東京五輪に臨むU-24日本代表は12日にキリンチャレンジカップ2021でU-24ホンジュラス代表と対戦する。ホンジュラス戦でどのようなメンバーで臨むのか。ホンジュラス戦の予想スタメンとフォーメーションを紹介する。※U-24通算成績は2017年12月以降の東京五輪世代(現U-24日本代表)のもの

GK

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谷晃生(湘南ベルマーレ)

生年月日:2000年11月22日(20歳)

A代表通算成績:出場なし

U-24通算成績:4試合0失点

 ジャンルイジ・ブッフォンに憧れた男が東京五輪に臨む。谷晃生は高校2年時にガンバ大阪U-23でJリーグデビュー。高校生ながらJリーグの舞台を経験した谷は昨年に湘南ベルマーレに期限付き移籍し、J1の舞台で正GKとして活躍している。

 190cmの長身を活かしたダイナミックなセーブと、ハイボール処理時の守備範囲の広さには特筆すべきものがある。安定感と凄みを増すそのパフォーマンスに期待がかかる。

DF

酒井宏樹(浦和レッズ)

生年月日:1990年4月12日(31歳)※OA

A代表通算成績:65試合1得点

U-24通算成績:2試合0得点

 オーバーエイジ(OA:25歳以上)枠での選出となった酒井宏樹が加わったことで、U-24日本代表のDFラインと右サイドが大きくパワーアップした。A代表組も東京五輪代表に選出されており、そういう意味では連係面での不安も少ないだろう。タイミングの良い攻め上がりと精度の高いクロス、そしてフィジカルの強さは魅力的だ。

 アカデミー時代から所属する柏レイソルではリーグ優勝に貢献し、ドイツのハノーファーで4年、フランスのマルセイユで5年間在籍。日本代表でも長年に渡って右サイドバックに君臨する酒井は、今夏からJリーグに復帰して浦和レッズに加入するという決断をした。金メダル獲得には経験豊富なSBの力が必要となるだろう。

吉田麻也(サンプドリア / イタリア)

生年月日:1988年8月24日(32歳)※OA

A代表通算成績:107試合11得点

U-24通算成績:2試合0得点

 代表通算107試合に出場する吉田麻也の経験がチームにもたらす価値は計り知れない。オーバーエイジとして参加したロンドン五輪ではキャプテンを務め、メダル獲得まであと一歩のところまで迫った。北京五輪にも出場しており、今大会が3大会目の出場になる。

 昨冬からプレーするサンプドリアではセリエA初ゴールも記録。Jリーグ、オランダ、イングランド、イタリアと経験してきた日本のCBが世界の強豪の攻撃をはじき返す。

冨安健洋:(ボローニャ / イタリア)

生年月日:1998年11月5日(22歳)

A代表通算成績:23試合1得点

U-24通算成績:5試合0得点

 A代表とボローニャで欠かせない存在となった冨安健洋は、この世代を牽引するDFの1人。これまではこのチームでプレーする機会が少なかったが、酒井宏樹や吉田麻也らA代表の選手も多く連係面の不安は少ないはずだ。

 的確なカバーリングやボールを運ぶ技術、そして正確なキックなど、現代のDFに求められる能力を高いレベルで備えている。イタリアで好パフォーマンスを見せてきた冨安には移籍の噂もある。去就についても気になるところだが、まずは東京五輪でのメダル獲得だ。

中山雄太(PECズヴォレ / オランダ)

生年月日:1997年2月16日(24歳)

A代表通算成績:5試合0得点

U-24通算成績:17試合4得点

 2017年のFIFA U-20ワールドカップでキャプテンマークを巻いた中山雄太は、この世代でも長く主将を務めてきた。左利きで複数のポジションをこなせる中山は左サイドバック、センターバック、守備的MFなどクラブでも代表でも経験している。

 キャプテンの役職はオーバーエイジで参加する吉田麻也に譲るが、リーダーの1人としてチームを支える。オランダでの経験を糧に東京五輪で活躍できるだろうか。

MF

遠藤航(シュトゥットガルト / ドイツ)

生年月日:1993年2月9日(28歳)※OA

A代表通算成績:28試合2得点

U-24通算成績:2試合1得点

 遠藤航は吉田麻也、酒井宏樹とともにオーバーエイジでの東京五輪メンバー選出となった。20/21シーズンの遠藤はブンデスリーガで警告累積により出場停止となった最終節を除く33試合にほぼフル出場。リーグ1位のデュエル勝利数を記録するなど中盤で大きな存在感を発揮した。リーダーシップも評価されており指揮官からの信頼も厚い。来季のシュトゥットガルトの新主将候補との呼び声も高いという。

 このチームではボランチの一角として中心選手となるだろう。6月に行われた代表戦でも圧倒的な存在感を見せていた。得意のボール奪取能力を武器にU-24日本代表の勝利に貢献することができるはずだ。ブンデスのデュエル王に注目したい。

田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ / ドイツ)

生年月日:1998年9月10日(22歳)

A代表通算成績:2試合0得点

U-24通算成績:12試合2得点

 田中碧は下部組織からプレーしてきた川崎フロンターレを離れ、ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフへ買い取りオプション付きのレンタル移籍となった。A代表のボランチでは遠藤航や守田英正、橋本拳人が海外へ移籍し成長。さらには川辺駿もスイス1部に移籍し、A代表のボランチ争いもさらに激化となることが予想される。田中もこの海外移籍をステップアップとしたいところだ。

 抜群のパスセンスを誇る田中は守備から攻撃のスイッチを入れることができるボランチだ。6月の試合では抜群の安定感で貫禄すらあった。今後のA代表入りに向けても、東京五輪を飛躍の大会にしたい。

久保建英(レアル・マドリード / スペイン)
生年月日:2001年6月4日(20歳)
A代表通算成績:11試合0得点
U-24通算成績:10試合4得点

 久保建英はこのチームの中心選手として東京五輪でプレーすることになるだろう。今季の前半戦はビジャレアルでプレーしたが、シーズン途中にレンタル契約を解除しヘタフェに加入。ヘタフェでも先発を外れることもあったが、第37節レバンテ戦で決勝ゴールを決めてチームのスペイン1部残留に貢献した。ヘタフェでのレンタル期間が終了し、レアル・マドリードに復帰となった。

 また、6月に行われたU-24ガーナ代表戦とジャマイカ代表戦でともにゴールを記録し、調子は上がっているようにも見える。右サイドでプレーすることが予想される堂安律とはA代表でも一緒にやっていたこともあって、コンビネーションは問題ないように思われる。日本の至宝はU-24日本代表を金メダル獲得に導くことができるだろうか。

WG&FW

堂安律(PSV / オランダ)

生年月日:1998年6月16日(23歳)

A代表通算成績:20試合3得点

U-24通算成績:3試合2得点

 A代表常連組の堂安律はこの世代の中心選手だろう。オランダの名門PSVに加入した堂安だが、中々出場機会を得られず。今季はドイツのアルミニア・ビーレフェルトへレンタル移籍となった。全34試合に出場し5得点3アシストを記録し、チームのブンデスリーガ1部残留に大きく貢献した。

 右サイドが主戦場となる堂安だが、トップ下などでもプレーできる。得意のドリブルからのカットインは持ち味で、利き足の左足で強烈なシュートを放つことができる。それだけでなく、抜群のテクニックから繰り出されるパスも武器だ。PSVでは来季レギュラーとしてプレーできるかどうかは不透明。この東京五輪で自らの価値を証明したいところだ。

相馬勇紀(名古屋グランパス)

生年月日:1997年2月25日(24歳)

A代表通算成績:3試合0得点

U-24通算成績:10試合3得点

 層の厚い名古屋グランパスで左サイドの主力に定着しているのが相馬勇紀だ。東京五輪では同じJリーグで活躍する三笘薫とポジションを争うことになる。6月12日に行われたU-24ガーナ代表戦に先発しゴールを記録。続くジャマイカのA代表との一戦では三笘との交代で途中出場を果たした。

 また、相馬はこの世代でも右サイドでのプレー経験もあり、右サイドでのプレーも問題ないように思われる。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)からU-24日本代表に合流し、ホンジュラス戦に臨む。疲労もあるだろうが、試合勘を維持したまま東京五輪に臨むことはプラスになりそうだ。

前田大然(横浜F・マリノス)

生年月日:1997年10月20日(23歳)

A代表通算成績:2試合0得点

U-24通算成績:16試合9得点

 前田大然は2019年7月に松本山雅FCからのレンタル移籍でポルトガル1部のマリティモに加入。そこでリーグ戦23試合に出場したが、得点はわずか3。得点量産とはいかなかったが、海外での経験は大きかったはずだ。その後、日本に戻った前田は所属する横浜F・マリノスで今季リーグ戦19試合に出場し、10得点2アシストを記録。抜群のスピードを武器にゴールという分かりやすい形で結果を残している。

 また前田の特徴はゴールへ向かうスピードだけでなく、前線からプレスをかける時のスプリント。東京五輪でも前田のスピードに苦戦する選手は多いはず。マリノスのスピードスターが今後の飛躍を誓う。

予想フォーメーション

▽GK
谷晃生

▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
冨安健洋
中山雄太

▽MF
遠藤航
田中碧
堂安律
相馬勇紀
久保建英

▽FW
前田大然