GK</h2>

 リーガ・エスパニョーラは2021/22シーズンの開幕を迎えた。レアル・マドリードは今夏、クラブのレジェンドであるセルヒオ・ラモスやラファエル・ヴァランが退団。しかし、ダヴィド・アラバやエドゥアルド・カマヴィンガといった新たなスターが加入した。今回は、レアル・マドリードの最新のスターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。

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ティボー・クルトワ(ベルギー代表/背番号1)
生年月日:1992年5月11日(29歳)
21/22リーグ戦成績:4試合6失点

 加入以降レアル・マドリードの正守護神として君臨するティボー・クルトワは、今季で在籍4年目を迎えた。アトレティコ・マドリードで頭角を現し、チェルシーを経てレアルにやってきたクルトワは、2年目の19/20シーズンにリーガ・エスパニョーラ最多の18試合のクリーンシートを記録。翌年には、サモラ賞(ラ・リーガ最小失点GK)を受賞した。

 長い手足と鋭い反射神経で広範囲を死守するクルトワは、セーブ後の立ち上がりも速く、至近距離からのシュートも連続で防ぐ。1対1やクロスの処理も上手いこの男からゴールを奪うのは至難の業だ。しかし、今季は昨季まで不動のCBとして活躍したセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランが退団。リーグ王座を奪還するには、昨季以上にクルトワの活躍が重要となる。

DF</h2>

ダニ・カルバハル(元スペイン代表/背番号2)
生年月日:1992年1月11日(29歳)
21/22リーグ戦成績:3試合4得点0アシスト

 レアル・マドリードのカンテラ(下部組織)出身のダニ・カルバハルは、トップチームデビューが叶わず、レバークーゼンでプロデビューした。だが、ドイツで自身の実力を証明したカルバハルは、1年でレアルに復帰。復帰後すぐにスタメンに定着し、不動の右SBとしてUEFAチャンピオンズ(CL)3連覇など数々の優勝に貢献している。

 果敢にオーバーラップし攻撃に参加するカルバラルは、正確なクロスやペナルティーエリア深くまで侵入するドリブルでチャンスメイクする攻撃的SBだ。だが、攻撃だけでなく1対1の守備も得意とし、同サイドの相手を完封する。今季で在籍9年目を迎え、クラブ内でもマルセロ、カリム・ベンゼマに次ぐ古参となったこの男は、プレーだけでなくチームを牽引する活躍が求められるだろう。

エデル・ミリトン(ブラジル代表/背番号3)
生年月日:1998年1月18日(23歳)
21/22リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト

 ブラジルの名門サンパウロでプロデビューしたエデル・ミリトンは、初年度からスタメンに定着し、リーグ戦22試合に出場。翌年にはポルトに移籍し、欧州デビューを果たした。ポルトでも1年目からリーグベストイレブンに選出される活躍を見せると、2019年にレアル・マドリードに加入。一気にスター街道を駆け上がった。

 不動のCBとして君臨したセルヒオ・ラモスとラファエル・ヴァランが退団した今季、レアル・マドリードのDFリーダーとなるのは間違いなくミリトンだろう。長い手足を活かした果敢なタックルで相手からボールを刈り取るこの男は、同クラブの新たな壁となる。ビルドアップ時のパスや足元の技術に少し不安はあるが、今季は同クラブにとって欠かせない存在となる。

ダヴィド・アラバ(オーストリア代表/背番号4)
生年月日:1992年6月24日(29歳)
21/22リーグ戦成績:3試合0得点1アシスト

 バイエルン・ミュンヘンで10度のリーグ優勝、6度のDFBポカール(国内カップ)優勝、2度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に貢献。個人としても7度のオーストリア年間最優秀選手を受賞したダヴィド・アラバが今夏、全てを手にしたバイエルン・ミュンヘンを退団し、レアル・マドリードに加入した。

 高い足元の技術と広い視野を活かし攻守両面に優れるアラバは、SBとCBをだけでなくインサイドハーフでプレーすることもできる。先を読んだDFだけだ無く、ドリブルやキックも優れるこの男は、後方からピンポイントのロングパスやオーバーラップからのアシストで攻撃に貢献。さらに高精度のFKも武器となる。今季、攻守両面チームを牽引したレジェンド、セルヒオ・ラモスの穴を埋めるのはこの男だ。

フェルランド・メンディ(フランス代表/背番号23)
生年月日:1995年6月8日(26歳)
21/22リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト

 2017年に500万ユーロ(約6億円)で移籍したフェルランド・メンディは、在籍した2シーズン連続でリーグ1年間ベストイレブンに選出された。2019年には、リヨンに移籍した際の約10倍となる4800万ユーロ(約57.6億円)でレアル・マドリードに移籍。加入1年目にからマルセロのポジションを奪い、スタメンに定着している。

 圧倒的なスピードを活かした直線的なドリブルを武器に、ペナルティーエリア内深くまで侵入するメンディの攻撃力は、まさにワールドクラス。180cmと大柄ではないが、高い身体能力とフィジカルを活かし、空中戦でも強さを発揮する。毎シーズンの怪我がなく、安定したパフォーマンスを発揮することが出来れば、今以上に高い評価を受けるだろう。

MF

イスコ(スペイン代表/背番号22)
生年月日:1992年4月21日(29歳)
21/22リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト

 レアル・マドリード加入以降、なかなかスタメンに定着できないイスコは今夏の退団が囁かれるも、恩師であるカルロ・アンチェロッティの復帰により残留を決断。世界各国の実力者が揃う同クラブでスタメンに定着することは容易ではないが、今季は恩師の下で復活を誓う。

 華麗なテクニックとドリブルで縦横無尽にピッチを駆けるイスコの実力はワールドクラス。レアル・マドリードでは不遇なシーズンを過ごすことが多いが、その実力に疑いの余地はない。攻撃だけでなく献身的な守備でチームのために汗を流せるこのMFは、継続して出場できれば高い評価を受けられるはずだ。昨季とは違い、アンチェロッティ監督が指揮する新チームでは重要な役割を任されるだろう。

カゼミロ(ブラジル代表/背番号14)
生年月日:1992年02月23日(29歳)
21/22リーグ戦成績:4試合0得点1アシスト

 母国のサンパウロでプロデビューを果たしたカゼミロは、2013年にレアル・マドリードにローン移籍で加入。そのシーズンに結果を残し、翌年4年契約で完全移籍を果たした。在籍7年間で2度のリーグ優勝や4度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に貢献。今やレアル・マドリードとって欠かせない存在となった。

 ピッチ中央でどっしりと構えるカゼミロは、鋭い危機察知能力とフィジカルを活かして相手からボールを奪取。さらに、守備からすぐさまカウンターに繋げる的確なパスも出すことができる。レアル・マドリードの攻守を繋ぐこの男が、今季もスペインのピッチ中央に君臨する。

ルカ・モドリッチ(クロアチア代表/背番号10)
生年月日:1985年9月9日(36歳)
21/22リーグ戦成績:2試合0得点1アシスト

 2012年にトッテナムから加入したルカ・モドリッチは、豊富な運動量と巧みなパスで攻撃を牽引。攻撃面だけでなく守備面でも小柄ながら、果敢なタックルで相手の芽を摘み取る。中盤で攻守両面に大きく貢献するこの男は、まさにレアル・マドリードの心臓だ。

 在籍9年目も迎え、数々のタイトル獲得に貢献してきたモドリッチは今年で36歳を迎える。ベテランの域に達してなお攻守で奮闘するこの10番は、未だ衰えることを知らない。今季もここまで怪我で欠場した2試合以外はスタメン出場。昨季同様に今季もこの男がレアル・マドリードの中盤を支える。

FW

ガレス・ベイル(ウェールズ代表/背番号18)
生年月日:1992年5月11日(29歳)
21/22リーグ戦成績:3試合1得点0アシスト

 2007年にトットナムに加入したガレス・ベイルは、ハリー・レドナップ監督にSBからサイドハーフにコンバートされるとその才能が開花。イングランド中にその名を轟かせ、プレミアリーグの主役とベイルは、2013年に当時の世界最高額となる1億100万ユーロ(約121.2億円)でレアル・マドリードの一員となった。

 圧倒的なスピードとフィジカル、さらに密集した局面も打開するテクニックを持ち合わせるベイルは、その圧倒的な攻撃力でゴールを量産し、数々のタイトル獲得に貢献した。しかし、クラブ内の事情もあり、昨季は古巣のトッテナムにローン移籍。クラブから出されるも今季はレアル・マドリードに復帰している。同クラブにはベイルとともにカルロ・アンチェロッティが6年ぶりに復帰。移籍当時に監督を務めていたイタリアの名将の下で、かつての輝きを取り戻すことは出来るだろうか。

カリム・ベンゼマ(フランス代表/背番号1)
生年月日:1987年12月19日(33歳)
21/22リーグ戦成績:4試合5得点4アシスト

 クリスティアーノ・ロナウドの相棒を務め、今季で在籍12年目を迎えたカリム・ベンゼマは衰えることを知らない。セルヒオ・ラモスが退団した今季はキャプテンを務め、開幕から4試合で5得点4アシストを記録。33歳となってなお、圧倒的な活躍でレジェンドの抜けたチームを牽引している。

 FWとして求められるすべてを兼ね備えたベンゼマは、得点だけでなくアシストも量産。さらに前線だけでなく、中盤に下がりゲームの組み立てにも参加する。FWながら様々な場面でチームをサポートし、最後に決めきるこの男にかかる負担は計り知れない。今季絶好調のベンゼマは、レアル・マドリードを4年ぶりのリーグ優勝に導けるだろうか。

エデン・アザール(ベルギー代表/背番号7)
生年月日:1991年1月7日(30歳)
21/22リーグ戦成績:4試合0得点1アシスト

 フランスのリールで頭角を現し、2012年から加入したチェルシーでワールドクラスの選手に成長したエデン・アザールは、2019年に1億1500万ユーロ(約138億円)でレアル・マドリードに加入。2018年に退団したクリスティアーノ・ロナウドの7番を受け継いだ。C・ロナウド並みの活躍を期待されたものの、怪我と復帰を繰り返すシーズンが続きこれまで本領を発揮できずにいる。

 スピードと緩急を活かしたキレのあるドリブルで相手を翻弄するアザールは、強靭なDFがひしめくプレミアリーグを無双。敵なしの活躍を見せたが、スペインではその片鱗すら見せられていない。巨額な移籍金に加え、背番号7を付けているだけにファンの我慢もそろそろ限界だろう。今季は開幕戦から4試合全てに出場しているが、結果は1アシストのみ。今季は好調なパフォーマンスの維持と目に見える結果が必要不可欠となる。

控えにも豪華メンバーが揃う</h2>

マルセロ(元ブラジル代表/背番号12)
生年月日:1988年5月12日(33歳)
21/22リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト

エドゥアルド・カマヴィンガ(フランス代表/背番号25)
生年月日:2002年11月10日(18歳)
21/22リーグ戦成績:1試合1得点0アシスト

トニ・クロース(元ドイツ代表/背番号8)
生年月日:1990年1月4日(31歳)
21/22リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト

ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル代表/背番号20)
生年月日:2000年7月12日(21歳)
21/22リーグ戦成績:4試合4得点1アシスト

 レアル・マドリードの最古参となったマルセロは、フェルランド・メンディの加入以降スタメンを奪われている。メンディの怪我による離脱の際はスタメンで出場することもあるが、かつての様な活躍は影を潜めている。

 カマビンガは、密集したピッチ中央でも相手を華麗にかわすテクニックと長中距離の正確なパス、さらに献身的な守備といったMFに必要とされる能力を全て兼ね備えている。ビルドアップなどポゼッションに問題はないものの、推進力にかける中盤に変化をもたらし、新たなレアル・マドリードの顔となり得るこの18歳が今季のスタメンに割り込んでくることは間違いない。フランス代表の次代を担うこの男が今季、世界最高のクラブでどんな活躍を見せるのか。期待の超新星に世界中の注目が集まる。

  正確無比なパスでレアル・マドリードのタクトを振るトニ・クロースの右脚は、まさに精密機械。今季はまだリーグ戦未出場だが、カリム・ベンゼマが抱える攻撃の負担を軽減し、多彩な攻撃陣を操るこの男の存在は、必要不可欠。負傷により離脱が続いているが復帰すれば今季もチームの要となるだろう。

 今季絶好調のヴィニシウス・ジュニオールは、開幕から4試合4得点1アシストをマーク。昨季までと違い決定力が格段に上がっている。今のパフォーマンスを維持できればエデン・アザールからスタメンを奪取することは間違いない。