イタリア・セリエAでは2021年夏の移籍市場が閉幕した。シモーネ・インザーギ監督率いるインテルはリーグ連覇、そしてチャンピオンズリーグ(CL)での上位進出を目指すべく新たに5人の選手を加えている。では、2021/22シーズンの基本スタメンはどうなるのだろうか。

 フォーメーションは3-5-2がベースとなるだろう。

 GKは在籍10年目を迎えたベテランのサミール・ハンダノビッチが今季もファーストチョイスとなる。その彼をバックアップとして支えるのがルーマニア代表ヨヌツ・ラドゥとクロトーネから加入したアレックス・コルダズだ。

 3バックはアントニオ・コンテ監督に率いられた昨季から変わらず、ミラン・シュクリニアル、ステファン・デ・フライ、アレッサンドロ・バストーニの3人が基本的にスタメンを張る。ただ、本職CBの控えはアンドレア・ラノッキアのみとなっている。ここは不安要素の一つと見ていいだろう。

 アシュラフ・ハキミの抜けた右ウイングバックはPSVからやって来たデンゼル・ドゥムフリースが務める。ユーロ(欧州選手権)でも活躍した同選手のパフォーマンスには期待だ。そして左ウイングバックは、昨季コンテ監督の元、このポジションで信頼を掴んだイバン・ペリシッチが引き続きファーストチョイスとなるだろう。

 アンカーは派手さこそないものの攻守において気の利くプレーを連発するマルセロ・ブロゾビッチが不動。インサイドハーフは成長著しいニコロ・バレッラ、そしてライバルのミランからフリーでやって来たハカン・チャルハノールが務めることになりそうだ。また、アルトゥーロ・ビダル、マティアス・ベシーノ、ステファノ・センシ、ロベルト・ガリアルディーニらが控えるなど、このポジションは層が十分である。

 ロメル・ルカクの抜けた穴はローマで長年エースの座を担ったエディン・ジェコが埋める。その相棒はラウタロ・マルティネスが務めることになるだろう。とくに後者には、ルカク去りし後のインテルにおいて新たな主役となることが求められるはずだ。

 インザーギ監督と共にラツィオからやって来たホアキン・コレアは今のところジョーカー的な扱いになると予想されるが、指揮官のスタイルを熟知しているなど、スタメンを張れるほどの実力があることは確か。このあたりの激しいポジション争いがチーム力を向上させるかもしれない。

 また、アレクシス・サンチェスや今季トップチームに昇格したばかりのマルティン・サトリアーノといった選手にも奮闘を期待したいところである。

 ルカクやハキミこそ抜けたが、それでも選手の質や層はイタリア国内屈指と言っても過言ではなく、セリエA連覇の可能性は十分と言える。あとは、CLでどこまで結果を残せるか。インザーギ新監督の手腕に注目だ。

▽GK
サミール・ハンダノビッチ

▽DF
ミラン・シュクリニアル
ステファン・デ・フライ
アレッサンドロ・バストーニ

▽MF
マルセロ・ブロゾビッチ
デンゼル・ドゥムフリース
ニコロ・バレッラ
ハカン・チャルハノール
イバン・ペリシッチ

▽FW
エディン・ジェコ
ラウタロ・マルティネス