5位:ワールドクラスのデュエルモンスター

 100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で市場価値の高い日本人は誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した市場価値ランキングの最新版を紹介する。※市場価値、成績は10月4日時点、価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠

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MF:遠藤航(日本代表/シュトゥットガルト)
生年月日:1993年2月9日(28歳)
市場価格:1000万ユーロ(約12億円)
20/21リーグ戦成績:33試合出場3得点4アシスト

 湘南ベルマーレでプロデビューを果たした遠藤航は、3シーズン目となる2012年には19歳ながらキャプテンを務め、同クラブのJ1昇格に貢献した。その後、2016年に移籍した浦和レッズでは1年目から主力に定着し、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を優勝。2シーズンに渡りクラブに貢献した後、2018年にシント=トロイデンVVに加入した。

 JリーグでCBとして活躍した遠藤は、シント=トロイデンVVでボランチにコンバートされると才能が開花。強靭なフィジカルと正確なロングパスを武器にすぐにスタメンに定着し、ベルギーでその実力を証明した。すると翌シーズンには、当時2.ブンデスリーガ(2部相当)に所属するシュトゥットガルトにレンタル移籍。1部昇格に貢献する活躍を見せ、2020年に完全移籍したを果たした。

 そして昨季、各国の強靭が選手がひしめくブンデスリーガでデュエル勝率NO.1を記録。”デュエルモンスター”の呼び名でドイツ中にその名を轟かせた。その活躍から遠藤の市場価値は、シュトゥットガルトに完全移籍した際の160万ユーロ(約1.9億円)から約1年で1000万ユーロ(約12億円)にまで急上昇。同クラブでキャプテンを務めるこの男のデュエルの強さは、今季もリーグトップクラス。今季の活躍次第でさらに市場価値は上がるだろう。

4位:日本代表の背番号10</h2>

FW:南野拓実(日本代表/リバプール)
生年月日:1995年1月16日(26歳)
市場価格:1200万ユーロ(約14.4億円)
20/21リーグ戦成績:9試合出場1得点0アシスト(リバプール)
          10試合出場2得点0アシスト(サウサンプトン)

 2013年にセレッソ大阪でトップチームデビューで果たした南野拓実はルーキーイヤーからスタメンに定着し、その年のベストヤングプレーヤー賞を受賞。その後、2014年にザルツブルグに移籍した南野は、リーグ6連覇に貢献した。そして、19/20シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でリバプールと対戦。アンフィールドで1得点1アシストの活躍を見せたことでユルゲン・クロップ監督らの興味を引き、同年にリバプールに加入した。

 リバプールへの加入で南野の市場価値は125万ユーロ(約1.5億円)から1200万(約14.4億円)に大きく上昇した。しかし、コロナによるリーグ戦の中断など、厳しい状況下で移籍したこともありリーグへの順応に時間がかかった。さらにリバプールは世界屈指のビッグクラブ。スター選手が多く在籍するチームではなかなか出場機会が得られず、20/21シーズン途中にサウサンプトンにレンタル移籍した。

 サウサンプトンでは10試合に出場し、2得点を記録。今季はプレシーズンからリバプールに復帰すると3試合連続ゴールを決めた。リーグ戦には未だ出場できていないが、21日に行われたガラバオカップでは2ゴールをマーク。簡単ではないが、出場する試合で結果を残し続ければリーグ戦の出場機会も増していく。今季結果を残すことができなければ、来季もチームに残留することは難しいだろう。

3位:日本の至宝</h2>

MF:久保建英(日本代表/マジョルカ)
生年月日:2001年6月4日(20歳)
市場価格:1500万ユーロ(約18億円)
20/21リーグ戦成績:13試合出場0得点0アシスト(ビジャレアル)
   18試合出場1得点1アシスト(ヘタフェ)

 10歳でバルセロナのカンテラ(下部組織)に入団するも、18歳未満の外国人選手獲得・登録違反による制裁措置により公式戦出場制限を受けた久保建英は、2018年に日本に帰国。FC東京の下部組織に入団した。その後、2017年にトップチームデビューを果たした久保は、2019年にバルセロナではなくライバルのレアル・マドリードに移籍した。

 世界中のスター選手が集うレアル・マドリードでは、若手選手のほとんどがレンタル移籍に出される。久保も同様、その年にラ・リーガに昇格したマジョルカにレンタル移籍した。シーズン前半戦はベンチを温める時間が続いたが、後半戦に入るとスタメンに定着。マジョルカの攻撃陣を牽引し、ビッグクラブ相手に圧巻のプレーを連発。スペイン中にその名を轟かせ、シーズン終了後には日本人トップとなる3000万ユーロ(約36円)にまで上昇した。

 しかし、翌年レンタル移籍したビジャレアルではスタメンに定着できず、シーズン後半にはヘタフェに加入。残留争いするシーズンでもなかなかスタメンに定着は出来なかったが、37節にチームを残留に導くミドルシュートを決め、苦しんだシーズンを終えた。そして今年は再びマジョルカに加入。東京五輪で一皮抜けた久保は、開幕チームを牽引し続けているが、昨季の不調もあり市場価値は1500万ユーロ(約18億円)まで落ちている。

2位:アーセナルのラストピース</h2>

DF:冨安健洋(日本代表/アーセナル)
生年月日:1998年11月5日(22歳)
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
20/21リーグ戦成績:32試合出場2得点0アシスト(ボローニャ)

 2016年にアビスパ福岡でJリーグデビューし、翌年にはスタメンに定着した冨安健洋は、2018年の冬にシント=トロイデンVVに移籍した。シーズン途中からの加入ということもあり、その年はリーグ戦に出場できなかったが、19/20シーズンからはスタメンに定着。主力として活躍すると、翌年にボローニャへ移籍を果たした。

 ボローニャで初年度から不動の右サイドバッグとなった冨安は、粘り強い守備と両足からの正確なロングフィード、さらにアタッカーさながらのドリブルで攻撃にも参加。ほとんどミスのない安定したプレーで攻守に貢献したこのDFは、セリエAで注目の的になった。そして今夏、数々のビッグクラブから関心が寄せられる中、1860万ユーロ(約22.3億円)でアーセナルに加入した。

 プレミアリーグ開幕後に加入した冨安は、不安定だったアーセナルのDFラインを安定させ、デビューしたノリッジ戦からリーグ3連勝。開幕から3連敗と最悪のスタートを切ったチームの立て直しに貢献した。さらに26日に行われたトッテナムとのダービーマッチでは、ファンが選ぶマン・オブ・ザ・マッチに選出。アルテタ監督の信頼も厚く、ファンからも愛されるこの男の市場価値はこれからさらに上昇していくだろう。

1位:日本が誇るファンタジスタ</h2>

MF:鎌田大地(日本代表/フランクフルト)
生年月日:1996年8月5日(25歳)
市場価格:2500万ユーロ(約30億円)
20/21リーグ戦成績:32試合出場5得点15アシスト

 2015年にサガン鳥栖に加入した鎌田大地は、2017年にフランクフルトに移籍。初年度はリーグ戦3試合の出場に止まり、翌年シント=トロイデンにレンタル移籍した。ベルギーではすぐにスタメンに定着し、リーグ戦27試合で12得点を決める活躍を見せると翌年フランクフルトに復帰。復帰後は開幕からスタメンに定着した。

 復帰した19/20シーズンからトップ下を不動のものにした鎌田は、フランクフルトの攻撃を牽引。リーグ戦28試合で2得点6アシストを記録すると、昨季ついにその才能が開花した。華麗なテクニックを活かしたドリブルと相手の意表を突くパスを武器にブンデスリーガを無双。フランクフルトの5位フィニッシュに貢献した。

 昨季12アシストを記録した鎌田は、自身初の2桁アシストを記録。トーマス・ミュラー、フィリップ・コスティッチに次ぐ3位となった。さらにヨーロッパリーグ(EL)では、10試合6得点2アシストの高パフォーマンスでベスト16進出に貢献している。昨季の活躍もあり、フランクフルトを代表する選手となったこのMFの市場価値は急上昇。復帰後2年間で450万ユーロ(約5.4億円)から2500万ユーロ(約30億円)にまで跳ね上がり、日本人選手内ではトップに上り詰めた。