GK紹介

リーガ・エスパニョーラは2021/22シーズンの開幕を迎えた。バルセロナはリオネル・メッシが去り、アントワーヌ・グリーズマンも期限付きで古巣に復帰。セルヒオ・アグエロやメンフィス・デパイといった新たなメンバーも加わり、チームは大きく生まれ変わった。今回は、バルセロナの最新スターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。
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マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(ドイツ代表/背番号1)
生年月日:1992年4月30日(29歳)
21/22リーグ戦成績:1試合1失点

 在籍8年目を迎えたマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、今季も絶対的な存在となるだろう。昨季の終盤に古傷だった膝の手術に踏み切り、今夏のユーロ(欧州選手権)も欠場。今季の開幕には間に合わなかったが、先月29日のヘタフェ戦で今季初出場を果たした。

 テア・シュテーゲンの正確な足元の技術と、ミスの少ないセービング技術はバルセロナのサッカーには欠かせない。代役を任されたネトが不安定なパフォーマンスだったこともあり、テア・シュテーゲンの地位が揺らぐことは今のところ考えられない。

DF紹介

セルジーニョ・デスト(米国代表/背番号2)
生年月日:2000年11月3日(20歳)
21/22リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト

 アヤックスから加入した昨季、セルジーニョ・デストは公式戦43試合に出場している。昨季は3バックを採用したバルセロナでウイングバックに入ることが多く、スピードやテクニックといった武器を活かすことができた。今季は4バックに変更したこともあり、守備面でのタスクにどう適応できるかがカギとなりそうだ。

 19年1月にベティスと共同保有する形で獲得し、今夏からバルセロナでプレーしていたエメルソン・ロイヤルが移籍期限ぎりぎりでトッテナムへ完全移籍。右サイドバックを本職とする選手がデスト1人という状況で、マルチロールのセルジ・ロベルトとポジションを争うことになりそうだ。

ジェラール・ピケ(元スペイン代表/背番号3)
生年月日:1987年2月2日(34歳)
21/22リーグ戦成績:2試合1得点0アシスト

 ラ・マシア(バルセロナの下部組織)時代の盟友であるリオネル・メッシが去ったことで、ジェラール・ピケのピッチ内外での影響力はさらに大きくなるだろう。開幕戦ではFKを頭であわせてゴールネットを揺らし、チームの今季初ゴールをマークした。

 しかし、第2節で左足のヒラメ筋を負傷。バルセロナで現役を全うすることを望むピケは今季中に35歳となる。昨季は怪我の影響もあり、キャリア最少のリーグ戦18試合出場に留まったが、今季はどれくらい稼働できるだろうか。

エリック・ガルシア(スペイン代表/背番号24)
生年月日:2001年1月9日(20歳)
21/22リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト

 エリック・ガルシアは16歳のときにバルセロナからマンチェスター・シティの下部組織へ移っている。ペップ・グアルディオラ監督からの評価も高く、出場機会も徐々に増やしていたが、契約延長を拒否。今夏にフリーで古巣のバルセロナへと戻ってきた。

 正確な足元の技術はガルシアの長所だが、14日のバイエルン・ミュンヘン戦では寄せの甘さが失点につながった。先月には最愛の祖父を亡くすという悲しい出来事も起きた。ピッチ内外で厳しい時間を過ごすガルシアだが、これを乗り越えることはできるだろうか。

ジョルディ・アルバ(スペイン代表/背番号18)
生年月日:1989年3月21日(32歳)
21/22リーグ戦成績:3試合0得点1アシスト

 ラ・マシア(バルセロナの下部組織)出身のジョルディ・アルバは、リオネル・メッシの退団に伴い、今季から第4主将という役割を与えられた。在籍9年目の今季は、公式戦400試合出場という大台も視野に入る。新加入選手が登録するために必要な給与規定を守るため、他の主将たちとともに年俸カットにも応じた。

 精度の高い左足のキックは健在で、第3節では抜群のタイミングで左サイドを駆け上がってクロスを入れ、セルジ・ロベルトのゴールをおぜん立てしている。今季に33歳となり、バイエルン戦で負った負傷の影響も気になるが、替えが効かない存在に変わりはない。

MF紹介

セルヒオ・ブスケッツ(スペイン代表/背番号5)
生年月日:1988年7月16日(33歳)
21/22リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト

 今夏のユーロ(欧州選手権)では欠場となったセルヒオ・ラモスに代わってスペイン代表のキャプテンを務め、バルセロナでは退団したリオネル・メッシの後継として今季から第1キャプテンを務める。大きな変化を求められるバルセロナにおいて、セルヒオ・ブスケッツは重責を担うことになる。

 ほかの主将とともに年俸カットに応じて臨んだ今季も、開幕から先発に名を連ねている。開幕戦では自身と代わって19歳のニコ・ゴンザレスが投入された。ブスケッツがかつて背負った28番を着けるゴンザレスは後継者として期待されているものの、地位が脅かされるのはまだ先になるだろう。

フレンキー・デ・ヨング(オランダ代表/背番号21)
生年月日:1997年5月12日(24歳)
21/22リーグ戦成績:3試合0得点2アシスト

 同胞のロナルド・クーマン監督から絶大な信頼を受け、フレンキー・デ・ヨングはチームに欠かせない存在となった。昨季は本職の中盤だけでなく、センターバックとしてもプレー。今季は既に2アシストを記録している。

 ヘタフェ戦ではメンフィス・デパイへ絶妙なパスを通して決勝点を演出している。90分間パフォーマンスが落ちず、あらゆる局面でチームに貢献することができる。オランダ代表でも同僚のデパイやルーク・デ・ヨングが加入したことで、さらなる活躍が期待される。

ペドリ(スペイン代表/背番号16)
生年月日:2002年11月5日(18歳)
21/22リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト

 スペイン2部のラス・パルマスからバルセロナに加入したペドリは激動の1年を過ごした。開幕から間もなくレギュラーに定着し、公式戦52試合に出場したシーズン後にはスペイン代表としてユーロ(欧州選手権)でも6試合すべてに出場。さらに、東京五輪でも決勝までの6試合すべてに先発している。

 類まれなるセンスを発揮し、バルセロナでも代表でも欠かせない存在となった。クラブは疲労を考慮して先月末から2週間の休養を与えている。故郷でつかの間のオフを過ごしたペドリは、再びバルセロナの中盤に君臨することになるだろう。

FW紹介

メンフィス・デパイ
生年月日:1994年2月13日(27歳)
21/22リーグ戦成績:3試合2得点1アシスト

 メンフィス・デパイは昨季、オリンピック・リヨンで公式戦40試合に出場し、22得点という数字を残している。リオネル・メッシが去ったバルセロナで新たな得点源として期待され、開幕から3試合で2得点をすでに挙げている。

 開幕当初は3トップの中央で起用されていたが、今後のポジションは流動的だ。移籍期限ギリギリでルーク・デ・ヨングが加入し、アントワーヌ・グリーズマンがチームを去った。リハビリ中のセルヒオ・アグエロが戦列に加われば、デパイはサイドで起用されることになりそうだ。

ルーク・デ・ヨング
生年月日:1990年8月27日(31歳)
21/22リーグ戦成績:なし

 移籍期限間際にセビージャからの加入が発表されたルーク・デ・ヨング。アヤックス時代は圧倒的な成績を残していたが、セビージャでは途中出場も多く、昨季はリーグ戦4得点に留まっていた。

 バルセロナには珍しい、長身のセンターフォワードだ。空中戦の強さやポストプレーを特徴とするデ・ヨングは、チームの戦い方の幅を広げる。現在はFW陣に離脱者が多いだけに、しばらくは活躍の場が与えられそうだ。

アンス・ファティ
生年月日:2002年10月31日(18歳)
21/22リーグ戦成績:なし

 18歳の若きストライカーが、伝統ある背番号10を与えられた。19年8月に16歳でデビューして以降、数々の最年少記録を打ち立ててきた。

 活躍の期待が膨らむ一方で、今季の出場はまだない。昨年11月に左膝の内側半月板を断裂。手術からの回復が当初の予定より遅れ、今年5月には3度目の手術を受けた。8月下旬には練習に復帰しており、実践復帰もそう遠くないと見られている。メッシとグリーズマンが抜けた今季、ファティにかかる重圧は大きくなるだろう。

控えに回るのは…

セルジ・ロベルト(元スペイン代表/背番号20)
生年月日:1992年2月7日(29歳)
21/22リーグ戦成績:3試合2得点1アシスト

フィリッペ・コウチーニョ(ブラジル代表/背番号14)
生年月日:1992年6月12日(29歳)
21/22リーグ戦成績:なし

セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表/背番号19)
生年月日:1988年6月2日(33歳)
21/22リーグ戦成績:なし

ウスマン・デンベレ(フランス代表/背番号7)
生年月日:1997年5月15日(24歳)
21/22リーグ戦成績:なし

 最終ラインにはオスカル・ミンゲサやロナウド・アラウホ、アレックス・バルデといった若い選手たちがチャンスを狙う。セルジ・ロベルトは右サイドバックと中盤をこなす貴重なバイプレーヤーとして、今季も重宝されるだろう。一方で、評価を落とすクレマン・ラングレや怪我が多いサミュエル・ウンティティにとっては正念場だ。

 フィリッペ・コウチーニョは昨年末に左膝の外側半月板を損傷。14日のバイエルン戦でようやく復帰までたどり着いた。ロナルド・クーマン監督はニコ・ゴンザレスやガビといった若い選手の起用に積極的で、コウチーニョにとっては厳しいシーズンになるかもしれない。

 攻撃陣を見ると、今夏のユーロ(欧州選手権)で負傷したウスマン・デンベレは、復帰までまだ時間がかかりそうだ。プレシーズンで負傷したセルヒオ・アグエロも、バルセロナでの公式戦デビューはまだ先。マルティン・ブライスワイトも負傷で離脱したことで前線の選手層は薄く、18歳のユスフ・デミルにも出番が回ってくることになりそうだ。

【了】