8月10日(26歳)
20/21リーグ戦成績:26試合2得点6アシスト
今大会成績:12試合1得点2アシスト

 ケビン・デ・ブライネやフィル・フォーデンなど、ポジションを争う選手は数多くいるが、重要な試合では必ずと言っていいほどベルナルド・シウバが先発メンバーに選ばれている。今季のUEFAチャンピオンズリーグでも決勝トーナメント以降は全試合に先発している。

 優れたプレービジョンを持つベルナルド・シウバは、前線のすべてのポジションでプレーすることができる。デ・ブライネを最前線に置き、ベルナルド・シウバを中盤に置くこともあれば、その逆も考えられる。フォーデンを中盤に組み込み、ベルナルド・シウバをウイングで起用する可能性もあるだろう。多種多様な選択肢の中から、ペップ・グアルディオラ監督がどのような決断を下すのか。試合前から駆け引きは始まっている。

<h2>FW

リヤド・マフレズ(アルジェリア代表/背番号26)
生年月日:1991年2月21日(30歳)
20/21リーグ戦成績:27試合9得点6アシスト
今大会成績:11試合4得点2アシスト

 右ウイングはリヤド・マフレズが務めることになるだろう。マンチェスター・シティ加入3年目の今季は公式戦14得点をマーク。UEFAチャンピオンズリーグでは決勝トーナメントで重要な働きを見せており、ボルシア・ドルトムントとの準々決勝2ndレグからの3試合で4得点を挙げている。

 パリ・サンジェルマンとの準決勝1stレグでは、直接FKを決め、2ndレグではチームの全得点となる2ゴールを挙げた。オープンな状況であれば、マフレズのスピード感あふれるプレーが大いに活かされる。一方、引いて守る相手に対しても、マフレズの左足が重要になる。チェルシーのような堅い守備をこじ開けるには、マフレズの存在が必要だ。

ケビン・デ・ブライネ(ベルギー代表/背番号17)
生年月日:1991年6月28日(29歳)
20/21リーグ戦成績:25試合6得点12アシスト
今大会成績:7試合3得点4アシスト

 ケビン・デ・ブライネにとっては、満足のいくシーズンではなかったかもしれない。1月にハムストリングを痛めて離脱し、リーグ戦の出場は25試合に留まった。しかし、その中でも6得点12アシストと結果を残したのはさすがだった。

 決勝ではキャプテンのフェルナンジーニョに代わってキャプテンマークを巻く可能性が高いだろう。終盤戦に負傷したが、プレミアリーグ最終節で復帰。1得点1アシストの活躍でフル出場し、大一番に向けての準備を整えている。中盤でプレーする可能性もあるが、「偽9番」としての起用を予想する。

フィル・フォーデン(イングランド代表/背番号47)
生年月日:2000年5月28日(21歳)
20/21リーグ戦成績:28試合9得点5アシスト
今大会成績:12試合3得点3アシスト

 21歳となったフィル・フォーデンは、「期待の若手」からチームを率いる「主力」へと成長を遂げた。インサイドハーフ、ウイング、センターフォワードと複数のポジションをこなした今季は、公式戦で16ゴールを挙げる活躍を見せた。決勝の舞台に立てば、今季の公式戦出場が50試合に達する。

 中盤でプレーすることもできるが、現在のメンバーの組合せを考えると、左ウイングがスタートポジションになりそうだ。左利きのフォーデンは大外で幅を作る動きも、中央のライン間でボールを引き出す動きもこなすことができる。ベルナルド・シウバやケビン・デ・ブライネとの流動的なポジショニングが、堅守を誇るチェルシーの守備を崩すうえでのポイントになるだろう。

【了】