GK

ユーロ2020(欧州選手権)準決勝、イングランド代表対デンマーク代表が現地時間7日に行われる。中心的存在だったクリスティアン・エリクセンをアクシデントで欠く中、デンマーク代表は決勝トーナメントでウェールズ代表、チェコ代表を撃破している。優勝した1992年大会以来、7大会ぶりとなる決勝進出に向け、カスパー・ヒュルマンド監督が送り出すであろう先発11人を紹介する。
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カスパー・シュマイケル(背番号1)
生年月日:1986年11月5日(34歳)
所属クラブ:レスター(イングランド)
20/21リーグ戦成績:38試合出場/50失点
今大会成績:5試合出場/5失点

 背番号1をつけるこの男の活躍なくして、デンマーク代表の躍進はなかっただろう。カスパー・シュマイケルはここまですべての試合でゴールマウスを守り、チームを最後尾から支えている。好セーブを披露した準々決勝では「1失点こそあったが、我々にはカスパーという素晴らしいGKがいた」と指揮官も称賛している。優勝した1992年大会の正GKは父であるピーター・シュマイケル。偉大な父に並ぶことができるか。

DF

アンドレアス・クリステンセン(背番号6)
生年月日:1996年4月10日(25歳)
所属クラブ:チェルシー(イングランド)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/0得点0アシスト
今大会成績:5試合出場/1得点0アシスト

 アンドレアス・クリステンセンは、ここまで3バックの右と右サイドバックという2つのポジションで、カスパー・ヒュルマンド監督の起用に応えている。チェルシーでは公式戦通算127試合でゴールがまだないが、今大会では重要な局面でのゴールがデンマーク代表の躍進へとつながった。グループステージ連敗で窮地に立たされた第3戦、2-1とリードの場面でペナルティエリア外から弾丸シュートを突き刺した。チェルシーで欧州制覇を経験したクリステンセンは、デンマーク代表を救う活躍を見せている。

シモン・ケアー(背番号4)
生年月日:1989年3月26日(32歳)
所属クラブ:ACミラン(イタリア)
20/21リーグ戦成績:28試合出場/0得点2アシスト
今大会成績:5試合出場/0得点0アシスト

 ショッキングな出来事が起きても、シモン・ケアーは自身がすべきことを見失わなかった。初戦の前半にクリスティアン・エリクセンがピッチに倒れ込むと、駆け寄ったケアーは応急処置を施した。その後もエリクセンの妻に声をかけ、処置の様子を隠した。的確で迅速な対応はディフェンス面でも同じ。ACミランの中心として活躍するDFリーダーは、粒ぞろいのアタッカーを揃えるイングランド代表と対峙する。

ヤニク・ヴェスターゴーア(背番号3)
生年月日:1992年8月3日(28歳)
所属クラブ:サウサンプトン(イングランド)
20/21リーグ戦成績:30試合出場/3得点0アシスト
今大会成績:5試合出場/0得点0アシスト

 身長2m近い巨人がイングランド代表の前に立ちはだかる。空中戦の競り合いはもちろん、リーチを活かしたボール奪取が武器で、精度の高いフィードも魅力だ。グループステージ第3戦ではファウルを犯してロシア代表にPKを与えてしまったが、4得点を挙げたチームに助けられた。ブカヨ・サカらテクニカルなアタッカーと対峙する場面が多くなると予想される中で、ヴェスターゴーアの対応が試合のカギを握るだろう。

MF

イェンス・ストリガー・ラーセン(背番号17)
生年月日:1991年2月21日(30歳)
所属クラブ:ウディネーゼ(イタリア)
20/21リーグ戦成績:33試合出場/2得点1アシスト
今大会成績:5試合出場/0得点1アシスト

 今大会のグループステージではベンチスタートが続いたが、決勝トーナメントに入ってから2試合連続で先発起用されている。積極果敢な攻め上がりが魅力のウイングバックで、タフにサイドを上下動し続ける。チェコ代表との準々決勝では開始5分に得たコーナーキックを蹴り、トーマス・ディレイニーのヘディング弾をアシスト。準決勝ではラヒーム・スターリングやルーク・ショーとのマッチアップが予想されるだけに、ディフェンス面での貢献も重要になる。

ピエール=エミール・ホイビュルク(背番号23)
生年月日:1995年8月5日(25歳)
所属クラブ:トッテナム(イングランド)
20/21リーグ戦成績:38試合出場/2得点4アシスト
今大会成績:5試合出場/0得点3アシスト

 昨夏移籍したトッテナムで不動の存在となったピエール=エミール・ホイビュルクは、デンマーク代表でも圧倒的な存在感を示している。中盤の底でピンチの芽を摘み、攻撃の組み立てにおいては中心的な存在となっている。連敗で窮地に立たされた第3戦では先制点とダメ押しの4点目をアシストするなど、クリスティアン・エリクセンの穴を埋めている。

トーマス・ディレイニー(背番号8)
生年月日:1991年9月3日(29歳)
所属クラブ:ドルトムント(ドイツ)
20/21リーグ戦成績:20試合出場/1得点1アシスト
今大会成績:5試合出場/1得点0アシスト

 ドルトムントでは控えに回ることが多いトーマス・ディレイニーだが、デンマーク代表では中盤の要となっている。ファウル覚悟の激しい対人守備で相手の攻撃を封じるプレーが魅力。豊富な運動量で上下動し、クロスボールにも飛び込んでいく積極性も見せており、チェコ代表戦ではコーナーキックからゴールを奪っている。ディレイニーが見せる獅子奮迅の活躍が、デンマーク代表を勝利に導く。

ヨアキム・メーレ(背番号5)
生年月日:1997年5月20日(24歳)
所属クラブ:アタランタ(イタリア)
20/21リーグ戦成績:20試合出場/0得点2アシスト
今大会成績:5試合出場/2得点1アシスト

 半年前まではベルギーのヘンクに所属し、伊東純也と右サイドでコンビを組んでいたヨアキム・メーレ。90分間アップダウンを繰り返す運動量が武器で、今大会の2得点はいずれも試合終盤に決めたものである。チェコ代表戦で記録したアシストは、右足のアウトサイドで器用に蹴ったクロスだった。左サイドを担う右利きのメーレから繰り出される攻撃が、イングランド代表のゴールを脅かす。

FW

ミッケル・ダムスゴーア(背番号14)
生年月日:2000年7月3日(21歳)
所属クラブ:サンプドリア(イタリア)
20/21リーグ戦成績:35試合出場/2得点4アシスト
今大会成績:4試合出場/1得点1アシスト

 ミッケル・ダムスゴーアは昨年11月のデビュー戦でアシストを記録すると、3月には1試合で2得点2アシストを記録してメンバーに滑り込んだ。今大会の初戦は出場がなかったが、以降は4試合連続で先発。ロシア代表戦でゴールを決め、ウェールズ代表戦ではアシストを記録するなど、センセーショナルな活躍を見せている。21歳のダムスゴーアが、「最もお手本にしようとしている選手のひとり」と評するエリクセンの穴を埋めている。

カスパー・ドルベリ(背番号12)
生年月日:1997年10月6日(23歳)
所属クラブ:ニース(フランス)
20/21リーグ戦成績:25試合出場/6得点2アシスト
今大会成績:3試合出場/3得点0アシスト

 新たなエースの活躍が、デンマーク代表の躍進につながっている。23歳のカスパー・ドルベリはアヤックス出身の有望株で、19歳のときにデンマーク代表デビューを果たしている。ラウンド16で今大会初めて先発起用されると、ウェールズ代表から2得点をマーク。続くチェコ代表戦でもゴールを決めるなど絶好調だ。強烈なシュートやボックス内で強さを出せるドルベリは、イングランド代表戦でハリー・マグワイアやジョン・ストーンズらと激しいマッチアップを繰り広げることになるだろう。

マルティン・ブライスワイト(背番号9)
生年月日:1991年6月5日(30歳)
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
20/21リーグ戦成績:29試合出場/2得点2アシスト
今大会成績:5試合出場/1得点0アシスト

 マルティン・ブライスワイトはバルセロナで思うような出場機会が得られていないが、カスパー・ヒュルマンド監督からの信頼は厚く、ここまですべての試合で90分近くプレーしている。イングランド代表戦は守備に回る時間が長くなることが予想されるだけに、ブライスワイトの献身的なプレーが重要になる。ゴールはここまでウェールズ代表戦の1つのみだが、オフ・ザ・ボールでの味方を助けるプレーにも注目だ。