GK

ユーロ2020(欧州選手権)準決勝、イタリア代表対スペイン代表が現地時間6日に行われる。クロアチア代表を延長戦、スイス代表をPK戦で下したスペイン代表は、大一番でどのような選手を起用するのか。ルイス・エンリケ監督が送り出すであろう先発11人を紹介する。
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ウナイ・シモン(背番号23)
生年月日:1997年6月11日(24歳)
所属クラブ:アスレティック・ビルバオ
20/21リーグ戦成績:37試合出場/40失点
今大会成績:5試合出場/5失点

 ウナイ・シモンは昨年11月にスペイン代表の正GKに抜擢された。デ・ヘアとケパが所属クラブでのパフォーマンスに苦しむ中、ビルバオの頼れる守護神へと成長したシモンの成長は朗報だった。至近距離からのシュートストップが抜群にうまく、今季のラ・リーガでもPKストップを記録している。純粋な経験値で見ると他の強豪国の正GKに比べて劣るが、ポテンシャルは十分。ラウンド16のクロアチア代表戦では自身のトラップミスから失点してしまったが、続くスイス代表戦で汚名返上。PK戦で2本のセーブを記録して準決勝進出の立役者となった。

DF

セサル・アスピリクエタ(背番号2)
生年月日:1989年8月28日(31歳)
所属クラブ:チェルシー(イングランド)
20/21リーグ戦成績:26試合出場/1得点2アシスト
今大会成績:3試合出場/1得点0アシスト

 セサル・アスピリクエタの選出はサプライズだった。ダニ・カルバハルが負傷、35歳のヘスス・ナバスも昨年10月を最後に代表から遠ざかっていた。アスピリクエタ自身は2018年以来の選出となるが、チェルシーを欧州制覇に導くなど、クラブでは傑出したパフォーマンスを見せている。今大会のチームは2戦連続引き分けスタートだったが、アスピリクエタが先発した第3戦以降はPK戦の勝利を含めて3連勝。経験豊富なベテランがスペイン代表も欧州の頂点へと導く。

アイメリク・ラポルテ(背番号24)
生年月日:1994年5月27日(27歳)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
20/21リーグ戦成績:16試合出場/0得点0アシスト
今大会成績:5試合出場/1得点0アシスト

 フランス代表に召集されたことのあるアイメリク・ラポルテは、スペイン代表にサプライズ召集された。3シーズン目となった今季のマンチェスター・シティでは3番手センターバックの立ち位置だったが、正確なフィードや対人守備能力の高さは折り紙付き。今大会ではここまで5試合すべてに先発しており、指揮官からの信頼は揺るがないだろう。

パウ・トーレス(背番号4)
生年月日:1997年1月16日(24歳)
所属クラブ:ビジャレアル
20/21リーグ戦成績:33試合出場/2得点2アシスト
今大会成績:5試合出場/0得点2アシスト

 セルヒオ・ラモスが不在の今大会で、パウ・トーレスにかかる期待は大きい。191cmという長身を活かした空中戦で強さを発揮し、スピードと読みを活かして広いスペースをカバーする。クロアチア代表戦では自陣でのFKからゴールをアシストしている。攻撃的なスタイルを標榜するイタリア代表をおさえるには、この男の活躍が不可欠だ。

ジョルディ・アルバ(背番号18)
生年月日:1989年3月21日(32歳)
所属クラブ:バルセロナ
20/21リーグ戦成績:35試合出場/3得点7アシスト
今大会成績:5試合出場/1得点1アシスト

 巧みなランニングと正確なボールテクニックで左サイドからチャンスを生み出す攻撃的サイドバックだ。エンリケ監督が指揮を執るスペイン代表から遠ざかる時期もあったが3月に復帰してメンバー入りの資格を勝ち取った。ここまで4試合に先発で起用されている今大会でも持ち前の攻撃性能は健在だ。

MF

セルヒオ・ブスケッツ(背番号5)
生年月日:1988年7月16日(32歳)
所属クラブ:バルセロナ
20/21リーグ戦成績:36試合出場/0得点5アシスト
今大会成績:3試合出場/0得点0アシスト

 セルヒオ・ブスケッツは世界で最も優れたアンカーの1人だ。攻守にかかわらず適切なポジションを取り、正確なキックとボール奪取能力で主導権を握る。バルセロナで公式戦通算630試合、スペイン代表でも123試合に出場。大会直前に新型コロナウイルスの陽性反応が出てしまったが、第3戦で先発に復帰。以降は不動のアンカー、そしてキャプテンとしてチームを統率している。

コケ(背番号8)
生年月日:1992年1月8日(29歳)
所属クラブ:アトレティコ・マドリード
20/21リーグ戦成績:37試合出場/1得点2アシスト
今大会:5試合出場/0得点1アシスト

 中盤ならどこでもプレーできる器用さとインテリジェンスを持ち、今季のアトレティコ・マドリードではアンカーでもプレーしたコケ。足下の技術は高く、90分走り続けられる走力はスペイン代表でも屈指のものがある。今大会では初戦からすべての試合で先発し、持ち前のタフさを発揮している。

ペドリ(背番号26)
生年月日:2002年11月25日(18歳)
所属クラブ:バルセロナ
20/21リーグ戦成績:37試合出場/3得点3アシスト
今大会成績:5試合出場/0得点0アシスト

 ラス・パルマスからバルセロナに加入した今季、ペドリはロナルド・クーマン監督に抜擢されて主力に定着。シーズン終盤はやや疲れを見せたが、公式戦52試合出場という立派な成績を残した。狭いエリアでもボールを受けられるテクニックと、優れた状況判断力が特徴。今大会では全試合に先発し、決勝トーナメントでは大会史上最年少先発記録を更新。18歳ながらスペイン代表の核となっている。

FW

ジェラール・モレノ(背番号9)
生年月日:1992年4月7日(29歳)
所属クラブ:ビジャレアル
20/21リーグ戦成績:33試合出場/23得点7アシスト
今大会成績:4試合出場/0得点2アシスト

 フィニッシュの精度に優れるジェラール・モレノは前線でも起点になれるセカンドストライカー。ビジャレアルでは絶対的なエースとして活躍し、今季は公式戦30得点をマークしてUEFAヨーロッパリーグ制覇の快挙を成し遂げた。スペイン代表では19年10月にデビュー。モラタとの共存は今大会のテーマとなっているが、チームに勝利をもたらす活躍が待たれる。

アルバロ・モラタ(背番号7)
生年月日:1992年10月23日(28歳)
所属クラブ:ユベントス(イタリア)
20/21リーグ戦成績:32試合出場/11得点10アシスト
今大会成績:5試合出場/2得点0アシスト

 スペイン代表で古典的な9番として選出されたのは、アルバロ・モラタただ1人。クラブでは結果が残せない時期もあったが、昨季はアトレティコ・マドリード、今季はユベントスで2ケタ得点をマーク。今季のUEFAチャンピオンズリーグではグループステージ6試合で6ゴールと気を吐いた。スペイン代表から遠ざかることもあったが、昨年11月以降は主力としてプレーしている。今大会では批判を浴びることも多いが、結果で自身の価値を示すことができるか。

ダニ・オルモ(背番号19)
生年月日:1998年5月7日(23歳)
所属クラブ:RBライプツィヒ(ドイツ)
20/21リーグ戦成績:32試合出場/5得点10アシスト
今大会成績:4試合出場/0得点2アシスト

 異色のキャリアを歩むダニ・オルモがスペイン代表に選ばれた。バルセロナの下部組織出身だが、16歳のときにクロアチアへ渡る。ディナモ・ザグレブではクロアチアの年間最優秀選手賞を受賞。昨冬にRBライプツィヒに移籍し、ブンデスリーガでも輝きを放っている。今大会でもゴールはまだないが、チャンスメイクの部分ではらしさを発揮し、2アシストを記録している。