GK紹介

2021/22シーズンのプレミアリーグも第4節を消化。欧州大会出場を25年ぶりに逃したアーセナルは、冨安健洋やベン・ホワイトらを獲得している。今回は、アーセナルの最新のスターティングメンバー11人をフォーメーションとともに紹介する(直近数試合のメンバーとフォーメーションを元に作成)。

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ベルント・レノ(ドイツ代表/背番号1)
生年月日:1992年3月4日(29歳)
21/22リーグ成績:3試合出場/9失点

 ベルント・レノのセービングにおける安定感は抜群で、昨季はプレミアリーグで3番目に少ない39失点に抑えることに貢献していた。幾度となくチームのピンチを救ってきた守護神だが、今季はそのポジションが確約されているわけではない。

 レノの課題とされているのがロングフィードの精度だ。アルテタ監督はGKに高いビルドアップ能力を求めており、年々改善傾向にあるとはいえレノのフィードでは物足りない印象だ。一方で今夏に獲得したアーロン・ラムズデールは、レノ以上のフィード能力の持ち主で、アーセナルでのプレミアリーグデビューとなったノリッジ戦でも好プレーを披露していた。果たして今季終了時点でアーセナルの熾烈な正GK争いを制するのはどちらの選手になるのだろうか。

DF紹介

冨安健洋(日本代表/背番号18)
生年月日:1998年11月5日(22歳)
21/22リーグ成績:4試合出場/1得点0アシスト

 アーセナルには多くの右SBの選手がいるが、レギュラーポジションを掴むことが濃厚なのは今夏に加入した冨安健洋だ。日本代表ではCBとして出場しているが、19年からプレーしたボローニャでは右SBとしても経験を積んだ。

 左サイドのキーラン・ティアニーは高い位置をとって積極的に攻撃参加するタスクを任されており、冨安にはより安定した守備が求められることになるだろう。デビュー戦となったノリッジ戦では空中戦で8戦7勝と安定感抜群の守備を披露した。

ベン・ホワイト(イングランド代表/背番号4)
生年月日:1997年10月8日(23歳)
21/22リーグ成績:2試合出場/0得点0アシスト

 今夏、アーセナルはクラブ史上3番目に高額となる5000万ポンド(約75億円)でベン・ホワイトを獲得した。ホワイトはパス精度とビルドアップ能力に定評があるCBで、開幕戦から前線に鋭い縦パスを入れるなど早速持ち味を発揮している。ビルドアップが不安定なロブ・ホールディングに代わってレギュラーに定着する可能性が高い。

 ボール保持時の貢献が期待できるホワイトだが、一方でフィジカルタイプのFWや1対1の守備は苦手としていて、開幕戦から守備の脆さが出でしまうシーンがいくつか見られている。前所属のブライトンでは3バックの右でプレーすることが多かったため、早く4バックに慣れることが求められるだろう。

ガブリエウ・マガリャンイス(ブラジルU-23代表/背番号6)
生年月日:1997年12月19日(23歳)
21/22リーグ成績:1試合出場/0得点0アシスト

 アーセナルでは唯一、守備時に無理が利く身体能力の高いタイプのCBだ。昨夏に加入してすぐにスタメンの座を掴むと、負傷離脱した期間もあったが、公式戦32試合に出場。英語があまり得意ではないため、英語が話せた同じブラジル出身のダビド・ルイスとウィリアンの退団はややネガティブに働くかもしれない。

 今夏に行われた東京オリンピックの代表メンバーに選出されていたが、ケガの影響で不参加に。そのケガが長引いたことで開幕から欠場が続いていたが、9月の代表ウィーク明けのノリッジ戦で復帰。早速、持ち味である体を張った守備をみせており、今季もレギュラーとしての活躍が期待されている。

キーラン・ティアニー(スコットランド代表/背番号3)
生年月日:1997年6月5日(24歳)
21/22リーグ成績:4試合出場/0得点0アシスト

 常に高い位置をとって積極的に攻撃参加する左SB。ドリブルで仕掛けられる選手のため、フリーでボールを受けなくても剥がして精度の高いクロスを上げることができる。昨季のウェスト・ブロム戦ではカットインから逆足の右足でゴラッソを決めて話題となった。

 懸念されるのが負傷離脱の多さだ。一昨季は肩の脱臼、昨季は膝のケガなどで離脱を余儀なくされた。これまでは本職左SBの選手がティアニーしかおらず、負傷時の人選に苦労していたが、今夏にベンフィカからヌーノ・タバレスを獲得したことで左SBの選手層の問題は解決されている。

MF紹介

トーマス・パーティ(ガーナ代表/背番号5)
生年月日:1993年6月13日(28歳)
21/22リーグ成績:1試合出場/0得点0アシスト

 昨夏、4500万ポンド(約70億円)の移籍金で加入したトーマスだが、昨季は負傷離脱に悩まされたシーズンとなった。アトレティコ・マドリード時代はほとんど負傷したことがなかったため、アーセナルとしては想定外の事態だった。

 今季もプレシーズンで足首を負傷し、開幕3試合を欠場。9月の代表ウィーク明けのノリッジ戦で途中出場を果たすと、投入直後に鋭い縦パスを前線に当てて先制点の起点となるプレーを披露し、レベルの違いをみせつけた。今季こそスペイン時代のようなフル稼働が期待される。

マルティン・ウーデゴール(ノルウェー代表/背番号8)
生年月日:1998年12月17日(22歳)
21/22リーグ成績:2試合出場/0得点0アシスト

 昨季後半戦に半年間のローン移籍で加入し、すぐにアーセナルにフィットしたマルティン・ウーデゴール。一旦はローン契約が満了となり、所属元のレアル・マドリードに復帰したが、カルロ・アンチェロッティ新監督の下で構想外となり3000万ポンド(約45億円)の移籍金でアーセナルに完全移籍を果たした。

 昨季よりエミール・スミス=ロウとの共存方法が課題だったが、守備強度のあるトーマスをスタメン起用できれば彼をアンカーに置いて、ウーデゴールとスミス=ロウの2名をインサイドハーフで起用することで解決できるかもしれない。ノリッジ戦の後半はこの形で多くのチャンスを作っていため、今後の主流になる可能性がある。

エミール・スミス=ロウ(イングランドU-21代表/背番号10)
生年月日:2000年7月28日(21歳)
21/22リーグ成績:4試合出場/0得点0アシスト

 クラブ生え抜きの若き逸材が今季より背番号10を着用する。昨季は序盤戦を肩の負傷で欠場するも、第15節チェルシー戦で先発に抜擢されると、以降はレギュラーに定着。昨季のプレミアリーグで、スミス=ロウ不在時の成績が18試合5勝3分10敗(勝率27.8%)、出場した試合の成績が18試合12勝4分4敗(勝率66.7%)ということから、彼がどれだけ重要な選手であることがわかるだろう。

 昨季は中盤で主にリンクマンとしての役割を担っていたが、今季はより前に運ぶ意識が高くなっており、開幕から個人技で多くのチャンスを作っている。ゴール直結のプレーが少ないことは課題だが、これが改善されればイングランド代表に招集されてもおかしくないだろう。

FW紹介

ニコラ・ペペ(コートジボワール代表/背番号19)
生年月日:1995年5月29日(26歳)
21/22リーグ成績:3合出場/0得点1アシスト

 一昨季はプレミアリーグへの適応に苦労したニコラ・ペペだが、昨季はシーズン最終盤にゴールを量産。公式戦で16ゴールを記録するなど、クラブ史上最高額の選手に相応しい活躍を徐々に見せ始めている。

 左足のシュートと推進力のあるドリブルに特徴があるが、昨季は守備の意識が大きく高まったことで、より計算しやすい選手に成長を遂げた。利き足ではない右足の精度や周りの選手を活かすプレーなど課題も多いが、強みである積極的な仕掛けは相手チームの脅威となるだろう。

ブカヨ・サカ(イングランド代表/背番号7)
生年月日:2001年9月5日(20歳)
21/22リーグ成績:4試合出場/0得点0アシスト

 18歳から主力に定着しているアーセナルの未来を担う逸材も遂に20歳となった。爆発的なスピードがあるわけではないが、体幹の強さを活かしたドリブルと周りの選手との連係から多くのチャンスを演出する選手だ。今夏に行われたユーロ(欧州選手権)には、当時アーセナルに所属していた選手で唯一イングランド代表に選出されている。

 戦術理解力が高く、どのポジションで出場しても結果を残せるのは強みだが、昨季まではチーム事情も影響し、やや便利屋に近い使われ方が多かった。今季はチームとしてもサカを1つのポジションに固定し、さらなる成長を促したいだろう。

ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表/背番号14)
生年月日:1989年6月18日(32歳)
21/22リーグ成績:3試合出場/1得点0アシスト

 スピードと決定力が武器のキャプテンが、昨季は不調に苦しんだ。18年冬にアーセナルに加入して以降、毎シーズン20ゴール以上のペースで得点を積み重ねていたが、23年夏までの新契約を結んで臨んだ昨季は、プレミアリーグで10ゴールに留まった。

 元イングランド代表ジェイミー・レドナップ氏が、「全盛期は過ぎた」とオーバメヤンのスピードが低下したことを指摘していたが、ピッチ外での出来事も不調の原因の一つだろう。昨季後半戦にオーバメヤンはマラリアに感染し、短期間で4kg痩せたことを公表している。また、新型コロナウイルスの陽性反応により今季の開幕戦を欠場するなど、万全なコンディションが整っていないことが考えられる。今季はしっかりとコンディションを整えて、チームを勝利に導く活躍に期待したい。

【了】