GK

 日本代表は今月2日から始まった FIFA ワールドカップカタール2022・アジア最終予選の2試合を消化。7大会連続の出場を目指す日本代表は、オマーン代表にホームでまさかの敗戦を期したものの、続く中国代表には勝利。最終予選で初白星をあげた。そこで今回は選手たちのパフォーマンスを試合ごとに振り返り、現時点でのポジションごとの序列を3段階で評価する。

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オマーン戦:権田修一(フル出場)

 ホームでのアジア最終予選グループB第1節のオマーン代表戦に先発出場した。オマーン代表の攻撃に苦戦を強いられ、試合終盤に失点。権田修一にとってあの失点シーンは致し方なし。失点した場面を除けば、終始安定したパフォーマンスで再三のピンチを防いだ。

中国戦:権田修一(フル出場)

 オマーン戦に続き先発出場した権田修一はDFラインと鉄壁を築き、90分間中国代表の攻撃を完封。見せ場はほとんどなく、前後半合わせてシュート3本、枠内シュート0に抑え、アジア最終予選の初勝利に貢献した。

GK査定

 権田修一はオマーン代表戦こそ悔しい結果となったが、中国代表戦では相手の攻撃を完封。この2試合のパフォーマンスを見ても、これまで同様に権田が正守護神を務めることは間違いないだろう。川島永嗣と谷晃生の出場はなかったが、東京五輪で高パフォーマンスを見せた谷が2番手、所属クラブでも今季まだ出場できていない川島が3番手になりそうだ。

A評価:権田修一
B評価:該当なし
C評価:該当なし
川島永嗣、谷晃生(出場機会なし)

DF

オマーン戦:酒井宏樹(フル出場)、植田直通(フル出場)、吉田麻也(フル出場)、長友佑都(フル出場)

 オマーン代表戦には、これまで同様に酒井宏樹、吉田麻也、長友佑都が先発出場。板倉滉の離脱や冨安健洋の合流が遅れたことにより、CBもう一人は植田直通が出場した。しかし、日本代表を研究し、万全の準備をしてきたオマーンの攻撃に苦戦。粘り強く相手の攻撃を凌いでいたが、試合終盤に一瞬の隙をつかれ失点を期した。

中国戦:室屋成(フル出場)、吉田麻也(フル出場)、冨安健洋(フル出場)、長友佑都(88分OUT)、佐々木翔(88分IN)

 中国代表戦では、敗戦を期したオマーン代表戦から2名を変更。酒井宏樹に代わり室屋成、植田直通に代わり冨安健洋が先発出場した。ホームでの敗戦から守備を修正した日本代表は、中国代表の攻撃を完封。90分間通して相手に決定的なチャンスを作らせず、枠内シュートを0に抑えた。守備面は申し分なかったが、イージーミスからボールを奪われる場面は少なくなかったため、ビルドアップや攻撃の面で改善が必要になるだろう。

DF査定

 吉田麻也、冨安健洋の存在感はやはり別格。中国戦では守備だけでなく、効果的な楔のパスなども供給し、攻撃面でもリズムに変化をつけていた。昨季終了後すぐに東京五輪に出場し、休みのなかった酒井宏樹は、疲労からかオマーン代表戦では精彩を欠いた。中国戦で代わった室屋成が申し分ないパフォーマンスを見せたため、右SBの競争力はさらに激しくなりそうだ。これまで不動の左SBと言われた長友佑都は、今はもうかつてのような輝きを見せられていない。新たな左SBとして中山雄太と佐々木翔は、長友からポジションを奪う活躍が必要だろう。

A評価:吉田麻也、冨安健洋
B評価:酒井宏樹、長友佑都、室屋成
C評価:植田直通、佐々木翔
山根視来、昌子源、中山雄太(出場機会なし)

MF

オマーン戦:遠藤航(フル出場)、柴崎岳(フル出場)、伊東純也(63分OUT)、鎌田大地(70分OUT)、原口元気(45分OUT)、堂安律(63分IN)、久保建英(70分IN)

 前半は中央を固め、自陣深くまで引いて守備をしてきたオマーン代表を崩すことが出来す、決定的なチャンスを作れたのは1回のみ。後半には途中出場した久保建英と堂安律を起点に右サイドから攻撃を試みるも、相手の牙城を崩すことは出来なかった。守備面では遠藤と柴崎の間を上手く使われたりと、終始かみ合っていない印象を受けた。

中国戦:遠藤航(フル出場)、柴崎岳(フル出場)、伊東純也(76分OUT)、久保建英(フル出場)、原口元気(50分IN)、鎌田大地(76分OUT)

 オマーン代表同様に自陣深くまで引いて守ってきた中国代表戦は、久保建英を起点に中央とサイドの両方で再三に渡りチャンスを作った。ペナルティーエリア手前からパスのリズムを上げた連係でDFラインを崩しにかかる攻撃をしていたが、前半40分にこの日初めてのカウンターから先制点を奪取。伊東純也のスピードを活かした突破から先制点を演出した。

MF査定

 終始違いを見せつけた久保建英と遠藤航の存在感はやはり別格。味方との連係からでも、個の力でも突破できる久保の存在は、日本代表の攻撃に多くのパターンをもたらす。この2戦で何もできなかった鎌田大地は久保の次ぐ2番手になるだろう。また、この2戦に先発出場した伊東純也は不動。柴崎岳や原口元気は、パフォーマンス次第でベンチやメンバー外となる可能性もあるだろう。

A評価:遠藤航、伊東純也、久保建英
B評価:柴崎岳、鎌田大地
C評価:原口元気、堂安律
南野拓実、守田英正(出場機会なし)

FW

オマーン戦:大迫勇也(フル出場)、古橋亨梧(45分IN)

 大迫勇也は最前線で体を張り奮闘するも、オマーン代表の鉄壁からゴールを奪うことが出来なった。左サイドで後半から途中出場した古橋亨梧は、縦への突破や大迫との連係など様々な形から突破を試みたが、なかなかシュートまでいくことが出来なかった。大迫がミドルレンジからコントロールシュートを狙った惜しい場面もあったが、決定的な仕事は出来ず無得点に終わった。

中国戦:大迫勇也(フル出場)、古橋亨梧(50分OUT)

 オマーン代表戦同様に最前線で体を張った大迫勇也は、シュートは多くなかったが前半40分に伊東純也のクロスに合わせ、先制点決めた。試合終盤には疲れからボールロストが目立ったが、90分間体を張って攻撃を牽引し続けた。この日先発出場した古橋亨梧は、50分に怪我により無念の交代となったが、前半から果敢にシュートを放ちゴールに迫った。

FW査定

 1トップとして最前線で体を張る大迫勇也は不動。安定したポストプレーで攻撃の起点となり、重要な試合で得点を決める絶対的エースになりつつある。古橋亨梧も1トップでプレーできるが、この2試合を見る限り日本代表では左サイドが主戦場となるだろう。2試合ともフル出場とはならなかったが、左サイドは個の力で違いを見せ、ゴールに迫った古橋がファーストチョイスとなりそうだ。

A評価:大迫勇也
B評価:古橋亨梧
C評価:該当なし
オナイウ阿道(出場機会なし)