リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

15位:ドイツの万能型技巧派MF

——————————

MF:ユリアン・ブラント(ドルトムント / ドイツ代表)
生年月日:1996年5月2日
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
20/21リーグ戦成績:31試合3得点2アシスト

 ユリアン・ブラントはヴォルフスブルクの下部組織でプレーしていたが、2014年1月にレバークーゼンに加入。同年2月のシャルケ戦でプロデビューを果たした。その後徐々に出場機会を掴んでいったが、2014/15シーズンはリーグ戦25試合に出場するも途中出場が多く出場機会が限られていた。

 翌シーズンは後半戦から出場機会を与えられると、2016年5月にドイツA代表デビュー。徐々に頭角を現し始める。2016/17シーズンから主力として活躍すると、レバークーゼンでの活躍が認められ2019年5月にドルトムントへ移籍となった。

 ドルトムントでは移籍初年度から主力としてプレー。2019/20シーズンは公式戦42試合7得点13アシストと活躍。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではバルセロナ、インテル、パリ・サンジェルマン(PSG)などのビッグクラブと対戦するという大きな経験をした。

 そんなブラントの特徴は185cmという体格を活かしたフィジカルの強さではなく、どちらかと言うとテクニックだ。意外にも技巧派のMFでドリブルやパスでチームに貢献する。また、ピッチを縦横無尽に駆け回り誰よりも汗をかける選手だ。その為か、ユーティリティー性もあり攻撃的ポジションはどこでもできる。課題は守備と空中戦であるだろう。

14位:抜群のテクニックを誇るレスターの背番号10

MF:ジェームズ・マディソン(レスター・シティ / イングランド代表)
生年月日:1996年11月23日
市場価格:5500万ユーロ(約66億円)
20/21リーグ戦成績:31試合8得点7アシスト

 ジェームズ・マディソンは地元コヴェントリーの下部組織出身。2014年8月にトップチームデビューを果たした。トップチーム昇格1年目は中々結果を残すことができず。2016年2月にはノリッジ・シティへ移籍し、レンタル移籍の形でそのままコヴェントリーに残留。しかし翌シーズンもベンチ外の日々も多く、十分な出場機会を与えられなかった。

 それでも、2017/18シーズンはノリッジで主力として活躍。公式戦49試合に出場15得点11アシストを記録し、そのシーズンのEFLチャンピオンシップ(英2部)年間ベストイレブンに選出された。ノリッジでの活躍が認められたマディソンは、2018年6月にレスター・シティへ移籍となった。

 プレミアリーグ初挑戦だったマディソンだが、開幕戦のマンチェスター・ユナイテッド戦でいきなりスタメン出場。すぐに主力に定着し、リーグ戦36試合出場7得点7アシストを記録。そして2019年11月のユーロ2020予選モンテネグロ戦でイングランドA代表デビュー。ただ、それ以降A代表での出場がなく、今後のチャンスを狙っているはずだ。

 レスターで背番号10を背負うマディソンの最大の特徴はパスだ。正確無比なパスでチャンスを演出。また、FKのキッカー任されることもあり、デイビッド・ベッカム並みの精度の高いキックを繰り出す。さらに、卓越されたテクニックを武器に驚異のボールキープ力を見せる。シュートセンス抜群で、アシストとゴールでチームに貢献できる中心選手だ。今後は代表の中心としてプレーできるかどうかに注目だ。

13位:ガラスの天才

MF:マルコ・ロイス(ドルトムント / ドイツ代表)
生年月日:1989年5月31日
市場価格:1300万ユーロ(約15.6億円)
20/21リーグ戦成績:32試合8得点8アシスト

 マルコ・ロイスはボルシア・ドルトムントの下部組織からロート・ヴァイス・アーレンの下部組織へ加入。その後2006年にトップチーム昇格。同クラブでの活躍が認められたロイスは2009年5月にボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)に移籍となった。

 ロイスはボルシアMG加入初年度から活躍。1年目はブンデスリーガで33試合に出場8得点4アシストを記録。そして2011/12シーズンはリーグ戦32試合に出場18得点12アシストを記録。この年はロベルト・レバンドフスキや香川真司などを抑え、ドイツ年間最優秀選手に選出された。

 そして、ロイスは2012年7月にドルトムントへ加入。2016/17シーズンのDFBポカールなどのタイトルを獲得。しかし、十字靭帯断裂など重要な大会前に負傷することも。2014年のブラジルワールドカップに選出されたロイスだが、左足首の靭帯断裂で大会直前に離脱。さらに2016年のユーロも負傷により見送られた。昨季はお大きな怪我はなく1年を通してプレーできたが、休養を理由に今回のユーロを欠場した。怪我が無ければ、大舞台で活躍できた可能性があっただけにその点は残念だ。

 ロイスの特徴は巧みなボールタッチによるドリブルだろう。スピードに乗ったドリブルを止められるDFは多くない。その点、テクニックはもちろん、攻撃力の値は非常に高い。クロスやパス能力が高いロイスだが、シュートも超一流。攻撃面でチームに貢献できる。あとは、守備力がもう少し上がればさらに上の順位にいくことができるだろう。

12位:コロンビアが誇るテクニシャン

MF:ハメス・ロドリゲス(エバートン / コロンビア代表)
生年月日:1991年7月12日
市場価格:2800万ユーロ(約33.6億円)
20/21リーグ戦成績:23試合6得点5アシスト

 ハメス・ロドリゲスの名が轟いたのは2014年のブラジルワールドカップだろう。予選から活躍したハメスは、日本代表戦に途中出場ながらゴールを決める。そして、決勝トーナメント一回戦のウルグアイ代表戦で絶妙な胸トラップから超絶左足ボレーでゴールを記録。これが最も優れたゴールを決めた選手に贈られるプスカシュ賞に選出された。

 ポルトやモナコなどでプレーしたハメスはワールドカップでの活躍が認められ、2014年7月にレアル・マドリードへ移籍となった。マドリーでは背番号10を与えられ、大きな期待を背負った。ラ・リーガ開幕戦にスタメン起用となり主力として活躍。負傷で離脱していた時期もあったが、リーグ戦29試合に出場13得点13アシストの活躍。スペイン1年目でいきなり二桁得点二桁アシストを記録した。

 その後も順調にマドリーでのキャリアを積み重ねたハメスだったが、怪我の影響で徐々に出場機会を失う。そして、2017年にマドリー時代の恩師であるカルロ・アンチェロッティ監督率いるバイエルン・ミュンヘンへ2年間のレンタル移籍。バイエルンでは負傷もありながらも、主力として活躍。しかし同クラブが買い取りオプションを行使することはなかった。その後マドリーへ復帰するが、負傷も多くベンチを温める日々が多かった。昨年9月にはアンチェロッティ監督率いるエバートンへ移籍となった。

 抜群の攻撃力を誇るハメスのテクニックは圧巻。南米選手らしいテクニックと予想外のアイディアで相手を翻弄する。また、テクニックに裏打ちされたドリブルとパスは圧倒的だ。ただ守備やフィジカル、空中戦に難があり、怪我がちなところもマイナスだ。しっかりと1年を通して活躍できれば、順位がもっと上がるのだが…。

ゲームの腕前もプロ級!?トッテナムの大型MF

MF:デレ・アリ(トッテナム / イングランド代表)
生年月日:1996年4月11日
市場価格:3000万ユーロ(約36億円)
20/21リーグ戦成績:15試合0得点1アシスト

 地元のミルトン・キーンズ・ドンズ下部組織出身であるデレ・アリは16歳の時にプロデビュー。その後すぐには出場機会が増えなかったが、2013/14シーズンはEFLリーグ1(英3部)で33試合出場6得点3アシストを記録。トッテナムへ移籍決定となるが、レンタル移籍という形でドンズに残留すると、2014/15シーズンは同リーグ39試合16得点9アシストと活躍し、フットボールリーグの最優秀若手選手に選出された。

 2015/16シーズンからトッテナムに正式に加入となったアリは開幕戦のマンチェスター・ユナイテッド戦でいきなりデビューを果たす。そして、自身プレミアリーグ2戦目となるレスター・シティ戦で途中出場ながら、先制ゴールを決めてプレミア初ゴールを記録した。

 その後も活躍したアリはソン・フンミン、ハリー・ケイン、クリスティアン・エリクセンらとともにトッテナムの攻撃陣を牽引。2018/19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝で精彩を欠いたが、クラブ史上初の準優勝に貢献した。

 アリは188cmと恵まれた体格を持ち、フィジカルとテクニックを武器でボールキープ能力に優れている。長い手足を活かしたドリブルが特徴だ。また、ドリブル突破からのパスも魅力で決定的なパスでチャンスを演出することができる。そんなアリは大のゲーム好きとして知られ、配信サービス『Twitch』では10万人を超えるフォロワーを抱える。ゲームが好きすぎて彼女と破局したという報道も出るほどだ。