リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

20位:ミランで躍動する快速FW

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FW:アンテ・レビッチ(ACミラン / クロアチア代表)
生年月日:1993年9月21日(27歳)
市場価格:3200万ユーロ(約38.4億円)
20/21リーグ戦成績:27試合11得点7アシスト

 アンテ・レビッチは地元RNKスプリトの下部組織出身で2011年にトップチームデビューを果たす。その年は1試合の出場にとどまったが、翌シーズンは公式戦23試合出場5得点1アシストを記録。UEFAヨーロッパリーグ(EL)予選に出場したが、本戦への切符は逃した。

 レビッチは2013年にフィオレンティーナへ移籍。しかし怪我の影響などでリーグ戦4試合の出場にとどまった。その後、ライプツィヒとエラス・ヴェローナへのレンタル移籍を経て、2016年にフランクフルトへレンタル。2018年には完全移籍に移行した。

 フランクフルトでの活躍が認められたレビッチは2019年にACミランへレンタル移籍。2019/20シーズンの序盤戦は出場機会に恵まれなかったが、1月の移籍市場でズラタン・イブラヒモビッチが加入し状況が一変。イブラの加入が転機となり、水を得た魚のように躍動した。ミランで復活を遂げたレビッチは今季セリエAで27試合に出場11得点7アシストを記録。ミランのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献した。

 レビッチの特徴はスピードだ。自慢の快足を武器にサイドを駆け上がる。またテクニックも備わっており、左サイドからゴールを量産することができる。カットインからの右足シュートは強烈だ。ただ、45とやや低い守備が足を引っ張った。

19位:アヤックスのアシストマシーン

FW:ドゥシャン・タディッチ(アヤックス / セルビア代表)
生年月日:1988年11月20日(32歳)

市場価格:1800万ユーロ(約21.6億円)
20/21リーグ戦成績:34試合14得点18アシスト

 ドゥシャン・タディッチはセルビアのFKヴォイヴォディナ・ノヴィサド下部組織出身で2006年にトップチーム昇格を果たした。2009/10シーズンでリーグ戦27試合10得点9アシストを記録すると、2010年にフローニンゲンへ移籍となった。

 オランダ挑戦1年目のタディッチはリーグ戦34試合に出場18アシストを記録し、2010/11シーズンのエールディビジでアシスト王に輝いた。2012年には同じオランダのトゥウエンテに移籍すると、12/13シーズンは公式戦51試合16得点22アシストを記録。いきなり中心選手として活躍した。

 その後トゥウエンテでの活躍が認められ、2014年にサウサンプトンに移籍。移籍初年度から主力としてプレーし、2018年にアヤックスへ加入となった。2018/19シーズンのタディッチは圧巻だった。リーグ戦では28得点13アシストを記録。得点王とアシスト王のダブル受賞でアヤックスの国内2冠、さらにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4入りに貢献した。

 ウィングを担うタディッチだが、スピードは66とやや低い。しかし、アシストを量産することからもわかるように抜群のテクニックを持つ。パス、ドリブルの能力を中心に攻撃的な値が非常に高い。テクニックを活かしたパスを武器にアシストマシーンが今後も躍動する。

18位:中国から出戻り!ラ・リーガ制覇に貢献したウィンガー

FW:ヤニック・カラスコ(アトレティコ・マドリード / ベルギー代表)
生年月日:1993年9月4日(27歳)

市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
20/21リーグ戦成績:30試合6得点10アシスト

 ヤニック・カラスコは2009年にベルギーのヘンク下部組織に加入。翌年にフランスのモナコ下部組織へ移籍となった。そして、2012年7月30日にリーグドゥ(フランス2部)開幕戦でプロデビュー。そのシーズンはリーグ戦27試合6得点6アシストを記録し、モナコのリーグアン昇格に貢献した。

 2014/15シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では10試合に出場。2月25日に行われたラウンド16第1節アーセナル戦でゴールを記録し、ベスト8入りに貢献した。リーグ戦では36試合に出場6得点10アシストを記録している。

 モナコでの活躍が認められたカラスコは2015年7月にアトレティコ・マドリードへ移籍。移籍初年度は怪我の影響もあり、ベンチスタートの日々もあった。それでもレアル・マドリードとのCL決勝でゴールを記録するなど活躍。その後、2018年2月に中国の大連一方(大連人職業)へ移籍となる。だが、チーム内の問題もあり昨年1月にアトレティコへ復帰。今季は30試合6得点10アシストを記録し、アトレティコの優勝に貢献した。

 カラスコの特徴といえばスピードだ。テクニックを兼ね備えたスピードに乗ったドリブルを止められる選手は多くない。左サイドからのカットインはカラスコの武器だ。攻撃力のあるカラスコだが、守備力は47と50を下回っている。守備力が上がると、順位ももっと上がるだろう。

17位:アストン・ビラの王様

FW:ジャック・グリーリッシュ(アストン・ビラ / イングランド代表)
生年月日:1995年9月10日(25歳)
市場価格:6500万ユーロ(約78億円)
20/21リーグ戦成績:26試合6得点12アシスト

 アストン・ビラの下部組織出身であるジャック・グリーリッシュは16歳の時の2011年にトップチーム昇格を果たした。その後、すぐにはトップチーム定着とはならなかった同選手は2013年にノッツ・カウンティにレンタル移籍。EFLリーグ1(英3部)で37試合5得点7アシストを記録した。

 翌シーズンからアストン・ビラに復帰したグリーリッシュはプレミアリーグ開幕戦のストーク・シティ戦に途中出場。その後は出場機会が限られていたが、ティム・シャーウッド監督がシーズン途中に就任してから徐々に出場機会を増やすことに。そのシーズンは準決勝リバプール戦でアシストを記録するなどFAカップ決勝進出とチームのプレミア残留に貢献した。

 アストン・ビラの将来を期待されていたグリーリッシュだったが、2015/16シーズンにナイトクラブでの夜遊びが報道されリザーブチームに降格。さらに、翌シーズンもホテルで騒ぎを起こし再びリザーブチームに降格となった。それでも、2部降格などを経験したグリーリッシュは元イングランド代DFジョン・テリーのアストン・ビラ加入によりメンタル面が大きく成長。今では背番号10を背負い主将としてチームを牽引している。

 グリーリッシュの特徴といえばテクニックだ。抜群のテクニックでから繰り出されるドリブル、パスはまさに魔法のようだ。ボールキープ力も抜群で中々ボールを奪われない。パスやドリブル、さらにはゴールでチームを引っ張るまさにアストン・ビラの王様のような選手である。

16位:ジダン監督が認めた才能

FW:マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード / スペイン代表)
生年月日:1996年1月21日(25歳)
市場価格:3500万ユーロ(約42億円)
20/21リーグ戦成績:35試合5得点2アシスト

 マルコ・アセンシオは地元マジョルカの下部組織出身。17歳の時の2013年10月にセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)のウエルバ戦でトップチームデビューを果たす。すると、徐々に出場機会を掴み20試合1得点1アシストを記録した。

 その後アセンシオは2014年12月にレアル・マドリードへ移籍となるが、2014/15シーズンはレンタル移籍の形でマジョルカに残留となった。そのシーズンはセグンダ・ディビシオンで36試合6得点8アシストと主力として活躍した。マジョルカでの活躍が認められたアセンシオは2015/16シーズンのプレシーズンマッチでマドリーのトップチームに帯同。トッテナム戦でマドリーデビューを果たしている。

 だが、マドリートップチームでのプレーは叶わず、そのシーズンはエスパニョールにレンタル移籍。ラ・リーガで34試合4得点13アシストを記録した。翌シーズンにマドリーへ復帰を果たすと、プレシーズンで活躍を見せる。その後、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝などに貢献したアセンシオだったが、2019年7月に行われたアーセナルとのプレシーズンマッチで左膝前十字靭帯断裂および外側半月板の損傷の大怪我で長期離脱を強いられることに。懸命なリハビリに耐えたアセンシオは昨年6月に復帰。昨季のリーグ優勝を経験した。

 アセンシオの特徴はドリブル。抜群のテクニックを活かし、緩急をつけたドリブルは持ち味だ。左右ウィングのみならず、トップ下としてもプレーできるアセンシオは決定的なパスも出せる。さらに、シュートセンスもあることから、攻撃面においては非常に万能な選手だ。U-24スペイン代表にオーバーエイジ(OA:25歳以上)として選出されているアセンシオの東京五輪でのプレーが楽しみだ。