リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。

20位:ラッパーとしても有名なバルセロナ新加入FW

FW:メンフィス・デパイ(バルセロナ / オランダ代表)
生年月日:1994年2月13日(27歳)
市場価格:4500万ユーロ(約54億円)
20/21リーグ戦成績:37試合20得点12アシスト(リヨン)

 オランダの名門PSV下部組織出身であるメンフィス・デパイは2011年9月に行われたKNVBカップ2回戦でトップチームデビュー。その後トップチームでは中々出場機会を与えられなかったが、2013/14シーズンから主力に定着することに。同シーズンは公式戦43試合に出場14得点10アシストを記録した。

 翌シーズンはデパイにとって飛躍の年となる。同選手はエールディビジ開幕戦で2ゴールを決めると、リーグ戦3試合連続ゴールを記録。その後も順調にゴールを積み重ね、そのシーズンでは30試合に出場22得点を記録し得点王に輝いた。PSVの2008年以来22度目となるオランダリーグ優勝に貢献した。

 PSVでの活躍が認められたデパイは2015年5月に当時ルイ・ファン・ハール監督が率いていたマンチェスター・ユナイテッドへ移籍。同クラブでは数々の名選手が背負ってきた背番号7をつけた。しかし、クリスティアーノ・ロナウドがレアル・マドリードに移籍して以降、7番をつけた選手が活躍できないという負のジンクスが続いていた。それを払拭できなかったデパイはリーグ戦29試合2得点1アシストにとどまった。そして2017年1月にリヨンへ移籍。そこでの活躍が認められ、今年6月にフリーでバルセロナへ移籍することになった。

 サッカー選手としてその実力を発揮しているが、曲をリリースするなどラッパーとしての才能も見せている。左ウィングとしてもプレーできるデパイは技巧派タイプのFWである。176cmと小柄ではあるが、非常にテクニックがあり、パスセンスとシュートセンスが光る。さらにポストプレーもでき、センターフォワードとして必要な能力も兼ね備えている。あとは、守備力が上がれば世界最高峰のCFに近づくことができるだろう。

19位:アーセナルが誇る快速FW

FW:ピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナル / ガボン代表)
生年月日:1989年6月18日(32歳)
市場価格:2500万ユーロ(約30億円)
20/21リーグ戦成績:29試合10得点3アシスト

 ピエール=エメリク・オーバメヤンはフランス、ガボン、イタリア代表でのプレーが可能だったが、現在はガボン代表でプレーしている。ACミランの下部組織出身である同選手は、トップチームで出場することはなかった。

 ミラン在籍時にはディジョン、リール、モナコ、サンテティエンヌとレンタルでチームを転々。2012/13シーズンはサンテティエンヌで公式戦45試合に出場21得点14アシストを記録。リーグ杯決勝のレンヌ戦で決勝ゴールをアシストし、タイトル獲得に貢献した。

 すると、オーバメヤンは2013年7月にドルトムントへ移籍。すぐに主力に定着。2016/17シーズンはリーグ戦32試合に出場31得点を記録し、ブンデスリーガ得点王を獲得した。また、そのシーズンはチームのDFBポカール優勝に貢献している。そして、2018年1月に当時のクラブ史上最高額でアーセナルへ移籍となった。

 オーバメヤンの特徴はやはり爆発的なスピードだ。テクニックもありスピードを活かしたドリブルは非常に脅威となる。ひとたびDFラインの裏へ飛び出せば、相手DFは置き去りに。抜群の決定力でゴールを奪うことができる。全体的にみると守備がやや低い値となっているが、攻撃面に関しては問題なし。今ではアフリカを代表するFWに成長。ミランは下部組織で育った才能を見抜くことができなかった。

18位:CL優勝を経験したチェルシーFW

FW:ティモ・ヴェルナー(チェルシー / ドイツ代表)
生年月日:1996年3月6日(25歳)
市場価格:6500万ユーロ(約78億円)
20/21リーグ戦成績:35試合6得点12アシスト

 地元シュトゥットガルトの下部組織出身であるティモ・ヴェルナーは2013年にトップチーム昇格。17歳の時にプロデビューを果たし、クラブ史上最年少出場記録を更新した。

 ヴェルナーはトップチーム昇格初年度から主力としてプレー。2013/14シーズンは途中ベンチスタートの日々があったものの、コンスタントに出場を重ねリーグ戦30試合に出場4得点5アシストを記録した。2015/16シーズンでシュトゥットガルトはリーグ戦17位に入り、ブンデスリーガ2部に降格。ヴェルナーは2016年6月に1部昇格を果たしたライプツィヒに移籍となった。

 ライプツィヒに移籍すると、ヴェルナーの才能が開花。2016/17シーズンはリーグ戦31試合に出場21得点7アシストを記録した。その後ライプツィヒで順調に成長したヴェルナーは2019/20シーズンのリーグ戦で34試合に出場28得点8アシストの大活躍。ライプツィヒでの活躍が認められると、チェルシーへ移籍となった。チェルシー移籍初年度はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たすが、公式戦52試合出場12得点15アシストと期待された通りの活躍とはならず、批判が集中した。

 ヴェルナーの特徴は抜群のスピードと決定力。裏へ抜け出せば、相手DFを一瞬で置き去りにする。シュートセンスも抜群でゴールを量産してきた。またCFのみならず、ウィンガーとしてもプレーできサイドからのドリブルは非常に脅威だ。伸び悩むドイツ代表FWが復調すれば、チェルシーは圧倒的な強さを見せることができるが…。

17位:小柄なフランス代表ストライカー

FW:ウィサム・ベン・イェデル(モナコ / フランス代表)
生年月日:1990年8月12日(28歳)
市場価格:3500万ユーロ(約42億円)
20/21リーグ戦成績:37試合20得点8アシスト

 ウィサム・ベン・イェデルはUJAマッカビ・パリ・メトロポールでプロキャリアをスタートさせ、2010年にトゥールーズへ移籍となった。しばらくはトップチームでの出場機会は限られていたが、2012/13シーズンのリーグアン開幕戦に出場すると、そのシーズンはリーグ戦34試合15得点5アシストを記録した。

 トゥールーズで頭角をあらわすと、2016年7月にセビージャへ移籍し、初めてフランス国外での挑戦となった。セビージャではコンスタントに出場機会を重ね、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)などの大舞台を経験。2018年3月にはフランス代表デビューを果たした。

 そして、ベン・イェデルは2019年8月にモナコへ移籍となった。モナコでの1年目はリーグ戦26試合出場18得点7アシストを記録。今季は同37試合20得点8アシストとエースとして活躍した。

 170cmと小柄であるベン・イェデルの特徴は足元の技術に裏打ちされたドリブル。それだけでなく、サイドに流れて受けたりとスペースを作る動きもできたり、ポストプレーで攻撃を活性化させる。また、極端に得点数が落ち込むということもなく、安定感抜群のストライカーと言えるだろう。

16位:マンU7番の呪いを払拭したウルグアイ代表エース

FW:エディンソン・カバーニ(マンチェスター・ユナイテッド / ウルグアイ代表)
生年月日:1987年2月14日(34歳)
市場価格:600万ユーロ(約7.2億円)
20/21リーグ戦成績:26試合10得点3 アシスト

 エディンソン・カバーニはウルグアイのグヌービオ下部組織からトップチームデビュー。当時19歳ながら、主力に定着すると13ゴールを決める活躍となった。すると2007年1月にパレルモへ完全移籍となる。

 途中加入となった2006/07シーズンは7試合に出場2得点2アシストを記録。翌シーズンのカバーニは33試合に出場するも、5得点1アシストと期待通りの活躍とは言い難かった。その後パレルモでの活躍が認められ、2010年に買い取りオプション付きのレンタル移籍となった。

 カバーニはナポリ移籍初年度からいきなり活躍。2010/11シーズンはセリエA35試合に出場26得点5アシストを記録した。得点ランキングでは惜しくも2位となったが、チームのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献した。2013年にパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍し、フランスでも活躍。昨年10月にマンチェスター・ユナイテッドへフリーで加入となった。クリスティアーノ・ロナウドが移籍して以降、ユナイテッドで7番をつけた選手は活躍できないという負のジンクスがあった。しかし、カバーニは背番号7を背負い公式戦39試合に出場17得点6アシストと活躍し、重要な試合でゴールを決めるなど勝負強さも見せていた。

 カバーニのスピードは圧倒的とまではいかないが、フィジカルの強さは抜群。ポストプレーも難なくこなし、空中戦では相手を圧倒する。クロスボールへの対応は素晴らしく、動き出しからフィニッシュまで超一流だ。守備力50もFWとしては高い数値である。この衰えを知らないウルグアイ代表FWはまだまだサッカーファンを魅了してくれることだろう。