GK

2021/22シーズンのプレミアリーグも第4節を消化した。昨シーズン、DF陣の相次ぐ負傷離脱に悩まされたリバプールは、2シーズンぶりとなる優勝を目指す。今回は、リバプールの最新のスターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。

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アリソン(ブラジル代表/背番号1)
生年月日:1992年10月2日(28歳)
21/22リーグ戦成績:4試合出場/1失点

 ローマから加入した2018/19シーズンより正GKを務める不動の守護神。抜群のポジショニングセンスと脅威の反射神経で多くの決定機を阻止する。正確なフィードで攻撃の起点となり、攻守の両局面でチームに貢献できる総合力の高いワールドクラスのGKだ。

 しかし、21年2月に行われたプレミアリーグ第23節マンチェスター・シティ戦、第24節レスター戦では2試合連続で失点に絡む致命的なミスを犯すなど、“らしく”ないプレーを連発。同月末には父親を水難事故で亡くし、ピッチ内外共に厳しい時期を過ごした。

 それでも立ち直ったアリソンは、リバプールのシーズン終盤の怒涛の追い上げに大きく貢献する。第36節ウェスト・ブロム戦では試合終了間際にCKを頭で合わせ、逆転でのCL出場権獲得に近づく劇的な勝ち越しゴールを記録した。

DF

トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/背番号66)
生年月日:1998年10月7日(22歳)
21/22リーグ戦成績:4試合出場/0得点2アシスト

 クラブ生え抜きの攻撃的右サイドバックだ。右足の精度の高さは世界屈指で、2019/20シーズンにはプレミアリーグのDFでは史上最多となる13アシストを記録した。今年9月の代表戦ではインサイドハーフで起用されるなど新たなプレーの一面もみせている。

 一方で1対1などの守備には課題を残し、昨季のアストン・ビラ戦では自身とジョー・ゴメスの右サイドを突かれ7失点を喫した。だが、それが気にならないほど攻撃での貢献度が高く、データサイト『WhoScored』によると、今季は第4節時点でリーグ1位となる最多の20本のキーパスを記録している。

ジョエル・マティプ(元カメルーン代表/背番号32)
生年月日:1991年8月8日(30歳)
21/22リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト

 スピードと高さを兼ね備える総合力の高い大型センターバック。守備時の貢献に加え、シャルケ時代は中盤でプレーするなど足下の技術に自信があり、ボール保持時は球出しや持ち運びでの貢献度も高い。

 唯一と言ってもいい課題は負傷離脱の多さだ。昨季は終盤に負った足首ケガを含め4度の負傷離脱を余儀なくされた。ケガさえなければ序列はフィルジル・ファン・ダイクと並ぶ1番手で、今季は開幕から4試合連続で先発フル出場している。

フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/背番号4)
生年月日:1991年7月8日(30歳)
21/22リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト

 世界最高峰のセンターバックが帰ってきた。守備での対応では、抜群の身体能力を活かしたプレーで相手FWに抜かれることは稀。フィードの能力も世界トップクラスで攻撃の起点にもなる。

 18年冬のリバプール加入以降、ほとんどケガとは無縁だったが、昨季の第5節に行われたマージーサイド・ダービーでエバートンGKジョーダン・ピックフォードに危険なタックルを受け、全治8ヶ月となる膝の前十字靭帯断裂の大怪我を負った。昨季の残りの試合と今夏のユーロ(欧州選手権)出場を逃したが、今季のプレシーズンよりトレーニングに復帰。徐々にコンディションを上げ、今季は開幕から4試合連続で先発フル出場している。

アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表/背番号26)
生年月日:1994年3月11日(27歳)
21/22リーグ戦成績:2試合出場/0得点0アシスト

 昨季ケガ人が続出したリバプールで、今夏に退団したワイナルドゥムと共に全試合に先発出場した世界屈指の左サイドバック。無尽蔵のスタミナの持ち主で、ランニングの質と量を落とすことなく攻守に貢献し続けている。
 また、クロスの精度もリーグ屈指で、右サイドのアーノルドと共に多くのチャンスを演出する。今季は右足首の負傷で開幕2試合を欠場したが、第3節より復帰している。

MF</h2>
ファビーニョ(ブラジル代表/背番号3)
生年月日:1993年10月23日(26歳)
21/22リーグ戦成績:3試合出場/1得点0アシスト

 不動のアンカーとして君臨するファビーニョは、長い手足を活かしたボール奪取能力が持ち味だ。中盤のフィルターとして機能するだけでなく、ボールを散らすことも得意。昨季はセンターバックの負傷離脱が相次ぎ、センターバックでの出場機会が大幅に増えた。

 昨季中盤戦のリバプールの不調はファビーニョがアンカーではなく、センターバックとして出場していたことも要因の1つだろう。リバプールの現状のスカッドには、守備に秀でたアンカータイプの選手がファビーニョしかいない。今季はファン・ダイクやマティプが戻ってきたことで、中盤の底で稼働することが濃厚だ。

ジョーダン・ヘンダーソン(イングランド代表/背番号14)
生年月日:1990年6月17日(31歳)
21/22リーグ戦成績:3試合出場/0得点0アシスト

 ユルゲン・クロップ監督が全幅の信頼を置くリバプール不動のキャプテン。持ち味であるリーダーシップとハードワークを武器に中盤からチームを鼓舞している。昨季は相次ぐDF陣の負傷に伴い、ファビーニョと共にセンターバックで出場したこともあった。

 21年2月末に股関節の手術をしたことが影響し、今夏のユーロ(欧州選手権)に出場できない可能性もあったが、無事26名の代表メンバー入りを果たした。万全のコンディションではなかったかもしれないが、準々決勝ウクライナ戦では嬉しいイングランド代表初ゴールを決め、同国史上初となる決勝進出に貢献していた。

チアゴ・アルカンタラ(スペイン代表/背番号6)
生年月日:1990年6月17日(31歳)
21/22リーグ戦成績:3試合出場/0得点1アシスト

 元ブラジル代表MFマジーニョを父に持つサラブレッド。バルセロナ出身の選手らしく、長短のパスを織り交ぜながら中盤でリズムを作る。相手の逆をつくドリブルも得意としており、中盤での選択肢の多さは他のリバプールの選手にはない特徴だ。

 懸念されるのはケガの多さだ。毎シーズン必ず負傷離脱する期間があり、加入した昨季も膝の負傷などで公式戦20試合近くを欠場した。このケガも影響し、プレミアリーグの適応にやや苦しんでいる印象だ。今夏のワイナルドゥムが退団や、今季開幕から多くの出場機会を得ていたハーヴェイ・エリオットが足首を脱臼する大怪我を負ったことで、今後は出場機会が増えることが予想されている。

FW

モハメド・サラー(エジプト代表/背番号11)
生年月日:1992年6月15日(29歳)
21/22リーグ戦成績:4試合出場/3得点2アシスト

 抜群のスピードと得点力を武器にゴールを重ねる絶対的エースは、今季も開幕から絶好調だ。第4節リーズ戦では、史上5番目のスピードでのプレミアリーグ100ゴール達成となった。

 昨季はマネやフィルミーノが例年と比較すると苦しいシーズンを送っていたが、サラーは好調をキープし、2シーズンぶりとなる20ゴール以上を記録した。今季も引き続き得点源としての活躍が期待されるが、22年1月より開催予定のアフリカ・ネーションズカップで最大約1ヶ月離脱予定。リバプールにとっては大きな痛手となるだろう。

ディオゴ・ジョタ(ポルトガル代表/背番号20)
生年月日:1996年12月4日(24歳)
21/22リーグ戦成績:4試合出場/2得点0アシスト

 これまで絶対的な9番(センターフォワード)として君臨していたロベルト・フィルミーノを脅かす存在となるのが、ディオゴ・ジョタだ。ユルゲン・クロップ好みの前線からハードワークができる選手で、3トップならどこでもプレー可能なポリバレントな部分も魅力だ。

 昨夏にリバプールに加入すると開幕からゴールを量産した。プレミアリーグの出場9試合で5ゴールと結果を残したが、12月初旬に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ミッティラン戦で膝を負傷し、約3ヶ月間の離脱が余儀なくされた。今季は開幕から2試合連続でゴールを決めるなど絶好調。ライバルとなるフィルミーノが第3節で筋肉系の負傷をしたことで、しばらくはスタメン固定での出場が増えそうだ。

サディオ・マネ(セネガル代表/背番号10)
生年月日:1992年4月10日(29歳)
21/22リーグ戦成績:4試合出場/2得点0アシスト

 抜群の身体能力を持つサディオ・マネのシュートやハードワークはワールドクラスだ。2016/17シーズンにリバプールに加入して以降、好調をキープしていたが、昨季は新型コロナウイルスや過密日程が影響してか不調気味だった。

 ケガがとても少ない選手で、今季も開幕からフル稼働している。タイトル奪還に向けてはマネの復調が必須だろう。しかし、サラー同様に22年1月より開催予定のアフリカ・ネーションズカップで最大約1ヶ月離脱予定。チームにとっては大きな痛手だ。

控えにも実力者揃い

ロベルト・フィルミーノ(ブラジル代表/背番号9)
生年月日:1991年10月2日(29歳)
21/22リーグ成績:3試合出場/1得点0アシスト

ハーヴェイ・エリオット(イングランドU-21代表/背番号67)
生年月日:2003年4月4日(18歳)
21/22リーグ成績:4試合出場/0得点0アシスト

南野拓実(日本代表/背番号18)
生年月日:1995年1月16日(26歳)
21/22リーグ成績:0試合出場/0得点0アシスト

 味方からボールを引き出すことが得意なロベルト・フィルミーノは、攻撃の組み立てをする上で重要な役割を担っている。しかし、ディオゴ・ジョタの台頭や得点力不足もあり以前ほど絶対的な存在ではなくなりつつある。今季は第3節チェルシー戦で初先発を果たすが、ハムストリングを負傷。長期離脱は免れたが、ライバルのジョタからは一步出遅れる形となりそうだ。

 昨季、2部ブラックバーンで大活躍した18歳のハーヴェイ・エリオットが今夏に復帰。プレシーズンから好調を維持し、プレミアリーグでは4試合連続で出場するなどトップチームでもポジションを掴みつつある。しかし、第4節バーンリー戦で足首脱臼の大怪我を負い、数ヶ月の離脱が予想されている。

 エリオット同様にローン移籍から復帰した南野拓実だが、今季は開幕から出番を得られずに序列は下がっている。加えて9月の代表ウィーク中に右太ももを負傷したことで、控えメンバーで戦うことが濃厚な9月の第3週に行われるリーグカップ戦に出場できない可能性もある。前述した通り、サラーとマネがアフリカ・ネーションズカップで離脱するが、その機会で出番を得るには、限られた出場機会でアピールすることが必須となっている。

【了】