フランスサッカー連盟(FFF)は2日、今月開幕を迎える東京五輪に臨むU-24フランス代表のメンバー21人を発表。その中にオーバーエイジ(OA)として選出されたアンドレ=ピエール・ジニャックが、所属クラブで芸術的なゴールを叩き込んだ。

 1985年生まれのジニャックはロリアンでプロデビュー。その後ポーFCやトゥールーズにも在籍して着実に力をつけ、2010年に名門マルセイユへの移籍を掴み取っている。同クラブでは最初から順調だったわけではないが、シーズンを重ねるごとに凄みを増していき、2014/15シーズンにはリーグ・アン38試合の出場で21得点をマーク。大きな称賛を得た。

 その後、活躍の場をメキシコのティグレスUNALに移したのは少々意外だったが、ジニャックは異国の地でも大爆発。移籍初年度でMVPと得点王を獲得し、その後もエースとしてゴールネットを揺らし続けている。昨年にはFIFAクラブワールドカップとCONCACAFチャンピオンズリーグで得点王に輝いた。ティグレスではここまで公式戦149得点を記録しているが、これは歴代最多の数字である。

 そんなジニャックは良い意味でクラシカルなフォワードだ。186cmという長身を活かしたパワフルなプレーを得意としており、ボールを持てば迷わずシュートを放ってくる。事実、フランス代表のレジェンドであるティエリ・アンリはかつて「彼は必要があればボールを持つ度にゴールを狙う、古い時代のストライカー想起させる」とジニャックを評価していた。

 現在35歳とベテランの域に達したジニャックだが、シュート精度の高さとゴールへの意欲はまったく錆びついていない。現地3日には所属するティグレスが公式ツイッターにトレーニング風景を投稿していたが、ここでフランスのベテランはサイドからのクロスをジャンピングボレーで叩き込んでいる。その姿は、とても35歳とは思えぬものがあった。

 そのジニャック擁するU-24フランス代表とU-24日本代表はグループリーグで激突する。まだまだFWとしての怖さを失わない35歳のベテランを、吉田麻也を筆頭とした守備陣がどこまで封じられるかが、勝利へのカギとなるだろう。