GK紹介

 1986年にアレックス・ファーガソンが監督となって以降、数々のタイトルを獲得しているマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ3連覇とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝をそれぞれ2回ずつ達成するなど、クラブに黄金期をもたらした。今回、フットボールチャンネルでは21世紀にマンチェスター・ユナイテッドで大活躍した11名の選手をピックアップ。クラブの歴史に名を刻んだ選手たちを紹介していく。(選手の成績は2021年10月13日現在)

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エドウィン・ファン・デル・サール(元オランダ代表)
生年月日:1970年10月29日
在籍期間:05年夏〜11年夏
クラブ通算成績:266試合202失点
代表通算成績:130試合87失点

 在籍11年目を迎えた現所属のダビド・デ・ヘアもクラブへの貢献度が高いが、タイトル獲得数ではエドウィン・ファン・デル・サールに軍配が上がる。アヤックス、ユベントス、フラムでのプレーを経て05年夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入した。

 ピーター・シュマイケル退団以降、長く正GK問題に悩まされていたユナイテッドだが、ファン・デル・サール加入によってこの問題は解決された。加入2年目の2006/07シーズンからはプレミアリーグ3連覇を達成。PK戦までもつれた2007/08シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝チェルシー戦では、7人目のキッカーのニコラ・アネルカのPKを止め、9シーズンぶりのスクデット獲得の立役者となった。

 2008/09シーズンには14試合連続無失点というプレミアリーグ記録を樹立したファン・デル・サール。2011/12シーズンに現役を退くまでユナイテッドのゴールマウスを守り続けた。

DF紹介</h2>

ガリー・ネヴィル(元イングランド代表)
生年月日:1975年2月18日
在籍期間:94年夏〜11年冬
クラブ通算成績:602試合7得点48アシスト
代表通算成績:85試合0得点3アシスト

 弟のフィル・ネヴィルと共に、1990年代から2000年代にかけてのマンチェスター・ユナイテッドを支えたのが、クラブ生え抜きのガリー・ネヴィルだ。キャリアの晩年はケガに苦しんだが、愛する心のクラブに忠誠を誓い続け、10度のプレミアリーグ優勝、2度のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝などに貢献した。

 クラブ歴代の選手の中で最もパフォーマンスが安定した選手として評価されており、長きに渡って右SBの不動のレギュラーとしてプレーした。ロイ・キーンが退団して以降は主将に就任。ガリー・ネヴィルはユナイテッドの主将として優勝トロフィーを掲げることが幼少期からの夢であり、その夢は2006/07シーズンにプレミアリーグを優勝したことで実現した。公式戦通算602試合出場はクラブ歴代5位の記録である。

 現役引退後は解説業の傍ら、ポール・スコールズやライアン・ギグス、デイビッド・ベッカムらと共に、現在フットボール・リーグ2(イングランド4部)に所属するサルフォードの共同オーナーを務めている。

リオ・ファーディナンド(元イングランド代表)
生年月日:1978年11月7日
在籍期間:02年夏〜14年夏
クラブ通算成績:455試合8得点9アシスト
代表通算成績:81試合3得点2アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドの21世紀最高のCBと言えばリオ・ファーディナンドだろう。02年夏に当時のプレミアリーグ最高額の3000万ポンド(45億円)の移籍金で加入したファーディナンドは、6度のプレミアリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝など、アレックス・ファーガソン監督の下で多くのタイトル獲得に貢献した。

 06年冬に加入したネマニャ・ヴィディッチとは鉄壁のコンビを築き、2006/07シーズンからはプレミアリーグ3連覇を達成。その間、3年連続で共にPFAベストイレブンに選出された。2010年以降は慢性的なケガに苦しんだが、ファーガソン政権最終年となった2012/13シーズンは再びベストイレブンに選出される活躍を披露し、クラブに20回目のプレミアリーグのタイトルをもたらした。

 2013/14シーズン限りでユナイテッドを退団し、翌年に現役引退を発表した。現在は英『BTスポーツ』で解説者を務めている。

ネマニャ・ヴィディッチ(元セルビア代表)
生年月日:1981年10月21日
在籍期間:06年冬〜14年夏
クラブ通算成績:300試合21得点5アシスト
代表通算成績:78試合6得点3アシスト

 リオ・ファーディナンドとのCBコンビで鉄壁を誇っていたのがネマニャ・ヴィディッチだ。06年冬にスパルタク・モスクワから加入するとすぐにレギュラーに定着。ヴィディッチが加入した当時、マンチェスター・ユナイテッドはロンドン勢の台頭もあり3季プレミアリーグのタイトルから遠ざかっていたが、加入2年目の2006/07シーズンからリーグ3連覇を達成した。

 ガリー・ネヴィル退団以降は主将も務めたヴィディッチは、在籍8年半で5回のプレミアリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝など計15のタイトルを獲得。PFAベストイレブンも4度受賞するなど、アレックス・ファーガソン政権後半の躍進に大きく貢献した。

 2013/14シーズン限りでユナイテッドを退団し、インテルへ移籍。ケガの影響で16年1月に契約解除という形で退団し、現役引退を発表した。

パトリス・エヴラ(元フランス代表)
生年月日:1981年5月15日
在籍期間:06年冬〜14年夏
クラブ通算成績:379試合10得点40アシスト
代表通算成績:81試合0得点2アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドの21世紀の左SBと言えばパトリス・エヴラだろう。フランス人ながらセリエC(イタリア3部)でプロデビューという異色のキャリアを歩んでいるエヴラは、モナコでの活躍が評価され、ネマニャ・ヴィディッチと同じ06年冬にユナイテッドに加入した。

 当時ユナイテッドには、ガブリエル・エインセやミカエル・シルベストルらが在籍していたが、彼らとのポジション争いを制し、不動の左SBに定着。在籍最終シーズンとなった2013/14シーズンまで絶対的な主力としてプレーし、5度のプレミアリーグ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に大きく貢献。入団と退団のタイミングがヴィディッチと全く同じで、計15のタイトルを獲得した。

 ユナイテッド退団後はユベントス、マルセイユ、ウェストハムを渡り歩き、19年夏に現役引退を発表した。

MF紹介</h2>

マイケル・キャリック(元イングランド代表)
生年月日:1981年7月28日
在籍期間:06年夏〜18年夏
クラブ通算成績:464試合24得点39アシスト
代表通算成績:34試合0得点2アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドの中盤の底を長きに渡って支えたのがマイケル・キャリックだ。06年夏にロイ・キーンの後釜としてユナイテッドに加入すると、加入初年度から絶対的なレギュラーに定着し、プレミアリーグ優勝に大きく貢献。以降、プレミアリーグ3連覇、及び2007/08シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝を達成した。

 アレックス・ファーガソンが率いた最終年となった2012/13シーズンは、チームにケガ人が続出したこともありCBで出場するなどフル稼働。自身5度目、クラブに20度目のプレミアリーグのタイトル獲得の立役者の1人となり、チームメイトが選出する年間最優秀選手に選出された。

 17年夏にウェイン・ルーニーが退団すると主将に就任。しかし、同年に不整脈を患い、2017/18シーズン限りで現役を引退した。引退後もユナイテッドに残っており、現在はオレ・グンナー・スールシャール監督の下でアシスタント・コーチを務めている。

ポール・スコールズ(元イングランド代表)
生年月日:1974年11月16日
在籍期間:94年夏〜13年夏
クラブ通算成績:718試合155得点74アシスト
代表通算成績:66試合14得点11アシスト

 マイケル・キャリックが中盤の底で黒子のような役割を担っていたのに対し、華やかなプレーで攻撃陣を牽引していたのがポール・スコールズだ。デイビッド・ベッカムやライアン・ギグス、ネヴィル兄弟同様にユナイテッドのユース黄金世代の1人で、1994/95シーズンにトップチームデビューを飾った。
 
 正確無比なパスだけでなく、強烈なミドルシュートでもサポーターを沸かせたスコールズは、2002/03シーズンにキャリアハイの14ゴールを記録し、ユナイテッドのプレミアリーグ優勝に大きく貢献。30歳を過ぎても主力選手として活躍し、プレミアリーグ3連覇とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝をそれぞれ2回経験した。

 2010/11シーズン限りで1度現役を引退するも、翌年のFAカップで電撃復帰。再びユナイテッドのユニフォームに袖を通し、2012/13シーズンまでプレーした。

デイビッド・ベッカム(元イングランド代表)
生年月日:1975年5月2日
在籍期間:01年夏〜14年夏
クラブ通算成績:394試合85得点101アシスト
代表通算成績:115試合17得点39アシスト

 端正なルックスと華やかなプレーでサポーターたちから絶大な人気を誇っていたのがデイビッド・ベッカムだ。1994/95シーズンにプレミアリーグデビューを飾ると、すぐに主力に定着。エリック・カントナが現役引退した1997/98シーズンからは、背番号「7」を継承した。

 ベッカムが最もマンチェスター・ユナイテッドで活躍したのは2001/02シーズンだ。ケガの影響でプレミアリーグでは28試合の出場に留まったが、キャリアハイの11ゴールを記録。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも準決勝進出に貢献したが、ベッカムをケガで欠いたこともあり、ユナイテッドはベスト4で敗退した。

 2002/03シーズン限りでユナイテッドを退団したベッカム。在籍期間で獲得したタイトルは6回のプレミアリーグ優勝など計12個にも及ぶ。その後、レアル・マドリードやACミランなどでのプレーを経て、パリ・サンジェルマン(PSG)で現役を引退し、現在はMLSのインテル・マイアミのオーナーを務めている。

ライアン・ギグス(元ウェールズ代表)
生年月日:1973年11月29日
在籍期間:89年夏〜14年夏
クラブ通算成績:963試合168得点49アシスト
代表通算成績:64試合12得点5アシスト

 マンチェスター・ユナイテッド歴代最多の963試合に出場したレジェンドがライアン・ギグスだ。14歳の時にマンチェスター・シティのユースからユナイテッドに加入すると、1990/91シーズンにトップチームデビューを飾った。

 デビュー当時は快速左WGとして活躍していたギグスだが、2008/09シーズンからは中盤ポジションでプレーする機会が増え、キャリアを重ねるに連れてプレースタイルを変化していった。アレックス・ファーガソンが勇退し、デイビッド・モイーズが監督に就任した2013/14シーズンは選手兼コーチという形でプレー。シーズン終盤にモイーズが解任されたこともあり、ラスト4試合の指揮を執った。

 14年夏に現役を引退。通算出場試合数963試合、プレミアリーグ優勝11回は共にクラブ史上最多だ。ルイス・ファン・ハールが監督に就任した2014/15シーズンからは再びアシスタント・コーチに就任し、18年1月からはウェールズ代表監督を務めている。現在は個人的な事情で職務停止中。

FW紹介</h2>

ウェイン・ルーニー(元イングランド代表)
生年月日:1985年10月24日
在籍期間:04年夏〜17年夏
クラブ通算成績:559試合253得点146アシスト
代表通算成績:120試合53得点21アシスト

 数々のスター選手がプレーしてきたマンチェスター・ユナイテッドで、歴代最多の253ゴールを決めているのがウェイン・ルーニーだ。04年夏にエバートンから加入すると、ハットトリックの衝撃的な新天地デビューを飾った。

 ルート・ファン・ニステルローイやディミタール・ベルバトフ、ロビン・ファン・ペルシーといった数々の世界的なストライカーと連係を築き、多くのゴールに絡んだルーニー。新主将に就任した2014/15シーズン以降は中盤での起用が増えるなど、ポジションを下げたこともあったが、17年1月にクラブのレジェンド、ボビー・チャールトンが保持していたクラブ歴代最多得点記録を更新した。

 2016/17シーズン限りでユナイテッドを退団し、プロデビューを飾ったエバートンに復帰。MLSでのプレーを経て、20年1月にチャンピオンシップ(イングランド2部)のダービー・カウンティに選手兼監督として加入し、21年1月に現役を引退した。

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)
生年月日:1985年2月5日
在籍期間:03年夏〜09年夏、21年夏〜
クラブ通算成績:298試合123得点69アシスト
代表通算成績:182試合114得点41アシスト
 
 サポーターから圧倒的な人気を誇る、言わずとしれた世界最高の選手だ。03年夏に当時の10代の選手では史上最高額の移籍金でマンチェスター・ユナイテッドに加入。デイビッド・ベッカムが着用していた背番号「7」を継承し、加入初年度から強烈なインパクトを残した。

 スピードとテクニックを兼ね備える快速ウインガーとして名を馳せたロナウドは、徐々にその得点力が開花。2007/08シーズンはプレミアリーグで31ゴール、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で8ゴールを決め、両大会で得点王のタイトルを獲得。両大会の優勝に大きく貢献し、2008年のバロンドールとFIFA最優秀選手賞を同時受賞した。

 2009年夏にレアル・マドリードへと移籍して以降、毎シーズンリーグ戦で20ゴール以上を決め続けているロナウド。そして2021年夏、マンチェスター・ユナイテッドへ電撃復帰を果たす。再デビュー戦となったニューカッスル戦でいきなり2ゴールを決めると、公式戦3試合連続ゴールを記録。9月のプレミアリーグ月間最優秀選手賞も受賞した。今後、ユナイテッドでどれだけのゴールを決めてくれるのか、目が離せない。