東京五輪に臨むU-24日本代表は17日にキリンチャレンジカップ2021でU-24スペイン代表と対戦する。金メダル候補の一角であるスペインと対戦するが、どのようなメンバーで臨むのか。スペイン戦の予想スタメンとフォーメーションを紹介する。※U-24通算成績は2017年12月以降の東京五輪世代(現U-24日本代表)のもの

GK

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大迫敬介(サンフレッチェ広島)
生年月日:1999年7月28日(21歳)
A代表通算成績:2試合4失点
U-24通算成績:8試合12失点

 12日に行われたU-24ホンジュラス代表との試合では谷晃生がゴールマウスを守っていた。金メダル候補と目されるU-24スペイン代表戦では大迫敬介のプレーに期待したい。東京五輪世代のGKで唯一A代表での出場経験があるのが大迫だ。2019年6月のコパ・アメリカ(南米選手権)でA代表デビューを果たし、この世代の正GKを務めてきた。冷静かつ正確にボールをつなぐ足元のテクニックと、セービングに定評があるGKだ。谷とのポジション争いを制するためにも、東京五輪前ラストマッチで結果を残したい。

DF

酒井宏樹(浦和レッズ)
生年月日:1990年4月12日(31歳)※OA
A代表通算成績:65試合1得点
U-24通算成績:3試合0得点

 酒井宏樹はU-24ホンジュラス代表戦でも圧倒的な存在感を発揮し、吉田麻也とともにDF陣を牽引。積極的なオーバラップでチャンスも作った。DFラインと右サイドはいずれもA代表組が占めており、連係面での不安も少ないだろう。タイミングの良い攻め上がりと精度の高いクロス、フィジカルの強さは酒井の強みだ。日本代表でも長年に渡って右サイドバックに君臨する酒井は、今夏からJリーグに復帰して浦和レッズに加入することになった。金メダル候補のU-24スペイン代表相手にどんなプレーをするか注目だ。

吉田麻也(サンプドリア / イタリア)
生年月日:1988年8月24日(32歳)※OA
A代表通算成績:107試合11得点
U-24通算成績:3試合1得点

 吉田麻也はU-24ホンジュラス代表戦で久保建英のFKからダイレクトで合わせて先制ゴールを記録。主将としてチームを引っ張り、攻守に貢献した。代表通算107試合に出場する吉田の経験がチームにもたらす価値は計り知れない。オーバーエイジとして参加したロンドン五輪では主将を務め、メダル獲得まであと一歩のところまで迫った。北京五輪にも出場しており、今大会が3大会目の出場となる。サンプドリアでもCBのレギュラーを獲得。五輪やワールドカップ、オランダ、イングランド、イタリアで経験したことを今大会にぶつけてほしい。

冨安健洋(ボローニャ / イタリア)
生年月日:1998年11月5日(22歳)
A代表通算成績:23試合1得点
U-24通算成績:6試合0得点

 冨安健洋はU-24ホンジュラス代表戦で吉田麻也とともにCBとして先発し、フル出場を果たした。A代表とボローニャで欠かせない存在となった冨安は、この世代を牽引するDFの1人。これまではこのチームでプレーする機会が少なかったが、酒井宏樹や吉田麻也らA代表の選手も多く連係面の不安は少ないはずだ。的確なカバーリングやボールを運ぶ技術、そして正確なキックなど、現代のDFに求められる能力を高いレベルで備えている。トッテナムへの移籍などが噂される冨安だが、U-24スペイン代表戦、そして東京五輪本番での活躍に期待したい。

旗手怜央(川崎フロンターレ)
生年月日:1997年11月21日(23歳)
A代表通算成績:出場なし
U-24通算成績:24試合7得点

 川崎フロンターレの一員としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参加していた旗手怜央は、U-24ホンジュラス戦には出場できず。東京五輪前のラストマッチが、大会前最後の実戦となりそうだ。元々は攻撃的なポジションを得意とする旗手だが、川崎Fでは左サイドバックに適性を見出した。このポジションの本命が不在だったU-24日本代表でも、本大会への切符を掴んでいる。豊富な運動量や正確な技術、中央でもプレーできる器用さなどは旗手の魅力。海外組が多いDF陣の中で国際経験は劣るが、クラブでのパフォーマンスを発揮できればチームを助けることができるだろう。金メダル候補相手にどんなプレーを見せてくれるだろうか。

MF

遠藤航(シュトゥットガルト / ドイツ)
生年月日:1993年2月9日(28歳)※OA
A代表通算成績:28試合2得点
U-24通算成績:3試合1得点

 遠藤航は吉田麻也、酒井宏樹とともにオーバーエイジでの東京五輪メンバー選出となった。U-24
ホンジュラス戦ではフル出場。吉田、酒井とともに若き日本代表を引っ張った。20/21シーズンの遠藤はブンデスリーガで警告累積により出場停止となった最終節を除く33試合にほぼフル出場。リーグ1位のデュエル勝利数を記録するなど中盤で大きな存在感を発揮した。来季のシュトゥットガルトの新主将候補との目されている。得意のボール奪取能力を武器にU-24スペイン代表戦でも実力を発揮してくれるだろう。ブンデスのデュエル王が金メダル候補相手にどれだけできるか注目だ。

板倉滉(マンチェスター・シティ / イングランド)
生年月日:1997年1月27日(24歳)
A代表通算成績:5試合1得点
U-24通算成績:21試合6得点

 板倉滉はU-24ホンジュラス戦は田中碧との交代で途中出場。ボランチとしてプレーした。板倉はこの世代を立ち上げた当初から中心メンバーの1人としてチームを支えてきた。2019年1月にマンチェスター・シティが獲得し、この2年半はオランダのフローニンゲンで経験を積んだ。前線への正確なフィードが得意で、3月のU-24アルゼンチン代表戦でヘディングから2得点を挙げるなど、フィジカル面も武器になる。オーバーエイジで守備陣が強化されたことでベンチスタートとなる機会が多そうだが、センターバックと守備的MFをこなせる点は選手層に厚みをもたらす。田中とのポジション争いを制するためにも、ボランチとしての価値をU-24スペイン戦で証明したい。

久保建英(レアル・マドリード / スペイン)
生年月日:2001年6月4日(20歳)
A代表通算成績:11試合0得点
U-24通算成績:11試合4得点

 久保建英はU-24ホンジュラス戦で先発出場。ゴールこそなかったが、80分までプレーし存在感は抜群だった。まだ20歳と若い久保だが、このチームの中心選手としてプレーしている。今季の前半戦はビジャレアルでプレーしたが、シーズン途中にレンタル契約を解除しヘタフェに加入。ヘタフェでも先発を外れることもあったが、第37節レバンテ戦で決勝ゴールを決めてチームのスペイン1部残留に貢献した。レンタル期間が終了し、レアル・マドリードに復帰した久保だが、来季もレンタル移籍という噂もある。東京五輪は注目が集まる大会。自身の価値を示すには絶好のチャンスである。今回の相手は自身もプレーするスペイン。金メダル候補相手にどんなプレーを見せてくれるのだろうか。

WG&FW

堂安律(PSV / オランダ)
生年月日:1998年6月16日(23歳)
A代表通算成績:20試合3得点
U-24通算成績:4試合4得点

 堂安律はU-24ホンジュラス代表戦で2ゴールを記録。圧巻のパフォーマンスでU-24日本代表の勝利に貢献した。A代表常連組の堂安律はこの世代の中心選手だ。オランダの名門PSVに加入した堂安だが、中々出場機会を得られず。今季はドイツのアルミニア・ビーレフェルトへレンタル移籍となった。すると、全34試合に出場し5得点3アシストを記録。チームのブンデスリーガ1部残留に大きく貢献した。右サイドが主戦場となる堂安だが、トップ下などでもプレーできる。右サイドでは、得意のドリブルからのカットインは持ち味で、左足で強烈なシュートを放つことができる。それだけでなく、抜群のテクニックとアイディアから繰り出されるパスは日本の武器となるはずだ。今度はU-24スペイン代表相手にゴールを決めることができるだろうか。

相馬勇紀(名古屋グランパス)
生年月日:1997年2月25日(24歳)
A代表通算成績:3試合0得点
U-24通算成績:11試合3得点

 相馬勇紀はU-24ホンジュラス代表戦で途中出場すると、堂安律のゴールをアシストし結果を残した。東京五輪では同じJリーグで活躍する三笘薫とポジションを争うことになるが、最近の活躍により確実に評価を上げただろう。相馬はこの世代でも右サイドでのプレー経験もあり、右サイドでのプレーも問題ない。そういった意味では非常に計算できる選手だ。代表合流前のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、全6試合に出場。ゴールこそなかったものの、名古屋グランパスの決勝トーナメント進出に貢献した。U-24スペイン代表戦で結果を残せば、東京五輪の主力となれるだろう。金メダル候補との試合でどんなプレーを見せるのだろうか。

前田大然(横浜F・マリノス)
生年月日:1997年10月20日(23歳)
A代表通算成績:2試合0得点
U-24通算成績:17試合9得点

 脳震盪により別メニューで調整していた前田大然だったが、U-24ホンジュラス代表戦に間に合い63分に途中出場を果たした。怪我で出遅れている上田綺世にU-24スペイン代表戦で無理させるとは考え難いため、前田のスタメン入りは考えられる。同選手は2019年7月に松本山雅FCからのレンタル移籍でポルトガル1部のマリティモに加入。しかしリーグ戦23試合に出場し、得点はわずか3。得点量産とはいかなかったが、海外での経験は大きかったはずだ。抜群のスピードを武器にゴールという分かりやすい形で横浜F・マリノスで結果を残している。また、ゴールへ向かうスピードだけでなく、前線からプレスをかける時のスプリントも脅威。世界で戦っている相手とはいえ、前田のスピードに苦戦する選手は多いはず。同選手のスピードが金メダル候補にどれだけ通用するか注目だ。

予想フォーメーション

▽GK
大迫敬介

▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
冨安健洋
旗手怜央

▽MF
遠藤航
板倉滉
久保建英
堂安律
相馬勇紀

▽FW
前田大然