リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

20位:抜群のテクニックを持つリヨンMF

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MF:フセム・アワール(リヨン / フランス代表)
生年月日:1998年6月30日
市場価格:5000万ユーロ(約60億円)
19/20リーグ戦成績:25試合3得点3アシスト

 地元リヨンの下部組織出身であるフセム・アワールは2017年にトップチーム昇格。同年2月16日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント一回戦1stレグのAZ戦でデビュー。続く23日のAZとの2ndレグで初ゴールを記録した。デビュー2戦目でいきなりゴールを決めて見せた。

 アワールは2017/18シーズンから徐々に出場機会が増え、同シーズンは公式戦44試合7得点6アシストを記録。完全にポジションを掴み取り、2019/20シーズンは大活躍。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝マンチェスター・シティ戦で2アシストを記録し、チームの準決勝進出に貢献した。

 攻撃的なポジションを担うアワールは守備力と空中戦でやや劣る。しかしドリブルやテクニック、パスの値が非常に高い。相手のプレッシャーを物ともせず、巧みなテクニックで相手をかわし正確無比なパスでチャンスを演出することができる。

 CLでも結果を残したことで、数々のクラブがアワールに注目。そろそろビッグクラブへステップアップしたいところだ。

19位:ナポリの司令塔

MF:ファビアン・ルイス(ナポリ / スペイン代表)
生年月日:1996年4月3日
市場価格:4400万ユーロ(約52.8億円)
19/20リーグ戦成績:33試合3得点6アシスト

 ナポリに所属するスペイン代表MFファビアン・ルイスはレアル・ベティスの下部組織出身。2014年9月21日のマルベージャ戦でBチームの選手としてプロデビューを果たす。翌年8月にはトップチームでリーガデビューとなった。

 だが、中々トップチームで出場機会を与えられず。2017年にエルチェへレンタル移籍となると、18試合に出場1得点2アシストを記録した。翌シーズンはベティスへ復帰すると、35試合3得点6アシストの活躍。2018年7月にナポリへ完全移籍となった。加入初年度のシーズン序盤は怪我の影響もあり出場機会が少なかったが、セリエAでは27試合5得点3アシストを記録。今ではナポリに欠かせない存在となっている。

 ルイスはU-21スペイン代表としてU-21欧州選手権に出場。4試合に出場し、2得点2アシストの活躍でチームの優勝に貢献。大会最優秀選手(MVP)に選出された。その後ナポリでの活躍も認められ、2019年6月7日のフェロー諸島戦でA代表デビューとなった。

 ルイスは189cmという長身を活かしたボールキープが魅力。フィジカルで相手を圧倒するのではなく、長いリーチを活かした懐の深さが特徴。さらに卓越されたテクニックでパスやドリブルを得意とする。能力値を見ても、低すぎる値がない。フィジカルとスピードでやや劣るが、リーチの長さとテクニックでカバーできている。ナポリの司令塔はビッグクラブへのステップアップも注目される。

18位:バルサで育ったリバプール中盤の要

MF:チアゴ・アルカンタラ(リバプール / スペイン代表)
生年月日:1991年4月11日
市場価格:3500万ユーロ(約42億円)
19/20リーグ戦成績:24試合3得点0アシスト(バイエルン)

 昨年9月にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を置き土産にバイエルン・ミュンヘンからリバプールへ加入となったチアゴ・アルカンタラは、すでにリバプールで主力を担っている。

 リバプール加入1年目の今季序盤は新型コロナウイルス陽性と膝の怪我が重なり12月の最終週までリーグ戦での出場はわずか3試合に終わった。しかし後半戦は出場機会が増え、リバプールでの初ゴールも記録。結局、今季は公式戦30試合に出場1得点を記録した。シーズン後半戦を見れば、リバプールで主力に定着したと言っても過言ではないだろう。

 各年代別のスペイン代表にも選出されたアルカンタラは2014年のブラジルワールドカップを怪我で欠場。2016年に行われた前回のユーロはわずか2試合の出場で出場機会が短かった。今回のユーロにかける想いも強いだろう。

 インサイドハーフやボランチ、アンカーやサイドでもプレーできるアルカンタラはポリバレント性のあるMFだ。シャビやイニエスタの後継者と呼ばれた通り、卓越されたテクニックから繰り出されるパスやドリブルが武器。バルセロナで育った中盤の選手らしく狭いスペースも物ともしない。細かいボールタッチで相手をかわしていき、的確なパスでチャンスを演出することができる。間違いなくリバプールの攻撃の要だ。

17位:ソシエダ中盤の要。スペインが誇る長身レフティー

MF:ミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ / スペイン代表)
生年月日:1996年6月22日
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
19/20リーグ戦成績:36試合5得点1アシスト

 オサスナの下部組織出身であるミケル・メリーノは2014年にトップチームデビュー。2015/16シーズンはスペイン2部で34試合に出場し4得点を記録。ここでの活躍が認められ、2016年にボルシア・ドルトムントへ完全移籍となった。

 しかし、ドイツ1年目の2016/17シーズンは出場機会を十分に与えられず。リーグ戦はわずか8試合の出場に終わった。翌年7月にニューカッスル・ユナイテッドにレンタル移籍となったメリーノは一定の出場試合数に達し、同年10月に完全移籍に移行。17/18シーズンの序盤は順調に出場機会を与えられていたが、後半戦は出場機会が激減。2018年7月にレアル・ソシエダへ移籍となった。

 2015年に行われたU-19欧州選手権でメリーノは、全試合に出場しU-19スペイン代表の優勝に貢献。そしてソシエダで結果を残すと、昨年9月3日のドイツ代表戦でA代表デビューを果たした。

 メリーノは188cmという長身を活かしたフィジカルが武器。それだけでなく、テクニックもありドリブルやパスも得意とする。全体的にみても、全て70以上と優秀な値を示している。貴重なレフティーには今後、スペインを支える存在になってほしい。

16位:無尽蔵のスタミナを誇るレフティー

MF:サウール・ニゲス(アトレティコ・マドリード / スペイン代表)
生年月日:1994年11月21日
市場価格:6000万ユーロ(約72億円)
19/20リーグ戦成績:35試合6得点0アシスト

 サウール・ニゲスは11歳の時にレアル・マドリードの下部組織に入団。しかし、いじめを受けたことを理由に同クラブの下部組織を退団。後にニゲスはそれをバネに「成長した」とコメントしている。マドリーの下部組織を退団した後はアトレティコ・マドリード下部組織に加入となり、2012年3月にトップチームの公式戦デビューを果たした。

 2013年にはレンタル移籍でラージョ・バジェカーノへ武者修行。ここではCBとしてもプレーし、そのポテンシャルの高さを見せつけた。2014/15シーズンはアトレティコへ復帰となり、序盤は出場機会が少なかったサウールだが、後半戦から徐々に出場機会が増えていった。2014年8月に行われたマドリーとのスーペル・コパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)に出場し、アトレティコの勝利に貢献した。

 サウールは2015/16シーズンから主力に定着。17/18シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)はグループリーグ敗退となりUEFAヨーロッパリーグ(EL)に回ったが、アトレティコは見事優勝。サウールは決勝トーナメントの全9試合に出場3得点1アシストを記録し、優勝に貢献。20/21シーズンのラ・リーガでは33試合に出場2得点1アシストを記録。アトレティコの7年ぶりの優勝に貢献した。

 ボランチでプレーする機会の多いサウールはサイドハーフでもプレーすることができる。同選手の特徴としてはパスだろう。正確なパスでビルドアップに参加し、決定的なスルーパスも供給することができる。さらには無尽蔵のスタミナでとにかく走り回り、90分間チームの攻守に貢献することができる。ディエゴ・シメオネ監督のアトレティコには欠かせない存在だ。